2010年2月20日土曜日

おめでとう!

あちこちチャンネルを変えても、皆同じニュース一色なので見てしまいました。
T選手日本男子フィギュア初の銅メダル獲得。


 正直オリンピックの競技にそんなに興味もないし、マスコミの前評判が当てにならないのは毎度の事。
期待して見てるとガッカリするのは眼に見えてるので、結果にしか興味がありません。
それに、前回五輪の時のT選手はなんだかホスト倶楽部の店員みたいでに見えて・・・・。


しかし、今回図らずもフリーの演技を通しで見て、認識を新たにしました。
この4年間で”良い顔”になってました!
怪我をしたりいろいろ在った様ですね。
それを乗り越えての今日の演技は、素人目に見ても素晴らしかった。
十分にメダルの価値はあったと思います。


 何が凄いって、ここ一番の本番に四回転を入れた事、そしてそれが失敗したにもかかわらず、以降の演技が全く影響を受けずに素晴らしかった事。
金メダルのR選手は無理して四回転を入れずに無難にきれいにまとめたのに、失敗するかもしれないワザを逃げずにチャレンジする事にヨクゾ!と感心してしまいました。
 そして、並の選手ならその着地に失敗したところで心が折れてしまいがちなのにも関わらず、むしろふっ切れた様に生き生きと演技を続けたこと。

ここで演技出来る事の素晴らしさ、スケートが出来る事の幸福感に満ちあふれている様にも見えましたね。
もしかすると、会場の観客も演技の間、彼が転倒したことなんか暫し忘れていたのではないでしょうか。


 確かに一時は怪我で選手生命を絶たれたとも言われていたそうですし、その後の厳しいリハビリを乗り越えてバンクーバーまで来た訳ですからね〜。
おまけに背中には自分を支えてくれた人や国民の期待を背負って・・・・。
凄い精神力ですねえ!


 そう言う訳で四回転は失敗だったけど、表現力の素晴らしさは抜きん出ていた様に思います。
これまでの日本選手は体格的なハンデに表現力不足が加わって、どうしても見劣りがしましたが、彼の演技は体格の差を感じさせませんでした。
 むしろ、上位の選手の方がジャンプや回転等の技術で優位な分、さほど表現力の高さを感じませんでした。
凄いね〜!とは思っても素晴らしいね〜!とは思えないんですね。


特に王者と言われるP選手の演技は細かい所も粗いし、
『俺が四回転飛んでるんだから金だよな!』
みたいな感じを受けるんですよね。考え過ぎかもしれないけど・・・・。


『挫折は人を強くする』と良く言うけれど、
『あの怪我があって、今では本当に良かったと思います』
といえる彼は本当に素晴らしいですね。

改めて・・・
おめでとう!

2010年2月17日水曜日

ああ、恥ずかしい!

件のスノーボード選手、ここ数日散々叩かれてますね。
取材したTVクルーも『カメラが腐る』と思ったくらい不愉快な記者会見でしたから、全国民を怒らせたのも無理も無い話です。
大学生とはいえ21歳で成人した、ナント妻帯者!
早くからプロライセンスまで持ってるそうだから、自分の言動の結果には自己責任を持たなくてはいけないわけで、今の状態は自業自得で仕方ないですね。
おまけにスノーボードやハーフパイプという競技自体のイメージまで悪くなった訳で、競技の結果がどうなろうと、スポンサーが離れて行くのは確実だろうし。


 いろんな意見がTVでもネットでも言われてますが
『五輪は自分にとって特別な物ではない』と言ってるんだから、
私はスキー連盟からではなく彼本人から出場辞退の言葉が聴きたかった。
突っ張るなら自分のスタイルを貫いて、
『服装ぐらいでガタガタ言うなら出ません』の方が
是非はともかく筋が通ってるし、仲間内にも格好つけられたよね。
モチロン非難囂々でしょうが。
選手団長の温情で競技には出る様ですが、前回のトリノでも大口叩いて予選落ちして選手村の壁を蹴破って帰国した彼の事ですから、これでメダル取れなきゃ大騒ぎされたプレッシャーを言い訳にするんでしょうし、取ったら取ったでますます増長しそうで、彼の将来を考えるとまだ若いんだから帰国させた方が良かったんじゃないか、とも思ってしまいます。
 仮に日本のメダルが今回一個減ろうが、ここで彼に真摯に反省をして貰ってまずはまともな社会人に成ってもらった方が、将来的な国益を考えたら良かったんじゃないでしょうか。


