2010年12月31日金曜日

How to make Titanium Jewelry 3

さて本体が形になった所で、中石の石枠を作ります。
今回の中石は15×15mmの八角形のキュービックジルコニア。
まずは石が座る石座を2mm厚の板を抜いて作ります。
石の径より小さめの穴を切り抜き、ガードルが少し浮いた状態に石が座る様に円形に穴を拡げて行きます。

次に外形を八角形に整えて行きます。
大きさは石を載せて上から石座が見えない、が基本です。

次に爪を用意。
今回は1.5mm径の丸棒を爪の根本に向けてテーパー状に細く削っています。
石のガードル部分(石の径が一番大きく成る所)に接する位置が径1.5mmになる様に石座につけます。
石座から下に向かって見えなく成る所はだんだん細くなるわけです。
石座に爪が食い込む様に溝を掘ってしっかり付けます。
この状態で石を載せると、下の写真の様に石座から少し浮いた状態になります。
石を留める時は石のガードルが当たる爪の内側を削って石を所定の位置迄落とします。
本体側は石座の爪が当たる部分を削って、石座が適当な位置迄沈む様にします。
石座を差し込んでみて高さを確認します。
この状態で石座と本体を溶接しますが、まだブローチ金具の制作が残っているので、それが出来てからにします。
爪が出っ張ってると作業しずらいですからね。

次回はブローチ金具を作ります。

2010年12月30日木曜日

戴きました 2

戴きました、と言う話になると書かない訳には行かないのがコレ!

 かつての生徒達が合同で送ってくれました。

 彼らは日中仕事をして月〜金の夕方18:30〜21:30まで週五日、制作技術を学ぶクラスでした。
今考えてもハードな毎日だったと思いますよ〜
仕事で疲れて、その足で学校で三時間。それをほぼ毎日続けていたわけです。
自分の目的がハッキリしているから皆とても熱心で、ワタシはそんな彼らを週に三日担当していました。
 それまで担当したクラスに比べて、生徒同士はほぼ毎日顔を合わせているせいか、皆仲が良く、授業終了後学校の前で片付け終わって降りて来るワタシを待っていてくれました。
そうしてしばらく話してから皆で駅迄歩いて・・・という毎日だったですね。

 そんな彼らは、修了してしばらくしてグループ展をやるようになりました。
毎年一回、回を重ねて次回は2011年秋に自由が丘で開催するそうです。
彼らの中には、ジュエリーメーカーに制作で就職したものやイタリアに宝飾の勉強に行って来たものもいますが、仕事や家事の合間に少しずつ作りためた作品を出す者も居て様々な作品が並びます。
 でも、形は違ってもみんな物創りを楽しんでいるようで、会期中本当に楽しそうです。
きっと彼らはこれからの人生、ずっと仲間でいられるんだろうなあと思うと、ちょっと羨ましい様な嬉しい気分です。
『人生の知己を得る』と言うのは一朝一夕には出来ませんからね。
これからもお互い励まし合い刺激し合って、良い作品を産み出して欲しいです。
ワタシも彼らに見られて恥ずかしく無いモノを作らなくては、と思います。

だから、彼らから思いがけなく花が届いて本当にビックリしたし嬉しかったです。
たった一年の付き合いだったし、今思えば大した指導も出来なかったけど、彼らはワタシの事を認めてくれてるんだ、という歓び。
そして、FROZEN FLOWERSのテーマにぴったりの真っ白い花々。

二重三重に嬉しかったです!
皆、アリガトウ!



戴きました!

