2010年7月29日木曜日

Cafe de Jewelry 7/28

今日は暑い中、若い女性がお友達同士二人で参加して下さいました。
お一人はアヤ子さん。
不思議な御縁で二回目の三人展に来て下さって以来のお客様です。
ご自身のブログでは、いつも美味しそうな料理を食べた話をキレイな写真で見せて下さるので楽しみに拝見させていただいてます。
そしてもう一人は、アヤ子さんのお友達のトモ子さん。


 お二人ともジュエリー制作は愚か、工作は小学校の図工以来という事なので、まずはWAXを渡してヤスリでチョット削ってもらいました。
簡単に削れるのを解ってもらって、さて何を創るのか考え始めます。
スケッチブックに簡単なイラストで大まかな形とデザインを描いてみるのも良いですね。
・・・と言う訳でスケッチブックに向かい、デザインを考えるアヤ子さん。

トモ子さんは頭の中にもうイメージが在る様なので、とにかく削って行きます。



お互い相手の進行状況が気になります。

今回は特別に電動のリューターという工具も使ってもらいました。
半球状のへこみをつける作業が、アッと言う間に出来ます。

そうこうしているうちになんとか形になりました。

こちらがアヤ子さんの作品。
ストライプの溝はヤスリで、三つの丸い凹みはリューターでつけました。
そしてトモ子さんの作品がこちら。
シンプルな形ながら平面と曲面の緊張感のある構成。
完成したらどんな表情を見せてくれるのか楽しみな作品です。



2010年7月27日火曜日

映画『2001年宇宙の旅』

動画配信サイトで久しぶりに見ました。
1968年公開当時ワタシはまだ子供でした。
きちんと劇場のスクリーンで観たのは、かなり大人になってからのリバイバル上映だったとおもいます。
人類がまだ月面に到達する前、SFの宇宙ものといえば子供ダマしみたいな映画が多かった中で、今観ても宇宙船内やその他小道具等のディテールデザインがカッコイイのに驚きます。
さらに様々な特撮技術は今なら簡単に出来るだろう事を大変な労力、時間をかけてやっていて、当時のアメリカ映画の底力の凄さにため息が出てしまいます。
以下の宇宙ステーションにランデブーするシャトルの映像一つとっても、どのデザインも科学的必然性が感じられる上に古さを感じさせないどころか未だに未来的ですらある、というのがスゴイ!
2001年当時、まだ人類は映画に追いついてないんですから・・・。

でもストーリー自体は今観ても難解です。

 ミスを犯さない道具、である筈のコンピューターが自己保身の為に人間の敵になり殺人を犯す。
知能を持つ機械がいつか感情をも持つかもしれない、その恐ろしさを警告する映画なんですが、当時身の回りにコンピューターのかけらもなかった時代に、将来それに依存するようになる人間を予見していた訳です。
アポロ計画に邁進中で、コンピューターが日進月歩の進化をしていたアメリカならでは創り得た映画で、知能を持つ機械と言えば鉄腕アトムのようなロボットを思い起こし、人間に危害を加えないというのが暗黙の了解だった当時の日本では産まれ得なかった作品かも知れませんね。

 しかし、極端に台詞が少なく解説も無いから、最後の方はあっけにとられて画面を眺めていると言った感じです。
公開当時から様々な解釈がされてる様なんで、興味がある方はまずは映像を楽しんでからグーグルで検索してみて下さい。

2010年7月26日月曜日

『となりのトトロ』

先日テレビで放映されたので、恥ずかしながら初めて見ました。


1988年公開だから当時は仕事も独立したばかりで忙しく、子供向けのアニメには全く興味が無かったし、トトロのキャラクターデザイン自体大人を拒絶している様に思えたので・・・・。


 映画はどうやら昭和三十年代、バスガールが乗ったボンネットバスが走り、まだテレビが普及していなかった頃の東京近郊の村が舞台の様です。
丘陵地帯に谷戸が点在し、小川が流れていたり鎮守の森があったりする自然豊かな風景というのは、幸いな事にかろうじてワタシの脳裏にも記憶があります。


 小四の時(昭和四十年代)初めて父の実家の鹿児島に帰省したのですが、その村の光景に共通するモノがありました。
モチロンその頃には実家にもテレビは在りましたが、手回し式の電話機とか、庭に在る井戸(実家は両端にバケツが付いた釣瓶式で、スイカを冷やしてました)、薪で沸かす五右衛門風呂とかまだ残ってましたね。
 おまけに便所が母屋の外にあり、もちろん汲取で昼間は虫が飛んで入って来るし、夜は裸電球の周りに蛾が飛び回って、怖くて困ったのを思い出しました。


