2010年5月31日月曜日

神楽坂界隈・・・

粋な風情が残る街、として有名な神楽坂
お酒の飲めない私には縁遠い街でしたが、最近おしゃれなお店も増えたみたいですね。


私が教える学校の土曜クラスの生徒さんで、ヨシダ ミヤさんと言う企業でデザイナーもされている方が神楽坂のカフェに作品を展示されるそうです。
題してナツコモノ展
雨の多い6月に来る夏を想う!
と言う事で、ニット帽子、バッグ、アクセサリーだそうです。
今朝、画像が届いたので、ご紹介しますね。
 ご本人は、仕事ではデザインのみで創る方は初心者です、と謙遜しておられます。
私もこの分野は素人なので画像だけで善し悪しは解りませんが、ご興味があるかたは、観に行かれては如何でしょうか。
場所は神楽坂にあるココットカフェ
(定休日は月火ですが、突然休む事もあるそうなので、
上記のHPで確認したほうが良いそうです。)

Cafe de Jewelry創りませんか?

これまでこのブログにも何度か出て来た『いつものカフェ』
居心地が良いので、これ迄は内緒にして来ましたが、とうとう公表するときが来ました。
独身時代から10数年通い続けオーナー様店長さん始め歴代スタッフとも顔見知りのこの店は、


二子玉川高島屋にあるカフェ・フーケ(click here)で


 以前から店内の一角で彫金教室的な事やりませんか、とお声をかけていただいてはいたのですが、火気を使えないので無理、と断念してきました。
今回またお声をかけて戴いたので、私なりに考えて立てた企画がこれです。

Cafe de Jewelry創りませんか? 

生徒さんにはWAXを削ってもらい、後は私が仕上げると言うものです。




 講座は毎週水曜10:15〜12:30の約二時間。
費用はお店のランチかケーキセット(¥1200)がついて、
リングなら¥5000、ペンダントヘッドなら¥5200
定員は今の所6名です。
作ったWAX原型は私が手直し・鋳造・仕上げをして、最短で翌週、もしくは二週間後の講座開講時にお渡しすると言うものです。
実質¥3800〜¥4000でオリジナルデザインのシルバーのリング、ペンダントヘッドが手に入ります。


一般的な彫金教室で自分で仕上げた物と違い、仕上がりはプロレベルというのが特徴です。
地金をいじらないので手も汚れないし、お買い物途中に立ち寄られても大丈夫。
私がお手伝いしながら製作して、終わったら美味しいランチを皆さんで戴きましょう・・・というコンセプトです。
自分で作ったものが形になる楽しさの一端でも感じてもらえたら、そしてそれを身につけて喜んでもらえたら良いなあ、と思っています。
それ以上に、今教えている学校のクラスにも毎月新しい生徒さんが入って来られるのですが、私にとっては
新しい出会いがある
と言うのが何より楽しみです。
そして、やっぱり自分で最後迄やりたくなった方には、私が今教えている学校をお薦めしようと思います。


 とりあえず六月に週一回の開講。様子をみて好評なら一日二回にするかもしれません。
ご興味が在る方は、お買い物お食事がてら是非覗きに来て下さい。
これ迄当ブログでも取り上げて来た通りネルドリップのコーヒーはもちろん自家製のスイーツも美味しいし、サンドイッチやスープといった軽食も食べられ、ワインや日本酒等アルコール類も楽しめるお店です。
隣はパティオをはさんでカレー屋さん『アッチャカーナ』・・・と言う訳でカレーパンも美味しいのです。




尚お申し込み、お問い合わせについてはお店のブログ、
をご覧下さい。





2010年5月29日土曜日

客注品です。

TNTがお客様から依頼されて製作したペンダントが完成しました。
K18を使用したクロスデザインのペンダントです。

 お客様がお持ちの石(おそらくガーネットです)を使って、TNTでデザイン、製作しました。
ちょっと非対称になっているところがポイントです。
石座はすべてWAXを削りだして一体で製作、鋳造後に丸線の爪をロウ付けしました。
鋳造後不要な部分は裏を薄く削り落とし軽量化してあります。
このお客様には、以前同様の手法でムーンストーンのペンダントも納品させていただきました。
それがお気に召して今回の発注となった次第です。
今回も喜んで下さった様です。