個展の会期中、来て下さった方のお心遣いで、いろんな御菓子をいただきました。
多くは会場でお客様に御出ししたりしたのですが食べきれなくて持ち帰り、今家人が毎晩ニコニコして楽しんでます。
皆さん本当にどうも有り難う御座いました。


洋菓子、和菓子、様々戴いた中で、どれがどうと比較するのは失礼なのですが、それを重々承知の上で楽しかったのがコレ!
茅ヶ崎名産えぼし岩ようかん!
藤沢在住で元生徒だった方からの差し入れです。

ワタシが実は甘いもの好き、中でも和菓子のアンコが好き、と言う事を覚えていてくれた様です。
不思議なパッケージを開けてみると中はこんな感じ。
湘南の海を代表するランドマーク、えぼし岩の形をした羊羹。

 一個ずつ真空パックしてあって、もちろんパックからお皿に出して食べるのがお行儀良い食べ方なんでしょうけど、端の方からビニールをはがして手を汚さずに丸かじりして食べられます。
で、こうすると途中で味の変化があって一粒で、イヤ、一パックで二度美味しい!
味も、意外やサッパリと甘過ぎず美味しい。
見た目はちょっとトボケタ形ですが、味はシッカリ和菓子です。
ワタシは不勉強で知らなかったけど、茅ヶ崎方面では有名な御菓子なのかもしれませんね。

サユリン、ありがとう!


2010年12月29日水曜日

気のゆるみ・・。

 個展前からたまっていた疲れが出たのか、個展会場の空気が乾燥しているところに、大勢の方とおしゃべりしたからかノドを傷めていたのですが、終了して一段落したところで風邪をひいてしまいました。


 最初は鼻水。熱はそんなに高くは無いのですが寒気がとれず、疲れで胃の具合が弱っていたのでしょうね、変だなと思ってたらお腹に来ました。


 何しろ、個展前は制作を始めると食事が面倒で、朝食にパン食べてから夜まで御菓子つまむくらいだったり、深夜にオニギリ食べたり。朝晩逆転もしていたし・・・。
 会期中は朝にパン、会場でコンビニのオニギリ、夜は外食が多く成ってしまいました。
そんなこんなでようやく終了したのですが、最終日はまだまだ神経が昂っていてあまり寝られず、翌日は午後から搬出。夜はクリスマスイブと言う事で、遅番で仕事だった家人と外食して、帰宅後いつものカフェで予約しておいたクリスマスケーキを戴きました。
モチロンこれ全部じゃないですよ、六人分くらい在りますから、コレ!

ようやく土曜あたりにホッと一息ついたのですが、それが良く無かったのか、ドッと疲れが出て日曜は丸一日寝てしまいました。
で、月曜朝には身体はゾクゾク寒いし、鼻の奥は熱いし、お腹はなんだか重たいし、もう風邪モード。


 個展終了前から鼻の奥がイガイガしてイヤ〜な予感がしていたので、お客様の前以外は自宅でもマスクで防御していたのですが、もうその時点で風邪菌は入っていたんでしょうね、きっと。第一、ギャラリーの人が風邪ひいて咳してましたし。
 気が緩んで、疲れがピークに来たところで症状が出て来た様です。
最初は今流行りのノロウィルス?とも思いましたが、同じ店で食事した家人は異常ないし。
どうやら、弱った胃腸が消化不良を起こした模様。


 食事をお粥にして、出る物が全部出てお腹が治りかけると、今度は咳が・・・。
熱もさほど下がってないし、やはり風邪でした。
 以前同様の風邪の時に行きつけの病院でもらった薬が残っていたので、それを飲んで寝ると際限なく寝られる感じ。
まだ食欲はそんなに無いのですが、先程目が覚めてとりあえずパンと紅茶で食事。
もはや朝食だか昼食だかブランチだか解りません。


 年賀状や個展のお礼状、とやらなくてはイケナイ事が山積みなんですが、まだナンにもやる気が起きません。
個展が終わった虚脱感と風邪のダブルパンチですね。
 でも、熱もだいぶ下がったしお腹の調子は戻って来たみたいなので、今夜あたりはお粥でなくしっかりしたものを食べて、エネルギーを補給出来そうです。