 そのころ自分たちが住んでいた西宮は、既に畑が少しずつ宅地化されて行く過渡期だったのでしょうが、それでもまだ所々に畑の中を水のキレイな小川が流れたりしていました。メダカやザリガニなんか捕った記憶が残ってます。


 映画では母親が結核で入院していて、長女が歳の離れた妹と父親の面倒を見なければ、と張り切ってる様子が描かれてるのですが、しっかりしていてもやはり子供だから精一杯背伸びしているのが見て取れて健気ですね。
ワタシも長男で弟がいるので、小学生の頃弟を従えてよく二人で近所を探検したのを思い出しました。
大人からみると他愛の無い事も、子供にとっては意を決した冒険だったりするんですよね。
 

 ジブリの映画は、『ナウシカ』や『もののけ姫』のように自然破壊や環境問題等、壮大なテーマを扱っていて登場人物やバックグラウンドの解説が必要な作品より、この作品の様に単純な話の作品の方がワタシは楽しめますね。
 今回の『トトロ』も肩の力を抜いて楽しめましたが、『紅の豚』『魔女の宅急便』『ラピュタ』等がワタシにはエンターテインメントとして面白かった。
 多分、子供だった時や思春期だった頃に体験して来た事や、当時読んだ子供向け冒険小説に重なったりするから共感しやすいのかもしれませんね。



 それにしても、あの姉妹はなんで怖く無いのでしょう?
妖怪ではなく”物の怪”は人に危害を加えないと、子供には解るのでしょうか?
部屋の戸を開けてなんだか黒いモノがザ〜ッと音を立ててうごめいたりしていたら、怖くて暮らせないでしょうに。
暫し固まってしまってから入り口で大声で怒鳴って入って行く気持ちがよく解ります。


 でも、雨が降る夕暮れのバス停で、傘ごしに毛むくじゃらの胴体に長い爪・・なんて見えたら、悲鳴上げて逃げそうなものを・・・・。





2010年7月18日日曜日

日本も広い!

日本テレビの番組で放映している『秘密のケンミンショー』なる番組をたまに見るのですが、とても面白くて勉強になります。
 この狭い日本のその中の、一つの県の中でも食習慣に大きな違いがある、なんて事が判明して目らウロコ!の楽しい番組です。

 普段何も考えず当たり前に食べている食材の、自分とは違う食べ方に驚き、拒否反応を示す他府県の出身者も、実際食べてみると
『美味しいじゃない!』
となるから面白いですよね。


やっぱりどこかで日本人の舌は共通項があるのでしょうか。


先日はオニギリに巻く海苔は・・?』
と言うテーマでしたが、関西は味付け海苔、関東は焼き海苔と別れている事が判明。

『焼き海苔なんて味が無いじゃない!』
VS
『あのベトベトがイヤ!』
と騒然となってました。


 まあ、どちらでも本人が美味しいと思えば良いんですが、今迄当然と思っていた事が同じ日本人、同じ県民の中でも違うと解ってショックを受ける人もいるようです。
ワタシも、そんなに海苔にこだわって食べてないから、黙って出されたらどちらでもそんなものかと食べてしまいそうな気がしますが、ちょっとビックリしました。


 ちなみにワタシは母が大阪生まれ(実家は岡山県の津山)、ワタシも関西育ちですが、子供の頃から味付け海苔のオニギリの記憶がありません。不思議に思って母に電話して確かめましたが、やはり我が家では普通の焼き海苔を巻いてました。
母の話では、オニギリに塩味ついてるし具も入ってるから味付け海苔の必要無し、それに巻くときベト付きそう、と言う事でした。同感です。
それに、戦後暫くは貧しかったからか海苔なんて巻けなかったそうです。
味付け海苔が各家庭に普及しだしたのは結構最近なんでしょうかね。


それにワタシの経験では、贈答品で戴く様な高級な味付け海苔はそんな事無いのですが、田舎の民宿みたいなところで朝食に出て来るパック入りの味付け海苔は、なんだか蛍光グリーンみたいなギラギラした色に見える事も在り、きっと食品添加物やら防腐剤やらいっぱい入ってそうで、オカズが無いから仕方なく食べますが、あんまり印象が良く在りません。
まあこれは焼き海苔でも同様でしょうね。高級なモノは味も香りもあるけど、安いモノはなんだか着色料が入ってそうですものね。
でも、ご飯だけの小振りな俵型のオニギリになら味付け海苔というのもそれなりに美味しいかもしれませんね。