2010年5月28日金曜日

グループ展のお知らせ

・・・と言っても私のではありません。
私が教えているジュエリー専門学校での、かつての教え子達のグループ展です。


 彼らは2004~2005の一年間、昼間は働きながら週5日毎晩六時半〜九時半までジュエリーの製作を学ぶというハードなコースで勉強しました。
毎日一年間修了を目指して苦楽を共にして来ただけ在って皆仲が良く、三年程前からグループ展を開催する様になりました。
修了後ジュエリーメーカーに就職した者、現場の第一線で制作者として働いている者、イタリアの宝飾学校に留学して来た者、と様々な道を歩き始めた彼らならでは、実に様々な形の作品が並びます。
去年迄は代官山の民家を改造したギャラリーで開催していたのですが、今年は場所を変えての開催になります。
まだ若い彼らの瑞々しい感性に私も刺激を貰いに行こうと思っています。
会場で販売もする様なので、御興味があるかたは是非ご覧下さい。

2010.6.2~7
            吉祥寺ギャラリー・リテイル(click here)
0422-26-9874



2010年5月27日木曜日

疑心暗鬼2

世の中には似た様な事を考える人が多いと見えて、韓国哨戒艦事件では様々な憶測がネット上では飛び交ってるようです。
中でも現場海域に米潜水艦が沈没しているのでは・・というのは、なかなか興味をそそられました。
いわく米潜と衝突した、とか相互の誤爆、とか。
 現場海域は水深が浅く浅瀬も在って凹凸も激しく、その深度で潜水艦から魚雷を撃って航行中の移動目標の”真下”で爆発させるのは、精密に誘導するハイテク装備でもなければ、イヤそれをもってしてもかなり難易度が高い事なんだそうです。北朝鮮の小型潜水艦や潜水艇では不可能だろうと言うのです。
だからこそ、それなりの装備を持っていそうな米潜水艦がからんでいると言う憶測を呼んだ訳です。


 残念ながら当該米潜水艦は無事に基地に帰還したようなので、その線は消えた様です。
それに、そのような浅瀬に大きな原潜が入って行くと言うのも不自然と言えば不自然です。
しかし、物証として上げられた魚雷のプロペラ部分や爆薬の成分等の調査結果には、やはり相当な疑問がつきまとってる様ですね。
 これ以上素人の私には判断しかねるのですが、浮遊していた自軍の機雷への接触というのが一番自然な気がしますが・・・。


 今迄も北朝鮮は、なんでこんな事を?というような意味も無い事を平気でやって来ましたから、今回もひょっとすると同様の、戦争になったらどうする・・・という戦略もない単発のパフォーマンスなのかもしれません。
 なんだか日中戦争前の日本軍の謀略を彷彿とさせますね。


 マスコミも米韓の報道だけでなく様々な可能性を検証する姿勢で報道して欲しいですね。
一歩間違えば戦争に成りかねないわけだし、その影響は必ず日本にも及ぶのですから。

2010年5月25日火曜日

疑心暗鬼

 先日『グリーンゾーン』という映画を見たのはお伝えしましたが、この映画は国家を戦争に進ませた原因と成る情報が、ねつ造されたものだったと言うのがテーマでした。
では一体誰が何の為に・・?というところまでは描かれていないのですが。
こんな映画を観た後だけに、最近緊張が高まっている朝鮮半島情勢を見ていて流れる情報がどうも今ひとつ信用出来なくて困ります。
哨戒艦が爆発沈没して多数の若い兵士が失われた事件。