 何が残念って、謝罪会見で自分の言葉で語ってないのが誰の眼にも明らかだった事。
教えられた文言を頭の悪いオウムの様に口にするだけで、彼自身の謝罪の意識が全く感じられなかったですね。
いわゆる、ヘタレてしまったわけです。
あんな映像が今後自分に一生ついて廻ると考えただけで、恥ずかしくて布団ひっかぶって隠れたくなりますよね〜。


 謝る気なら言葉は拙くても自分の言葉で、しっかり頭を下げるだけでかなり違ったと思うんだけど、どちらも中途半端。
やはり本心から思っていないか、今まで人に謝った事が無いから謝り方が解らないかどちらかでしょうね。
 ひるがえって、ゴルフの石川遼君やフィギュアスケートの真央ちゃんを見た時に、まだ年少の彼らの態度の立派さに本当に感心してしまいます。
つくづく親や周囲の躾や教育の大事さを痛感しました。


 こうなって、周囲のコーチや監督まで責任を追及されるのは仕方ないとはいえ、イマドキの若者を相手にする大変さを考えると、同情を禁じ得ないですね。
私も数年前まで今教えているジュエリー専門学校では、高卒の生徒を教えていた事があるので・・・。


 それに自分が21歳の頃どうだったかを振り返ると・・・・ねえ。
フト思い出して、恥ずかしくてしょうがない事がいくつも在ります。
テレビで熟年以上のコメンテーターの方が、あまり彼を糾弾しないのも解る様な気がします。
少なくとも、若者らしく社会に対し突っ張ってみたい気持ちを持ってる彼は、自分が通過して来た姿だったりするわけだから。
カメラや大人の前ではいい子にしていて裏ではイジメをやってる小利口な奴よりは、単純でオバカで笑っちゃうんだけどマシなんじゃないか、とも思います。


 でもやっぱり、自分の恥ずかしい過去を土台にして
ダメな物はダメ
と言ってやるのが若者を育てる社会の、大人の責任なんでしょうね。
朝青龍問題も親方を始め相撲協会や周りの責任が問われてましたが、大人がそうやって筋を通さないできたから彼の様な若者が増えてしまった訳です。


 なんと国会でまで問題にされ、文相が
『彼には日本代表としての自覚が足りない』
なんて発言してましたが、そもそもそういう彼らからして国民に選ばれて、最高のモラルと品格、良識を求められている
『日本の代表』
なんだという自覚がなさそうですからね。


 彼のダメさは今の日本の大人のダメさの顕われだと思うと、私達大人が若者の見本で
『あんな大人に成りたい』
と憧れの対象に成る様にしっかり生きなきゃなあ〜!とつくづく思います。



2010年2月15日月曜日

ヴァレンタイン・デー

皆様素敵なヴァレンタイン・デーを過ごされたでしょうか?
今年も私は妻からチョコを戴きました。
と言うより、それを口実に妻が食べたいチョコを買って来る訳です(笑)。


 ところで、姪達に聴いたところに依ると最近の中高生は好きな相手に送るより『友チョコ』といって友達に配るそうですね。
昔と違って、今の女の子は何時でも告白出来るから別にこの日を待つ必要は無いみたいです。
秘めた恋心を大事に育ててこの日にぶつける・・・なんてロマンティックな事はイマドキ時代遅れで、ウジウジしてないでサッサと告白、ダメならサクッと次の相手・・・と言うことなんでしょうかね。

 まあ、チョコを贈るなんて風習も日本だけみたいだし、チョコレート屋さんが考えた販売戦略だったそうだから、別になくなってもいいイベントですけど、バックボーンとしての『恋に恋する十代』みたいな時間を過ごさずに青春を終えてしまうのはちょっともったいないなあ〜、と思いますね。

中学、高校と義理チョコしか貰えなかったオジサンの感傷でしょうかね。



2010年2月11日木曜日

美味しいチョコレート

ヴァレンタイン・デーも近づき、世間ではチョコの話題が盛り上がってる様ですが、いつもお仕事でお世話になっているTNTT女史が美味しいチョコを妻にプレゼントしてくれました。