 そうそう、作品制作過程のブログも個展前に書いておいた分は出してしまったので、続きも書かなくてはいけませんな。
と言う訳で、ボチボチ行きますボチボチと。





2010年12月27日月曜日

How to make Titanium Jewelry 2

さて、表側の板が用意出来たら今度はそれに合わせて腰になる板を作ります。
今回は厚み1.0mmの板を使用します。
全く同じ大きさに作ると、重ねた時に表の板よりはみ出て見えておかしいので、少し小さめに作ります。
切り抜いて外側の輪郭が定まったら、下の写真の様にある程度の幅を残して内側を切り抜きます。
切り抜いたら内側の断面を、下の写真の様にきれいに磨いておきます。
さて、ここでいよいよ表面の板と腰の板を接合して行く訳ですが、
下の写真を見ていただくと解る様に、花びらの先端部分にスペーサーをはさんであります。
表と腰の間にブローチ金具を納める為の空間を作る為でもありますが、ブローチ全体の立体としてのボリュームを持たせる為でもあります。どれくらい持ち上げるかは、全体の大きさを考えて決めます。
高めにしておいて接合前に仮付けして様子を見、調整する事もあります。
今回も花びらの反りが均一でないため、まず平らな腰板の方にスペーサーを溶接。それぞれの花びらに対応する高さを調節して本体と接合します。
腰板の花の中心に近い部分、ここにはスペーサーとして丸線を使用してます。
まず接合前に腰板に1.0mmの穴を開けておき、花びら先端部分の接合が終わったら、ボール盤でその穴を通して表板に1.0mmの穴を少し彫ります。そこに丸線を差し込んで両方を溶接して固定、というやり方です。
このままでは中心部と先端と二カ所しか接合されてないので、花びらの中間部分にもう一カ所スペーサーをはさんで強度を確保します。
本体部分の接合が全て終わったら上から見てはみ出て見える腰板部分をヤスリで削って修正します。
この作業があるので、最初に腰板の中を抜くときに残りの幅に余裕を残しておかないと、最終的に幅が細く成りすぎます。
花びらの先端部分に近い程幅が狭く成ると見た目も良いですね。

さて、次回は花の中心の石座部分の加工です。


2010年12月25日土曜日

How to make Titanium Jewelry 1

さて、個展も終了したので以前お話しした様に、どんな風に制作しているかをチョットずつお話しようと思います。
今回の個展のDMに使った作品の製作過程を写真に残してあるので、それを使います。
作業風景は残念ながら撮影してないのですが、自分で作ってらっしゃる方は大体想像が付くでしょうしね。


まずはデザインの決定です。
紙に書いて大きさと大まかな形を決定したら、ワタシは一旦それを真鍮板(厚み1.0mm)に写します。
そうしてそれを切り抜いてヤスリで整形しながら最終的な形を決定します。
なんでこんな手間をかけるかというと、デザインを仕事にしている訳ではないので鉛筆で決定的な一本のラインが描けないからです。
真鍮板で形が決まると、それを転写した紙をチタン板に貼って切り抜いて行きます。
まずは表になる厚み1.5mmの板から。
さすがにこの厚みになると、糸鋸で抜くのも大変です。
糸鋸の刃がどんどん切れなく成って行くのが解ります。
つい、いつもの貴金属のつもりで身体が覚えているリズムで切って行くと、熱の伝わりにくく、従って切削箇所に熱が溜まりやすいためなのか、刃先がすぐに鈍ってしまうようです。
普段貴金属を切るより太い糸ノコ刃で、ゆっくりしたストロークで切って行った方がいいようです。
機械で加工するなら切削油をジャブジャブかけて、刃先を冷やしながらの作業になるのでしょう。
これ一枚切り抜くのに、ノコ刃が軽く半ダースは切れなく成るか折れるかで消耗します。
今回は大きなサイズの作品が多かったので、普段使っている糸鋸フレームではもとの板から切り抜けないので、大きなサイズの糸鋸フレームも必要でした。