 北朝鮮の魚雷のプロペラが、現場海底から引き揚げられたと公開されました。
韓国側はこれをもって北朝鮮による攻撃の証拠としていますが・・・・。
あのプロペラが北朝鮮軍のものだとして、事件に使用されたものとどうやって確定するのでしょうか?
どこかで別の所で爆発させた、もしくは発見された北朝鮮魚雷ではないのか?という疑問にはどう応えるのでしょうか。
ロシアが未だ慎重な見解しか公表しないのも理解出来ます。
もしこれがある種の謀略だとしたら・・・、そのような謀略を巡らした経験が在る国はまず疑ってかかろうと言う物です。


 日本のマスコミが、この点をどこもつっこまないのが不思議です。
首相に至っては『国連での制裁決定に先陣をきる』なんて張り切ってますが、朝鮮半島の南北でのいざこざにわざわざ巻き込まれに行くとは、国民の安全を考えなくてはいけないリーダーとしていかがなものかと思います。


この事件で一番得をするのは誰か・・・。
これをきっかけに韓国軍の対潜装備の見直しは進むし、緊張が更に高まれば在韓米軍の増強、装備強化も考えられます。
韓国からの要請で朝鮮半島における米軍のプレゼンスが高められることは、最近軍備増強が進む中国に対する保険にもなるのかもしれません。北朝鮮の暴走を止められないこの状況なら、中国側も承諾せざるを得ないでしょうから。
いずれにしろ、アメリカの軍需産業と軍にとってはこの緊張はチャンスです。
実際に戦争になればもっと・・・。


 そもそも、北朝鮮の核兵器保有にしても、地下核実験時点から『あれは大量の高性能爆薬による偽装で実験は失敗』なんて情報がありました。
フセインのイラクに大量破壊兵器が無かった様に、北朝鮮も持ってると見せかけているだけで、アメリカ側も真実を知っていて騙された振りをしているのだとしたら・・・。
朝鮮半島に緊張関係が持続して得をするのはやっぱり・・・・。


・・・とまあ、先日の映画のせいでいろんな妄想が湧いて来てしまうのですが、『事実は小説より奇なり』。
そんなアホな!そこまでやるか?が次々現実になってるのを考えると、本当に不安になります。
何が起きても一番の被害者は現実の政治とは一番縁遠い所に居る庶民です。
指導者は現実ではなく真実を見極めて冷静に対処して貰いたいものです。



2010年5月21日金曜日

神の御手にこそ・・・

 科学技術の進歩は、常に倫理観からの乖離という危険を孕んでいるのを歴史も証明していますが、それにしてもこれはいかがな物か!というニュースが二つ。


一つは人工細菌の開発成功(Click Here)のニュース
遺伝子科学を応用して人工的に設計された遺伝子によって生存、繁殖する細胞が創られたそうです。医学的に有用な成分を作りだす細胞を大量に造る事が出来る様になるそうです。
 人間にとって都合のいい働きをする遺伝情報をもつ遺伝子を人工的につくって、別の細胞に注入するそうです。

人間にとって都合のいい働きというのが曲者ですね。
この手の技術が悪用されたり事故が起こった時の事を考えると空恐ろしくなります。
全く未知の、自然界に存在しない細菌が化学兵器や細菌兵器として使われたときの事を想像すると、一体この研究のセキュリティーはどうなってるのか不安です。
テロリストにそんな情報が渡ったら・・・人類はそれで絶滅するかもしれないんですから。
ヒトゲノムの解析も進む今日、人工人間が造られ兵士として量産されるSFの世界も荒唐無稽ではなくなって来つつ在るのが本当に不安です。


核兵器開発に携わった科学者が原爆使用後一生後悔した様に、科学者一人一人の倫理観やモラルが本当に問われる時代ですね。


もう一つはフリーズドライ葬(Click Here)のニュース。
 液体窒素で凍らせ真空にした後に水分を除去するのがフリーズドライ。
そこまではまあ良いとして、灰の様に細かくするのはどうするんでしょう?
やはり機械で粉砕するのでしょうか?
 西洋では遺体を葬儀社で在る程度きれいに処理して棺に納めてそのまま土葬してるのを映画でも良く見ますが、遺灰にして壷に入れてるのを見ますね。あれはやはり砕いてるんでしょうか・・・。