御菓子の事には詳しくないのですが、どうやら神戸のお店らしいです。
チョコ好きの妻は思わぬプレゼントに大喜び!
パッケージも凝っていて期待させます。


早速いただきま〜す。
私もひと粒いただきました。

 子供の頃は食べ過ぎると鼻血が出ると言われて(現に出しましたが)あまり食べさせてもらえなかったなあ。今みたいに本格的なチョコも売ってなかったしね。
そのせいか、チョコレートって普段あまり食べたいと思わないし実際殆ど食べませんが、きちんと作られたチョコを食べるとやっぱり美味しいですね。

2010年2月8日月曜日

DVD鑑賞『僕らの未来へ逆回転』

名作『スクール・オブ・ロック』以来、我が家では妻も私も怪優ジャック・ブラックのファンです。
この作品も彼のオバカなパワー全開のバカバカしい笑いに満ちているのではないのかと思い借りて来また。

市の再開発計画で取り壊し寸前の古いビルにあるレンタルビデオ店が舞台。
主人公はひょんなことから身体に磁気を帯びてしまったためにレンタルビデオ店のテープをすっかり消去してしまい、慌てて自分たちで撮ったリメイク版を貸し出すとこれが評判になり、大忙し・・・という具合に話は進みます。


このリメイク版たるやヒドイ物で、知らずに借りたら絶対怒るだろうと思うのですが、でもそれなりに工夫してるところがなかなか面白いんですよね。
これを面白がる街の住人達もなかなかのものです。
そのうち生産が間に合わずにとうとうレンタル希望の市民までキャストに加わって、リメイク版はどんどん増えて行くのです。
 ところが海賊版と言う扱いで、当局によりリメイク版のテープは没収破壊されてしまいます。
意気消沈から今度は街のヒーローを扱ったオリジナル版を街の皆で創る事に成って・・・。


仕方なくリメイク版を作りだした頃には一体どこに映画が進んで行くのか解らず、『失敗した〜!』と思ったのですが、後半からエンディングにかけて一気に引っ張って行かれました。


寂れた街の住人達が嬉々として映画作りに参加してる姿、自分が演じたリメイク版をみんなで楽しんでみている姿、ヒット映画のワンシーンをどうやって再現するのか工夫してるのも楽しめるし、映画が巨大産業になる以前の映画創りの楽しさが伝わって来ました。


 日本でもどこかの村で、老人達が自分たちが出演するビデオ映画を製作して村おこし・・なんてニュースを見た事在りますが、たしかに皆の心は一つに成るし、ましてどこの国でもいくつに成っても皆で一つの物を創り上げるって楽しいですよね。


 大好きな映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のワンシーンを思わせる場面もあって、最後はちょっとホロリとさせてくれるこの映画は、映画好きにはお薦めかもしれません。





2010年2月7日日曜日

ポニョが解らん 2

昨日に引き続き・・・この話題。


 どう評価するかで自分の立ち位置も客観的に見えて来るような気がするので、世間の皆さんはどういった感想をお持ちなのか思い、ネットでいろいろ検索してみました。
やはり戸惑ってるかたがいらっしゃるようで・・・・。
中には子供が母親を名前で呼び捨てにするのはいかがな物か!なんて声もチラホラありましたね。
宮崎アニメの社会的認知度と影響力の大きさを感じる反応です。


 単純に少年に恋をしたポニョは魔法の力を持つ事等知らずに、ひたすら少年を追いかける。
それによって人間世界は嵐、津波、大洪水に見舞われるんだけど、少女のポニョはお構いなし!
周囲に大洪水を引き起こしながら波の上を笑いながら走り、少年を追いかけるシーンなんか普通に考えたらホラーパニック映画です。追いかけて来られたら恐ろしいはずだけど・・・。
 少年もそんな恐ろしい事を引き起こしたポニョを少年は何のこだわりも無く引き受ける。
五歳の少年には身の回りの事以外大災害の全体像も見えないし、将来自分の心が変化するかもしれないなんて考えないからね。
で、ポニョは人間に成り、魔法の力も無くなり、それによって引き起こされた災害も収束、めでたしめでたし・・・・。
と言う訳・・・なんでしょう。


悲劇で終わったアンデルセンの『人魚姫』の対局にある話で、良い意味での子供の素直なわがままを肯定、応援してるのかもしれませんね。
生きにくい現代に生きる子供達への監督のエールなのかもしれません。
『だって、好きなんだもん!』
それが子供で、子供はそれで良いじゃない!って。