切り抜いたらバーナーで加熱し、焼き鈍して凹凸をつける作業にかかります。
今回は単純に膨らませるだけでなく花びらの中央に稜線を付けたかったので、専用のタガネを作った事は以前書きました。
上の写真右側がそのタガネです。使用後なのでスリキズが付いています。
こちらが肉出し後に裏から撮ったもの。
タガネの跡が解るでしょうか。

 裏から叩いて花びらのふくらみを付けたら、今度は表から花の中心を左側のタガネで叩いて凹ませます。
これを荒い研磨剤で磨いて仕上げたのが下の写真です。
ある程度磨くと光がこんなふうに反射してハイライトの形で表面の凹凸が解りやすく成ります。
不自然な所は再度叩いて修正していきます。
その後裏も磨きます。
これで表側の準備が完了です。

続きはまた次回にでも。

2010年12月24日金曜日

個展最終日

昨日は最終日。幸いにして好天に恵まれました。


 月曜等は殆ど人が来なくて、ご承知の様にジュエリーなんて無くても誰も困らないモノだし、その中でもワタシの作品なんか・・・

『ああ、未だワタシなんか一人で個展出来る程、顧客もファンも居ないんだなあ〜、身の程知らずだったなあ〜!』


・・・なんて落ち込んでいたのですが、暖かかったせいもありお昼前くらいから三々五々にお客様が来て下さり、皆さん熱心に見て下さるのでなかなかお昼ご飯を食べる暇が無い有様でした。
 そうして、いろんな方が来て作品を見て、様々な立場からの様々な感想を聞かせて下さいました。
家族や周囲に励まされ、T女史やN氏を始め仲間にも助けられてなんとかここ迄やって来ましたが、もとより自分のセンスや創作活動にそれほど自信が在る訳でも無いので、コンセプトや作品の出来に否定的な意見を戴くと、その度に心は揺らぎました。
 しかし、夕方来て下さったジュエリー作家の中村ミナトさんが初めてこの三年分のワタシのコレクションをご覧になり、新作のコンセプトやデザイン意図、完成度を肯定して下さった事が、この会期中を通してワタシの心を覆っていた雲を吹き飛ばしてくれる、文字通り神風となりました。


これ迄誰も見た事の無い新しいジュエリーを産み出すという作業を、長い年月続けて来られたミナト先生に認めてもらえた・・というのが、今迄やってきた事は無駄では無かった証だと思うので、これからのワタシの創作活動には大きな励みになります。
そうして、四月の作品展での産みの苦しみ、今回一人でやる事のプレッシャーを経て、ようやくおぼろげながら自分の進むべき道が見えて来た気がします。


 御陰様で新作を含め作品も何点か買っていただけたし、ご注文も戴いて今後に展開していきそうです。
苦しい日々が続きましたが、やはり個展をやって良かったです。
そして、これからもなんとか歯を食いしばって作品を発表し続けようと思います。
 きっとこれからも『何故チタン?』と聞かれ続けるのでしょうが、チタンをと呼べる日迄チタンと格闘し続けようと思います。
そんな訳で、このブログを読んで下さってる皆さん、

何故?と聞かれたら、やはり
『なぜかTITANIUM
なんです。


今後とも宜しくお願いします!





2010年12月23日木曜日

Cafe de Jewelry お知らせ

20111月、2月の開講日が決定したのでお知らせ致します。
一月は
1/19,1/26,
二月は 
2/2,2/9,2/16,2/23


開講時間は、それぞれAM10:00~13:00です。

いずれも前日迄に
カフェ・フーケ
03-3708-5038 
http://le-cafe.co.jp/ 
にご連絡の上ご予約下さい。
定員は名です。
もちろんお一人でも開講致しますのでご遠慮なくお申し付け下さい。
開講している場合、席に余裕が在れば当日でも参加可能です。

(注:前日迄に予約が入らない場合には開講されません。)