 ともあれ、確かに完全に土に還る迄には相当な時間もかかるし何より墓地の面積というのも馬鹿にならないでしょう。
この方式なら一体当たりの場所も小さくて済むし、完全分解が早ければ、墓地の改葬もしやすくなりそうです。


しかし、日本人的な心情としては受け入れがたいんじゃないかなあ。
腐敗して行く肉体を火葬で白く清浄な遺骨にするのはまだしも、乾燥したミイラ状態の遺体を機械で細かく砕くなんて・・・・。
まあ、最初は火葬も抵抗あったかもしれないから、これも同様かもしれないけど。


 こういう死生観は宗教観と一体で、その社会の倫理観の基礎になってると思うんですが、自然と人間と神の関係がどういう位置関係・上下関係にあるのかで、人間がやってはいけないこと手を出してはいけない領域が決まってくるのでしょうね。


 かつては神の御業だった自然が徐々に解明されて、人がそのバランスを狂わせて来た訳ですが、今後人間生命の誕生という最後の砦迄私達人間が冒して良いのか・・・・。


関係者に賢明な議論を尽くして欲しい物です。



2010年5月19日水曜日

映画のタネ?

 どうもアメリカって国は、戦争の裏側を描いた映画を作って『戦争の虚しさ』みたいなものを訴えてる様に見えながら、映画界は戦争の度にそれをネタにして映画を作って世界中で儲けてますよねえ。


 ベトナムにしてもイラクにしてもアフガンにしても自分たちが仕掛けて行った戦争。
アメリカの国益のために一つの国家を滅茶苦茶にして、未だにその悲劇は終わる事なく続いてる訳ですが、それをネタにこれからも多くの映画が作られる事を考えると、実は内心アメリカの映画界は戦争賛成なんじゃないか、とすら思えます。


 これまで、反戦や国家の失策を暴く映画でも軍が撮影に協力する姿勢は、なかなか偉いなあと思ってましたが、『アメリカにも良心があります』という姿勢を広報するためにはもってこいですからね。
それに作ってる方も、娯楽作品だけ作ってるより『社会派』を名乗れるし箔が付くってもんです。


 そのうち迫真の映像の為、最前線には必ずハイヴィジョンカメラを構えた映画クルーが同行するようになるんじゃないかな。
作戦行動に撮影計画が組み込まれたり・・・。

神田日本橋界隈散策

 昨日は御徒町迄出かけたのですが、あまりの天気のよさに帰りはちょっと歩いてみようと思い立ちました。
 極力裏通りを歩いてみたのですが、再開発で高層ビルが建ってしまった秋葉原にもまだこんなお店が残ってるのを発見、嬉しくなってしまいました。


神田駅近くで見つけたのがコレ。
超ミニスペースのコインパーキング!
駐車したら降りるのが大変そう!
こちらは今も残る昭和の風情。

こちらの丸石ビルは昭和6年生まれ。

壁面の装飾が古き良き時代を思わせます。
一階は高級絨毯のショールームになっていました。
正面玄関奥には古そうなエレベーターが見えました。
内部もきちんと保存されてるといいですね。
それにしてもこの電柱!なんと無粋な!

最近この手の近代建築が次々と姿を消しているのを残念に思います。
せめてファサードだけでも保存して町並みの品格を保って欲しいですね。

日本橋に来るといつもなんとなくホッとします。
頭上には首都高、橋の上はひっきりなしに車が行き交い喧噪に満ちていると言うのに・・・。
神獣があたりを睥睨して魔を払っているからでしょうか、ここだけは清浄な気が満ちている様です。

早く首都高を撤去して、以前の風景を取り戻してあげたいものですね。

映画『グリーンゾーン』

映画『グリーンゾーン』(Click Here)観て来ました


大好きな『ボーン・アイデンティティー』シリーズの監督でマット・デイモン主演。
イラク戦争の裏側を描いた作品、と言う事で、かなり期待して観に行ったのですが・・・・。