黒沢映画の晩年を見ているようだ、との感想にはそうかもねえ!と頷いてしまいました。
椿三十朗』や『隠し砦の三悪人』『天国と地獄』なんかを撮っていた監督が晩年にはまったく評価の分かれる作品を発表してました。
ポニョにもきっと子供達に向けた監督の思いが詰まってるのでしょうが、それを説明的に無理矢理詰め込まなかったのかもしれませんね。
 ただ、手書きの作画がが素晴らしい、という評価にはそうかなあ〜という感じです。
なにせ、私の子供の頃は、鉄腕アトムから始まってアニメは皆手書きだったし
戦前のディズニー映画『ファンタジア』なんかを子供ながらに見て育ったので、特に凄いとは思わなかったですね。
でもこれも、映画館の大きなスクリーンで見ると感動するのかもしれないですね。


まあ大人はともかく、五歳の子供には小難しい理屈を考えたり細かい事突っ込んだりせずにすなおにワクワク感動して
『可愛かった、面白かった〜!』
と言ってもらいたい物です。


この映画を是非見せたい、とまでは思わないけど、自分の子供が五歳くらいならそうあって欲しいです。


そう考えると、デザイナーが理想の女性をミューズとして作品を創造する様に、監督は理想の子供像に向けてつくったのかもしれませんね。
あいにく、現代の子供達にも受けはイマイチだったそうで監督は落ち込んだらしいですが・・・・。


 自分が監督の歳になってからもう一度見直してみたら、感想は変わるかもしれませんね。



2010年2月6日土曜日

『ポニョ』が解らん!

スタジオジブリ『崖の上のポニョ』を昨夜TVで見ました。
かねてより話題の映画と言う事で、妻は楽しみにしていたので私も見たのですが・・・・。
一言でいって・・・・『解らん!』
子供は何も考えずに見るから、理屈抜きにポニョが可愛い・・・だけで終わるんでしょうが。


 登場人物の背景も人間関係もいっさい説明抜きで話は進み、徐々におぼろげながら想像は出来ますが・・・。


 それにしても、ポニョが一体何故あの父と母の間に産まれたのか(もしくは産み出されたのか)、ポニョの事を最初『ブリュンヒルデ!』(ニーベルングの指輪に出て来ますよね)なんて呼んでいた父は何故海底にいてあそこで何をしてるのか、なぜあんなにポニョを連れ戻そうと必死なのか、時間が無いとか『月が〜!』なんて叫んでいるのは何故か?海の底に沈んだ街の人があんなにノンキで陽気なのはどうして?とか・・・素朴な疑問が次から次から湧いてくるのです。
おそらくジブリフリークは公開前からその手のウンチク、予備知識をしこたま仕入れて観に行くから問題ないのかもしれませんが、素人のオジサンとしてはお手上げです。


日本人の私でさえそうなのだから、アメリカ人のアカデミー賞選考委員がノミネートをためらったのもむりは無いなあと思います。


 今日は学校で授業だったので、映画をご覧になったクラスの生徒の皆さんにもご意見を伺ってみたのですが、同様の感想をお持ちの方が何人かいらして、ホッとしました。
『先生には解らないんだよ〜!あの良さが!』なんて、吊るし上げを食うかも知れないと覚悟していたので・・・・。

2010年2月5日金曜日

カツサンド!

今日は妻も仕事が休みで家に居たので、一緒にブランチでした。
昨夜のオカズの残りで、カツサンドを作ってもらいました。

トーストにキャベツと一口サイズのヒレカツをはさんで出来上がり!


美味しそうでしょ!

映画『ジュリー&ジュリア』

毎日あまりにも腹立たしいニュースばかりなので気分を変えたいと思い、久しぶりに映画館で映画でも見ようか、と出かけました。
レイト・ショーは割引で安いからいつもその時間に行くのですが、昨夜は更にどちらか50歳以上なら夫婦で2000円!という割引を利用。
夕食済ませて車で出かけた21:35からの上映は、例に依ってガラガラでした。


『めぐり逢えたら』のノーラ・エフロンの映画と言う意外さして期待もしていなかったのですが、なかなか良い映画でした。
今の私の心情に訴えた・・・・と言う事かもしれませんが。


 まだ公開中なので詳しい説明はしませんが、メリル・ストリープってやっぱり凄い演技者なんですねえ。
『プラダを着た悪魔』での鬼編集長と同一人物とは思えない怪演でした。


美味しそうな料理も出て来ますが、生きたロブスターを料理するシーンは『アニー・ホール』の一シーンを思い出しました。


でも何よりこのジュリーとジュリア二組の夫婦の有り様をみていて、日本人は夫婦であまりお互いに感謝の言葉を交わす習慣がないけれど、お互い励まし慰め合う姿に『斯く在らねば』と思いましたね。


良い映画でした。
DVDに成ってからでも良いですけど、お薦めします。





2010年2月3日水曜日

結局不起訴!