2010年12月22日水曜日

個展六日目

心配していた雨も朝には止んで、お昼前には良いお天気になりました。
今日は午後から、以前学校でジュエリーデザインの講師をしてらしたH先生が来て下さいました。
久しぶりでしたので色々お話をしたのですが、さすがデザイナーだけあって、作品に対する的確な批評は本当に参考になりました。
作品への肯定的なご意見も戴き、ちょっとだけ自信が湧いて来ました。


 そう言えば書き忘れましたが、昨日は『宝石の四季』の清水編集長が来展して下さいました。
これまでも色々とご意見を戴いているのですが、今回は価格設定に付いてのレクチャーを戴き頷く事も多々在り、これは根本的に考えを改めないといけないなあと痛感しました。
どうしても、制作に費やした苦労を価格に転嫁してしまいがちなのですが、ユーザーには関係ないですものね〜。
それよりも、買っていただく、着けていただくためにはどんな価格が良いのかを考えないとイケナイ訳です。
次回、作品発表の機会には価格帯や設定を考えた商品構成、作品制作を心がけようと思います。





夕方、ビルの谷間に綺麗な満月が登って来ました。
中秋の名月も良いけど、冬至を迎えた今日、寒中の月は街灯の様に冷たく光り輝いていました。


明日は最終日。
長い様でアッと言う間に終わってしまう感じです。
せっかくだから沢山見に来てくれると良いなあ。



2010年12月21日火曜日

個展五日目

今日はお天気が心配でしたが、なんとか終了迄もってくれました。
お昼過ぎに土曜クラスの生徒さんが来てくれた後、昨日の予告通り、午後から母が五人会の皆さんと御来展。
あれでもないこれでもないと取っては着け、着けては外し・・・途中でチョットお茶を淹れていただき、そろそろ帰ろうかと言う所で、今迄おとなしくしていた方が
『ちょっとこれどうかしら?』
と着けてみたら思いのほか良く似合い、また一騒ぎ・・・で結局
もう少し考えるワ!』・・・残念(--)!
ニ時間近く楽しんで帰られました。
やっぱり売るのは難しい!


母が帰った後に学校のK先生が見に来て下さいました。
お話を伺ってると、なんでも伊勢神宮の式年遷宮に納める宝物制作の一部に携わってらっしゃるそうです。
名前は残念ながら表に出ないし、出来上がった物も公開されないという仕事だそうですが、選ばれて参加出来るだけでもスゴイことですよね〜!


 その後に来て下さったのが、以前Cafe de Jewelryにも参加してくださったアヤ子さん。
母と入れ違いで、本当に良かった。(母は残念がってましたが)
いつもながらユックリ、ジックリと一点ずつ丁寧に見て下さいました。
丁度居合わせたTNTN氏と三人で雑談したのですが、オジサン二人に挟まれてさぞや居心地悪かったでしょうね〜!
お付き合い戴き本当に有り難うございました。


さて明日は、お天気が心配です。
午前中で雨が上がってくれたら良いのですが・・・。


最初に就職した某宝飾メーカーに同期で入社して、まだデザイナーとして頑張っているヨーコさんが明日来てくれるかもしれません。
ワタシが結婚する迄は、年に一回くらいは仲間で食事したりしていたのですが、最近はご無沙汰で、三年前の三人展以来会っていないので新作を見てもらうのがちょっと楽しみです。



2010年12月20日月曜日

個展四日目


いや〜、今日は暇でした!
お天気は良くて温かいものの、根津美術館が月曜で休館、ギャラリーの並びのお店もお休みとあって、人通りもさっぱり・・・・。
そんな中来てくれたのが、家人と学生時代同学年だったH君。
シルバーアクセサリーのブランドを立ち上げて、がんばってるそうです。
やはり実際作ってる人間にはチタンジュエリーの大変さが想像出来るようでした。
解ってもらえる人に見てもらうのは嬉しいものですが、実際は購入して下さるお客様にはそんな事は関係ないですからね。