結論から言うと、残念ながら私には 駄作 に思えました。


 政府の役人が描いた陰謀を、現場の不条理に憤る正義感が暴く・・というこれまでに何度となく描かれて来たプロットそのまま。もう最初からストーリー展開が読めてしまうんだから・・・。
後は、ハンディカメラを多用した撮影と迫力の映像で観客の目と耳をくらまして、ハイ出来上がり!という感じなんだなあ。
しかも暗すぎて、何が起こってるのかよく判らなかったり。


 まあ、迫力の映像!と言っても、こちらは幸せな事に本当に銃弾の飛び交う音もバグダッドの闇の暗さも知らないし、絶対にこちら側には弾は飛んで来ないと解ってるからね。
モチロン、実戦体験者がたくさんいるアメリカでも公開するんだから、流石にそこら辺はリアルに作ってあると思いますが。
 それにしても、命令以外の行動に本部の了解も得ず、部下を引き連れて出かけての単独行動。
周りはイラク人ばかりですよ〜!何か起こって敵の捕虜にでも成ったらどうするんだ?
実際の軍人なら、あんなことはしないんじゃないかと思いますが・・・。


 イラク戦争開戦のきっかけに成った大量破壊兵器に関しては、実際見つからずにうやむやに終わったけれど、あれだけの混乱をイラクにもたらし無辜の民や兵士の血を流した責任をアメリカの政府も情報当局もとった話を聞かないし、9・11以後、開戦も当然という空気をあおったマスコミもしかり。
 それを問題提起している映画、と言うにはシリアスな部分が少ないんじゃないか。
つまり、中途半端な映画って事でしょうね。


 どうも、ボーン・シリーズでアクション映画の撮り方は解ったから、今度はその手で社会派っぽい作品でも撮ってみるか!っていうノリで撮ったんじゃないかな。
それくらい、作り手の熱さが伝わって来ない映画でした。


残念!

2010年5月16日日曜日

ジョゼフ・コーネル展

 川村記念美術館では、特別展としてジョゼフ・コーネル展(click here)が開催中でした。


コーネルは手製の木箱に様々なものをコラージュして、一つの小宇宙を作っている作家でした。
 展示室は照明が落とされ、作品のみにスポットが当たるという展示だったせいか、これらの作品を地下室で一人コツコツ作っていたのかと思うとなんだか鬼気迫るものを感じたのですが、作品解説カタログにはきちんと照明の当たった写真が載っています。ソレを見ると奇麗な色彩もよくわかり、抱いていた感覚も変わりました。
 例えて言えば、子供が他愛も無いものを宝物としてしまっている小箱を開けてみたような感じですかね。


 彼もこれを作品として作っていたつもりはないんでしょうね。趣味で一人楽しんでいたのだとおもいます。
彼なりの美意識はこめられているものの、リラックスした在る意味『いい加減さ』があります。


これなら私にも作れる、と思う人も実際作り始める人も多いでしょうね。


川村記念美術館は自然散策路もあって、私達も昼食後藤棚や蓮池、菖蒲田等を散策しました。これからの季節、ちゃんとしたレストランもあるし、食後の散策も楽しめてなかなか充実したひと時が過ごせると思います。


車なら都心から一時間程。
皆さんも出かけてみては如何でしょうか?

2010年5月14日金曜日

アボカド・バーガー!