どうやら不起訴決定らしいですね。
まあ、公判が維持できないのであれば仕方がないのでしょうが・・・・。

 それにしても、自分の秘書、しかもこれから議員として国民の為に頑張ろうと言う若者に罪を負わせて自分は無傷で平気な神経と言うのは、良識ある振る舞いとは思えませんね。

そもそも人の上に立つ人間なら、自分の為に働いてくれた部下をかばうのが本当じゃないでしょうか?
『私の監督不行き届きだから責任は私に在る。よって彼の罪一等を減じて欲しい』というのが本来あるべき姿じゃないでしょうか。

親分の為に泥をかぶって、出所したら厚遇・・・裏社会のような暗黙の約束がありそうでイヤ〜な感じです。

『秘書が起訴されたんだから、幹事長続投はあり得ない』なんて言ってる野党の連中も、ついこの間まで仲間を同様にかばっていたんだから、どこまで本気で言ってるんだか・・・。


O氏不起訴?!

曰く、公判を維持するには証拠が不十分らしいのですが・・・。
氏名を書くのもいまいましいのでO氏と書きますが・・・。
秘書が三人も逮捕されてるのに、知らぬ顔の半兵衛。党の要職にとどまり続けるようです。


しかし、それを糾弾する声すらまともに挙らないとは、かの党の議員は国民の負託によって議員となった責任をどう考えているのでしょう。
 
現実に国会審議は首相、幹事長と党のナンバー1、2の金権問題で空転しているわけで、国民に奉仕するという国会議員の職責を考えたら、二人とも自発的に役職辞任か議員辞職して国民生活に直結する法案審議を優先してもらうのがあるべき姿ではないでしょうか。


それなのに、『次期参院選もお願いしたい』なんて首相が語ってるんだから・・・まさに同じ穴の狢。
自分と党と次の選挙の事しか考えない、国民世論や支持率ばかりびくびく気にして、自らを律するポリシーが無い政治家がいくら<友愛>なんて訴えても、虚しいばかり。


聴く所によれば、高速無料化の財源を高速道路建設に廻せるようにしろと、党は要望しているそうです。
そうなると、陳情窓口を一本化した幹事長がまたぞろ建設利権を維持しつづける訳です。むろん、全国一律料金制では料金設定を高くせざるを得ないわけです。
マニフェストの全国原則無料化はどこへやら・・。
こんなに国民を欺く話は聴いた事が無い!

恥を知れ!と言いたい。

『When Harry Met Sally』(恋人達の予感)

ここまで映画の話を書いて来て、やはりこの映画を外せません。
日本では『恋人達の予感』で公開されました。
大好きなコメディエンヌ、メグ・ライアンとコメディアン、ビリー・クリスタルが共演したロマンティック・コメディです。
SEXが介在するから男と女は”友人”にはなれない・・』というテーマで、当時独身だった私には勉強になりました。


メグの魅力はさておき、この映画でビリーを知りました。
アメリカではスタンダップコメディアン(日本で言う漫談家)で有名で、この映画の後アカデミー賞の司会を何度もやってます。
その経歴がウッディ・アレンとなんだか重なりますが、英語がわからないで聴いていてもなんだか笑える不思議な芸風です。
ちょっとひねくれたところがこの映画の主人公役には実にピッタリでしたね。
ハリー・コニック・JRの音楽も良いし、ニューヨークを舞台にメグのファッションもなかなか楽しめるんですが、この映画で有名なシーンと言ったらコレ。


『俺はいつも彼女を満足させてる』と豪語するビリーに、女はベッドの上で男なんか簡単にだませることを実演してみせるメグ。
注:18歳未満は見ない様に!
 最後は結局ハッピーエンディングなのは定番なんですけど、ビリーが変な奴を演じる事でべたべたに甘い話にはならなかったですね。


この後、ビリーは『シティ・スリッカーズ』『ファーザーズ・デイ』に出演。
メグはトム・ハンクスと『めぐり逢えたら』で共演。
ますますラブコメの女王に成って行く訳ですが、それらの映画についてはまたいつか・・・。