『大変』な事を見せない仕事をしなくてはなりません。
その上で、『素敵!』と思ってもらえないといけない・・・。
まだまだ道遠し、です。


 帰り間際、思いがけず嬉しいお客様が来て下さいました。
母の女学生時代からの友人の、Yさん御夫妻が来て下さいました。
御夫妻とは、ワタシが産まれる前からの家族ぐるみのお付き合い。
お互いの子供達同士も年齢が近く面識があるし、ご主人には私達夫婦の結婚披露宴でスピーチをお願いしたのですが、居合わせた家人とはその時以来本当に久しぶりの対面となりました。

 さてさて、明日は母が例の五人会の面々を引き連れて再来する予定です。
きっと賑やかになるのではないでしょうか。
まあ、売れる売れないはともかく、賑やかで楽しいひと時になればいいでしょう。
と言う訳で、明日来る方は要注意ですぞ〜!

2010年12月19日日曜日

個展三日目

今日も幸い好天に恵まれましたが、残念ながら客足は今ひとつ伸び悩みました。

 そんななか、母が木彫教室の生徒さんと二人で来展。
いつもは五人会で騒々しいのですが、今日は比較的静か・・と思いきや、丁度来合わせたワタシの土曜クラス生徒さんH夫妻と話しだし、
お若い方は良いわねえ!
から始まって、いつもの独演会状態!


 そこへまた2004年度の集中一年コースの修了生Sさんも引っ張り込んで、ちょっとしたお茶会になってしまいました。
H夫妻もSさんもすっかり母達のペースに巻き込まれてしまった様で、せっかくの休日の予定が大きく狂ってしまったのでは無いでしょうか・・・。本当に申し訳ない!
でも、思う存分しゃべって母もお友達も楽しかったみたいです。
ヤレヤレ・・・。


ところで、こちらがギャラリーの外観。
昨日来た生徒さんで、間違えて裏の従業員入口から来られた方がいらっしゃいました。
こちらが入り口になります。
 表参道駅から根津美術館方向に歩き、美術館前の交差点を右折してください。
道は緩い下り坂になり、左下の写真の右手奥から建物にそって歩いて来たら自動販売機の横に階段があります。
階段の手前にイーゼルに載せたポスターが在るので、そこから階段を上がると下の写真の『GEM ART』に到着です。


2010年12月18日土曜日

個展二日目。

今日も朝からいい天気!
家人と二人、10:30に会場へ。
今日は学校の土曜クラスの生徒さんがいらっしゃるかな〜と思いきや、思ったよりも少なかったので、ちょっと拍子抜けしました。
でも考えてみたら、午後の授業が終わると18:30
今回のギャラリーは19:00までなので、ゆっくり見られません。
前回の春の三人展は20:00までだったので、大勢見えたのですね、きっと。


 それでも、朝一番で来て下さった生徒さんもいらして、嬉しかったです。
他の先生方はどうなのか存知ませんが、ワタシは普段教室で自分の仕事を見せたりしないし、まして作品を見せる機会も無いので、実際に作品を見せて解説出来る機会が持てるのは有り難いです。


 でも、皆さん一様に裏側を見たがるのには笑えます。
やはり実際に作った経験がある人は、ワタシもそうですが見る所が違うんですよね〜。
学生さんにはそれも勉強だからモチロン大歓迎ですが、以前集中一年コースで教えていて今はジュエリーのメーカーで制作に携わってる、プロになった教え子に見られるのは、ちょっと恥ずかしいし緊張します〜!
 作品を見る表情が検品してるように見えてしまうのは、これはもう習性でしょうね。
多分ワタシも他の作家さんの作品を、あんな風に見てるんでしょうねえ。
 モチロン、誰に見られても恥ずかしく無い仕事をしないとイケナイのは当たり前なんですけど・・・。
チタンと言う手強い素材を、まだ手なずけられない箇所も多々あるので・・・。
イヤ、言い訳は言うまい!これが今のワタシの実力ですから仕方ない!
恥をかいて、ノウハウを蓄積して一歩ずつ素材を手なずけて行くしかないですからね〜。


さてさて、明日は日曜日。
プロに見られるのは恥ずかしいけど、でもこうなったら沢山見に来てくれるとうれしいなあ〜!