 今日は川村美術館の帰りに、お台場に立ち寄り皆でハンバーガーを食べました。


先日青山で入ったハワイアンバーガーのお店がアクアシティお台場にも在ったのです。
と言う訳で前回ちょっと気になっていたアボカドバーガーを試してみました。
青山店同様美味しかったのですが、アボカドってなんだか味があるような無い様な・・・。
決して不味くは無いけれど、敢えて一緒に食べなくても良いのでは?と言う感じ。
ここのお店はトッピングがいくつか選べるので、スタンダードなハンバーガーにベーコンとパイナップルと言う方が美味しそうです。

今度試してみようと思います。
余談ですが、ここのオニオンリングはなかなか美味しいです。


食べ終わると夕暮れ時、夜景が奇麗でした。

川村記念美術館

今日はTNTのメンバープラス私の妻、そしてもう一人、の五人で千葉県佐倉市まで行って来ました。
川村記念美術館は緑の林と池を配した広大な敷地に建つ、現代美術コレクションで有名な美術館です。
なかでもマーク・ロスコフランク・ステラといった人の作品で有名。
館内には専用の展示室が設けられています。


彼らの作品もそのスケールの大きさに驚きましたが、今回改めて感動したのはシャガールでした。


 彼の作品展は日本でも開催された事があるし何度か観に行って実物を見て来ましたが、今回はガラ〜ンとした展示室で間近にゆっくり鑑賞出来たせいか今迄とは全く違った印象でした。


 彼のファンタジックな絵と色彩から、少年のナイーブな心を持ったまま大人に成った人なのかなあ〜なんて思っていたのですが、至近距離からキャンバスを見ると、チューブからキャンバスに直接出した絵の具を筆でなすり付けた様にも見える、絵の具の固まりまではっきりと残っているのです。
 しかもかなり大きな作品だから細密にチマチマ描いた物ではなく、全身の力をこめて筆を走らせた、という感じがするのです。


 作品には作者の内的な宇宙が反映されたり、その宇宙を形作った歴史が刻まれていると思うのですが、パリに住んでいるけれどロシアに産まれたユダヤ人であるシャガールの歩んで来た人生に思いを馳せたとき、彼は決して夢見る少年ではなく内に秘めた自分のアイデンティティーが沸々とたぎり、ほとばしる様に絵を描いていたのではなかろうか・・・・と、彼の絵の本質に近づけた様な気がしたのです。


 誰のために描いたのでもない、誰にも止められない衝動が彼の筆を走らせていたんだと思ったとき
『ああ!彼は芸術家(アーティスト)だった!』
と今更ながら合点がいきました。


 そう言う視点で絵を見はじめると、隣の展示室に陳列されたレンブラントの肖像画等は本当に細密に光と陰を捉えてはいるものの、彼はアーティストではなく職人の部類にはいるのではなかろうか、とすら思えて来ます。
確かに王侯貴族に頼まれて描いてる絵は、シャガールの絵とは本質的に違いますよね。


そう言う意味では、ミケランジェロもアーティストではなく職人だったかも。


やはり印象派以降忠実な描写と言う物から解き放たれて初めて、画家はアーティストに成り得たのかもしれないなあ。


 そんな思い出展示室を移動すると、様々な現代美術の展示。
ロスコにしてもステラにしても、シャガールとは違った表現ながら自分の内心の宇宙を表現しようとしてる・・・と思えて来ました。
しかし、シャガールにしてもステラにしても作品のスケールの大きさには、あれだけの大作に立ち向かうエネルギーの大きさを考えて敬服してしまいます。
食べてる物の違いだけでなく、アトリエも半端じゃない大きさなんでしょうが・・・・。


日本に住んでるとあんな作品は産まれて来ないだろうなあと思いますね。


 今回こんな風に感じられたのも、自分の作品を世間に発表して見てもらう様になったからだと思います。
作品に自分が反映されてしまう恥ずかしさを身を以て体験し、創作意欲が自分の中から簡単に湧き出て来ない苦しみを味わって、今更ながら
『ああ、俺はアーティストじゃなかった!』
なんて事に気がつかされたからでしょうね。
それを踏まえて彼らの作品の前に立つからこそ、神々しささえ感じてしまうのです。


 今迄なんとなく現代美術は難解で敬遠してましたが、これからはちょっと変わりそうです。

今日は本当に行って良かった!

2010年5月13日木曜日

咲きました!