2010年2月2日火曜日

高速道路無料化

無料化社会実験、なるものの対象路線が発表されましたが、地方のもとから交通量のほとんど無い様な路線ばっかり。


そもそも高速道路が必要なのか判らないような、多分赤字路線じゃないでしょうか。


こんなところを無料化して何の実験?どんなデータを取りたいのか。


東名、名神みたいな交通量が多くて、無料化の影響が多岐にわたる所を選ばなければ意味ないでしょうに。


しかも実施は六月。
参院選前の票集め目当てなのが見え見えです。


こんな実験に1000億もかけるくらいなら、上限料金制の2000円の設定を出来るだけ低くする事に使うか、物流コスト低減に寄与するバス、トラックのみ無料にすることに使った方が余程景気対策になるでしょうに。


以前も書きましたが、マニフェスト詐欺と言われても仕方ないですね。



絵本『三人のおまわりさん』

子供の頃読んだ本の話で、やはりもう一度読んでみたいのがこの本。
1965年に発刊の童話『三人のおまわりさん』


挿絵が柳原良平さんの洒落た絵で、魚型潜水スーツなんかが出て来るので憶えています。
作者は執筆当時22歳!だったそうで驚きました。
多分この本は、挿絵の洒落た感じが気に入ったのだと思います。
それにしても、買ってくれたのは親だとして、選択は私がしてたのかなあ・・。


 小学校低学年当時は西宮市に住んでいたから、親と一緒に大阪にでも出かけて梅田阪急百貨店にでも行った時でもないと本屋なんて行かないだろうけど。
母が買い物してる間、ずっと本屋で一人本を立ち読みしていたらしいです。
で、せっかく買ってもらった本も家に帰るまでに電車の中で読み終えてしまうんだそうです。
当時はサラリーマン家庭の我が家は特に裕福では無かったから、本一冊も結構高い買い物だったはずで、そんなに買ってもらえなかったから、本屋で一冊選ぶのにあれこれきっと迷ったでしょうね。

だから、小学校の図書室は私には宝の山でした。
ところが、二年生か三年生の時木造だった校舎が火災で焼失。
図書室の本が類焼から免れるため校庭に放り出されてるのを見たときは、かなりガッカリしましたね。

名作と言えば  2

ここまで書いて、この作品に触れない訳には行かないのが、『メリー・ポピンズ』
私も小学生の時観に行ったこの映画は、『マイ・フェア・レディ』と同年公開。
この映画で、ジュリー・アンドリュースは主演女優賞としてオスカーを手にします。


『マイ・フェア・レディ』は作品・監督・衣装・主演男優等を獲得したのに、オードリーは主演女優賞を逃し、舞台版の当たり役をさらわれたアンドリュースは『メリー・ポピンズ』で映画進出を果たす訳です。


確かに、この映画のアンドリュースは光ってますよね。
歌に踊りに、ユーモアたっぷりの語り口と言い、『サウンド・オブ・ミュージック』のマリアが重なりますね。


 アニメと実写を合成したこの映画、子供ながらワクワクしましたねえ!
地面に描かれた絵の中に飛び込んで、メリーゴーランドの木馬で競馬に出たり、カフェでペンギンのウェイターが歌ったり・・・。

さすがディズニー映画!当時の日本のアニメは足下にも及ばなかったですね。
もちろん、お金の掛け方が違うんでしょうから、仕方ないけど。


当時のディズニー作品は子供向けの映画に一流の大人が結集して、本当に質の高い物を創ってましたねえ。
ここまでやったら、誰も追いつけないだろう!というところまでやって、辺りを見下ろしてる余裕を感じます。


ただ、今見ると子役が可愛く無い!
イギリス人の子役って層が薄いんでしょうか・・・・?
当時はあれで愛らしかったのかなあ・・・・。


 そう言えば、以前パリに行ったときリュクサンブール公園を歩いていて、遊びに来ている子供が皆フランス人形の様に奇麗で可愛いのに感心したことが在りましたが・・・・。



名作!と言えば・・・

映画『マイ・フェア・レディー』も凄い作品でしたね。
そんなに感動するストーリーでは無いけど、なにしろあのオードリーの魅力が全開!