2010年12月17日金曜日

とうとう初日!

幸い好天に恵まれ、今日から作品展『FROZEN FLOWERS』がスタートしました。


三人展にも毎回来て下さる常連のお客様が11時にはいらっしゃるというので、早めに行って準備を整えお待ちします。
今朝は本当に冷え込んだのに、朝から出かけて来て下さり本当に有り難い事です。
その後もギャラリーのオーナーに、本当に久しぶりにお目にかかれました。


ジュエリーの専門学校を卒業して某装身具メーカーに就職したワタシが、在学中から気になっていた『GEM ART』はオーナーのMさんの独創的なデザインが素敵なお店で、当時は隣のFrom1stビルに店舗があり、ここは工房でした。
 その後三年間メーカーに勤めたワタシにMさんが声をかけて下さり、独立する迄の三年間スタッフとして働いたのがここでした。


 奇しくも今日は、当時のスタッフでワタシのスキーの先生でもある方も来展してくださり、お互い歳をとってるのに『あんまり変わってないなあ!』なんて旧交を温めました。
しかし、なかでもスゴイのがオーナーのMさん。
82歳というのに、眼も耳も歯も異常なし!
今でもドイツ、パリ、日本、香港を飛び回ってるそうです。


現在中国でジュエリーを展開しようと動いてらっしゃるそうで、そのバイタリティーとエネルギーには脱帽!
 
 でも、当時からのスタッフでギャラリーの責任者Hさんに言わせると
『自分のやりたいようにやってるからストレス溜まらないのよ!その分こっちが大変!』
だそうです。
納得!

さて、明日はどんな方が来て下さるのか、楽しみです!

2010年12月16日木曜日

いよいよ明日から!

とうとう明日にせまりました・・・・初個展!


 今日は搬入なので、朝から東急ハンズで細々した買い物を済ませ、外苑前のkinko'sにポスターのプリント依頼に行き、会場へ。
TNTN氏がお忙しい仕事の合間にお付き合い下さり、ハンズで荷物を運んでくれたり・・・本当に助かりました。
現場に11時前に到着してコンビニで買って来たオニギリを食べていると、T女史が到着。
三人でディスプレーを開始です。


三人であれやこれやと様子を見て動かしながらなんとかセッティングが決まり、暗くなるころにようやく終了。


 それにしても、パネル一つまっすぐ貼るにも一人では巧く貼れないので、お二人が居てくれて本当に助かりました。
ディスプレーのバランスチェックも第三者の目で見ていただけるので、ちょっと安心。
特にT女史の厳しい目とセンスは、とても頼りになります。


 そのT女史にディスプレー用にオブジェの制作を依頼しました。
前回の三人展でのディスプレーにヒントを得て、そのヴァリエーションを依頼したのですが、ひきうけてく想像以上に大変だった様で、本当に申し訳ない事でした。


 今日はとにかく『仲間』の有り難さに感謝!の一日でした。


さて、明日からどうなりますやら・・・楽しみでもあり不安でもあり・・・。
まあ、とにかく毎日会場でお待ちしてま〜す!



2010年12月8日水曜日

季節の味

土曜日に、学校のT先生から去年も戴いた柚子マーマレードを今年も戴きました。
丁度今迄食べていたジャムが終わったので、朝食に早速開封していただきました。
甘過ぎずパンに塗りやすい適度なやわらかさ、口の中から鼻腔に広がる爽やかな柚子の香り!
手作り故毎回出来具合が違うんです、と謙遜されるT先生ですが、どうしてどうして!
私の頭の中にある柚子マーマレードのイメージにピッタリの出来上がり!
これは売り物になる味です。

御陰様で、しばらく朝ご飯が楽しみです。
T先生有難う御座居ます!