お天気が続いたせいか、我が家の庭の鉢植えのバラも咲き出しました。

 結婚して直ぐくらいに買って来た小さなミニ薔薇の鉢植えでしたが、露地植えにしたり鉢に植え替えたりしながら、しぶとく生き続けてます。
ちょっと気を抜くとすぐ病気になったり虫に食われたりですが、小さい花を見ると健気さに『頑張れよ!』と声をかけたくなります。


明日はTNTのみんなで佐倉の川村記念美術館(click here)に行きます
来年末の展示の申し込み手続きもあるのですが、前回は肝心の美術館を見学してる暇がなかったので・・・。
今回は美術館を見て来ます。
後日の報告をお待ち下さい。

2010年5月9日日曜日

お買い上げ戴きました。

先日の三人展に出品した作品を一点、お買い上げ戴きました。
チタンのブローチで大きさは60×60mm
ブローチピンの針のみステンレスを仕様しています。


『座頭市』

GW中、ネットの動画配信サイトで古い映画を見つけて何本か観たのですが、面白かったのが『座頭市』シリーズ。モチロン座頭市と言えば主演は勝新太郎に決まってます。
 今回見たのは1962年から始まった劇場版シリーズの内、60年代後半の三本でしたが、まだ若さが溢れる勝新の抑えた演技にも脂がのって来たころの作品かと思います。
脇を固めるキャストも一流で、特に老優が素晴らしい存在感を出してました。
そして、今見ても殺陣の素晴らしさには感心します。
狭い中で大勢が入り乱れてのシーン、斬られる方とて一歩タイミングを間違えば大怪我間違いなしの緊張感が画面から伝わって来ます。
加えて、刀を振り回すのに馴れてないヤクザと捕り方の侍では、その構えからして差がある・・・など、撮ってる方では当たり前かもしれませんが、改めてプロの仕事には感心します。


 又、その頃の日本は丁度高度成長経済のまっ只中、日本中街も村も景観が変わって来つつ在る中ロケハンに苦労したとは言え、まだまだ看板も鉄塔もトタン屋根も写らず引きの絵が撮れたんだなあ、と言うのにも感心します。
今はあんな農村風景は何処行っても無いから、撮れないでしょうねえ。


 それにつけても、やはり勝新太郎なくしては生まれなかったキャラクターですねえ。
盲目の按摩というディテールをよく表現して実在感があるし、仕込み杖を抜き放った時の構えが決まっていて絵に成ってます。
初期の頃はあまり血しぶきなんかも飛ばず、刀を振り回す音も鋭く控えめ。みんな静かに斬られて行きます。座頭市の職人芸を鑑賞している感があります。
 最近では、北野武も演じていて、それなりに面白かったのですが、なんとSMAP香取慎吾が演じると言うので、公式サイトを見てみましたが・・・イタイなあ〜!
 
 最後の座頭市という設定のストーリーなのに北野武ならまだしも、香取君ではまだ若すぎますよね〜。
刀をただ振り回してる若いチンピラにしか見えないし、台詞読みもたどたどしくて・・・・おまけに何時の間にやら妻迄居る事になってます。
映画化はこれが最後なんて話ですが、有終の美を飾るというにはほど遠いのでは無いでしょうか。彼の人気だけで客が入ると思ってるんですかねえ。

2010年5月6日木曜日

ジャスミンの香り

連休中お天気が良かったので、庭のジャスミンが一気に咲き出しました。
これまで花なんてじっくり見た事が無かったので、早速カメラで記録。
となりではマーガレットも咲き出してます。
これからどんどん咲きそうで、花ガラを摘んだり忙しくなりそうです。

昨日幼稚園くらいの女の子を連れて通りがかったお母さんが
『ジャスミンが良い薫りねえ〜!』と女の子に話しかけてました。

 思いがけずに聞いてしまったのですが、喜んでくれる人が居ると思うとちょっと嬉しいですね!

100億円!