舞台版ではあのジュリー・アンドリュースで大ヒットしていたわけですが、今と成ってはアンドリュースではあれだけの神々しいまでの美しさは出せなかったと思いますね。
モチロン、歌唱力は比較に成りません。映画のオードリーの歌声は吹き替えです。


 この映画で一番凄いのは、セシル・ビートンのデザインした衣装です。
1000着近くゴージャスなドレスや帽子がこの映画の為にデザインされたそうです。
そのドレスで着飾った紳士淑女が集まる、競馬場や大使館のシーンは本当に圧巻。


ストップ・モーションで見たいくらいです。


ファッションに興味がある方は是非ご覧下さい。

『ムスティクの冒険』をご存知?

小学生の頃読んだ少年向け海外小説なんですが、時折何かの拍子に思い出してもう一度読み直したい本が在ります。
親に買ってもらったか学校の図書館で借りて読んだか・・・多分前者だと思います。


 細かいストーリーや主人公の名前も忘れてしまったのに覚えているのは、『砂売りオジサン』が出て来る事。
夜寝ないでいると眼の中に砂を流し入れに来る・・・だったような。


なぜかそれが頭から離れなくて、どんな話だったかもう一度読み返してみたいんです。

皆さんはそんな事在りませんか?


 グーグルで検索したところ、ようやくタイトルと主人公の名前が判りました。


 主人公はムスティクと言う名の少年、『ムスティク砂漠へ行く』『ムスティク月へ行く』が在る様です。

私が覚えていたのは多分『〜砂漠へ行く』でしょうね。

AMAZONで検索しても廃刊されてるのか新品はないようです。

私と同年代以上の方ならご存知ではないかと思いますが・・・。

2010年2月1日月曜日

名作!

 夕方買い物に行く車のラジオから流れて来た歌声、ジュリー・アンドリュースの『サウンド・オブ・ミュージック』
久しぶりに聴いて、その素晴らしい歌声にまた映画を見たくなり、夕食後に我が家所蔵のDVDで見直しました。
今の若い方々は『ドレミの歌』くらいは知っていても、見た事無い方が多いのではないでしょうか。


 冒頭、風の音しか聞こえない圧巻のアルプスの空撮から、丘の上に立つアンドリュースにカメラがグングン寄って行きクローズアップになり主題歌が始まるのですが、こんな始まり方って1965年の公開当時も今も新鮮なんじゃないかなあ。
 
それにしてもアンドリュースの歌声の素晴らしさには感動します。
窮屈な修道院から抜け出して、美しい自然の中思うまま自由に歌える喜びに満ちあふれていて、ただその歌声だけで圧倒されますね。

心のままに歌うって素晴らしい!と思ってしまいます。


 それに、ナチスドイツがオーストリアを併合しようとしているストーリーの時代背景、公開当時の米ソ冷戦を考えると、ナチズムや国家主義、共産主義に対するアメリカが唱える自由の素晴らしさを歌い上げるかの様にも聞こえます。


 実話を基にしたこの映画を、こんなに素晴らしく家族全員大人から子供まで楽しめる作品に仕上げたというのが本当に凄い事だなあと思います。
脚本、セット、撮影、編集、衣装、音楽、振り付け、そして子役から老修道女まで演技のみならず歌って踊れる役者、すべてが高いレベルで揃っての総合芸術ですねえ。

こんな映画は当時のアメリカにしか作れなかったろうと率直に感心します。


 私の好きなシーンは、軍隊式に厳しく子供達を育てて来た父親の海軍大佐がウィーンから婚約者の男爵夫人を連れて帰って来た時、子供達の歌声に心を動かされてつい一緒に歌ってしまうシーン。


 そして、もう一つ。


 ナチスドイツから招集命令が来て愛する祖国を捨てて国外脱出しようとする時、ザルツブルグ音楽祭で満員の聴衆に『エーデルワイス』を歌うシーン。

『祖国よ永遠に〜』と歌いながらその祖国から逃れようとする我が身。
ナチスドイツに翻弄される祖国の行く末を案じ、声がつまります。


妻がすかさず助けに入り、聴衆も共にオーストリア国歌ならぬ『エーデルワイス』を大合唱するのです。

歌声による反ナチスのシュプレヒコールですね。


音楽がかたくなな人の心を融かし、動かす。
音楽に込められた気持ちが皆の心を一つにする。


そんなテーマに弱い私は、このシーンに来ると何度見ても涙腺がしまらなくなるのです。


まだ見た事無い方は是非ご鑑賞あれ。