昨日のニュース(click please)ですが、ピカソの作品がクリスティーズのオークションで
100億円!
で落札されたそうです。


 作品はニュースの写真でしか見た事がありませんが、見る限りなかなか素晴らしい物の様です。
この絵が100億円!と言われても、あまりに桁が大きすぎてピンと来ないのが持たざる者の哀しさですが、これを買った人にとっては、100万円100億円もあまり変わらないのかもしれませんね。



 確かに優れた芸術品(女性にとってはジュエリーもそうかな)には、正常な判断力を麻痺させてしまう魔力の様な物が在る様ですし、だからこそキャンバスと絵の具の固まりに付加価値が付くのでしょう。
需要と供給のバランスで値段が決まり、素晴らしい作品なら値が上がるのは当然と言う物ですが・・・・。
ここまで行くと絵の芸術的価値を正当に評価した値段というより、落札者の妄執の度合いを現す価格ですね


只々欲しい!
その一念!
 
 そこ迄の価値がある絵を独占的に所有したい!イヤ、仮に美術館に飾り一般に公開するにしても自分の名前を所有者欄に書き込みたい、というのはなんだかちょっと下品な行為に思えてなりません。
匿名で買い取って国家に寄贈するならまだしも・・・・。


 100億円で何が出来るか、どれだけの困っている人を救えるかを考えた時、一枚の絵にその値段というのは罪深さすら感じます。


 自分で苦労して作った作品ですら、値段を付けるのに後ろめたい気持ちが多少は残る私には、自分の死後そこそこに評価されて値段が上がってくれたら嬉しいでしょうが、100億円なんて値段が付いてたら、ビックリして『ソレはあんまりだ!』と、化けて出そうです。
 
ピカソやモデルに成った女性が生きていたら、どう感じたでしょうか・・・聞いてみたい所です。

2010年5月3日月曜日

青丹よし・・・

『青丹よし 奈良の都は咲く花の 匂うがごとく いま盛り成り』
万葉の古歌に歌われた奈良も、今年は遷都1300年で盛り上がっています。

・・・・と言う訳で、今日は奈良にやって来ました。
聳える堂塔伽藍に八重桜が彩りを添えます。

なんちゃって!


実は自宅から程近いお寺の塔でした。


昨日に引続き、今日もお天気に誘われて散歩に来ました。
暫く歩いた所で、気になるお蕎麦屋さんを発見。
小腹もすいたので入ってみました。
初めての店なのでまずは盛り蕎麦を注文。
まあまあのお味でした。
次回は天盛りでも頼んでみようかな。

2010年5月2日日曜日

山笑う・・・・

すっきりしないお天気の四月も終わり、ようやく『山笑う・・』という季節にふさわしいお天気になりました。
近所の雑木林に棲むのか、ウグイスの鳴く音もなんだか嬉しそうに聞こえてきます。
我が家も昨日迄外壁の塗装工事で足場とカバーに覆われていたのが漸く外されて、スッキリしました。
せっかく花が咲きだしたのに、工事のせいで庭の花々の手入れが出来ずに焦っていた妻もようやく一安心です。今はコデマリが一斉に咲いています。
ジャスミンも紅い蕾の合間に白い花がチラホラ開きだし、五月の風に甘い香りが漂ってなかなか爽快です。
冬にばっさりと剪定したバラもチョット見ない間に新芽が大きく伸びていて、『生命力』という言葉を実感します。
もうじき蕾を付けて花が咲きだすかと思うと、害虫退治もしてやらないといけないので大変ですけどこれからしばらく楽しみです。

生命力と言えば、昨日は母の78歳の誕生日でした。
誕生日の近い姪とあわせて、実家に弟の家族も含めて集合して食事するのがここ数年来の習わしになっています。
皆でワイワイ言いながらプレゼントを渡し、お赤飯とケーキでお祝いしてきました。
相変わらず頑固だけど80歳になった父と二人、元気で居てくれて本当に助かります。

 家族が元気で一緒に食事が出来ると言う幸福は、古今東西変わらぬものでしょうね。