 土曜の授業でもこの話題でチョット盛り上がりました。
けっこう関西出身、東京在住の方が生徒さんでいらっしゃるので、それぞれの好みを話す事でそれが簡単な自己紹介になって、周りの方と打ち解けるきっかけに成った様です。
 最後は、有明海沿岸にご実家がある生徒さん曰く、
『焼き海苔にしろ味付け海苔にしろアレは工場で作ったモノで買って来るモノ。』
そんなのは食べた事無く、
『海苔は炙りたてが一番美味い!』
とおっしゃる生徒さんがいらして、それまで
『味付けデショ〜!』『エ〜っ焼き海苔だヨ〜!』
と騒いでいた我々は、
さもありなん!
と一同納得でした。


 採れたての海苔でつくったモノを炭火で炙って食べる、と言うのが色も味も香りも最高なんでしょうね、きっと。


 ついでながら、ワタシは昨今コンビニで普及してきた巻き立てパリパリが食べられるオニギリより、温かいご飯で作ったオニギリに巻いた焼き海苔が、時間が経ってシットリした方が好きです。 





2010年7月14日水曜日

Cafe de Jewelry 生徒作品完成!2

先日、7/7の講座で生徒さんが創られた作品が完成しました。
前回のブログでは、WAX原型を仕上げて鋳造に出すところまで、紹介しました。
今回は925シルバーで鋳造されて帰って来た状態から、説明します。

今回は2点とも鏡面仕上げの予定だったので、鋳造後にバレル研磨を施してもらいました。
バレル研磨とは、字のごとく樽の中にステンレスの短いピンや小さな鉄球と一緒にいれてガラガラと回転させて表面を磨く方法です。
どんなモノを入れるかで仕上がりの程度が変わってくる様です。

鋳造後は白くザラザラしていた鋳肌表面の金属が締まって、ある程度光って来ます。
なんとなく銀色に光っていますが、まだまだ鏡面ではありません。
鋳肌をステンレスブラシで叩いた、と言う所でしょうか。
バレル研磨すると、軽量化の為裏を抜いた跡等、道具が入りにくい所でも在る程度磨けるので便利です。

これを様々な道具を使って磨いて行くのですが、道具についてはまた改めて。

いくつかの工程を順にたどって磨き上げたのがこの状態です。
喜んで戴けると良いのですが。

キチンとして下さい!

『服装の乱れは心の乱れ』
・・・・なんて台詞を大人達から散々聞かされて育ったワタシの世代。
ずいぶんそれに反発してきたものです。


 既成の価値観の代表の様なグレーのスーツにネクタイ、というスタイルに同化したくなくて、サラリーマン以外の職業を目指した結果が今のワタシです。


 御陰様でいわゆるスーツにネクタイという格好で通勤したのは、新入社員の三ヶ月のみ。以後はずっとジーンズで過ごして来ました。
いまだに冠婚葬祭用の礼服以外、ネクタイを締めた事がありません。
つまり、恥ずかしながらスーツも持ってない訳です。


でも若い時と違って、ネクタイ締めるとなんだか姿勢も良くしなければイケナイ気になるのが判ります。
『アア、大人達が言ってたのはこの事なんだなあ〜』
と言うのが解る歳になった訳です。
だから制服を着崩す事のみっともなさも気になるのですね。


 先日もスポーツ選手のだらしない着崩しに眉をしかめたワタシが、最近の選挙報道を見ていて政治家のノーネクタイが非常に気になる。


 クールビズなるものを率先して普及しようということなのかもしれませんが、カメラの前での公式の記者会見の時くらい、キチンとしてはどうですか?
どうせ会場は冷房入ってるんでしょ?
仮に冷房とめてクールビズというなら、スーツの上着も脱げば良いじゃないですか。
上着は着てるのにネクタイ外して襟のボタンを大きく開け放した姿は、サラリーマンでもオフの姿ですよね。
会社帰りの新橋駅前スタイル。
国民の付託を背負った国会議員たるもの、オンとオフくらいわきまえて欲しいんですよ。
それに、政治家にはオフが無い、という覚悟を持って欲しいものです。


 常に国民からその発言だけでなく一挙手一投足が注視され、規範となる行動を求められる職業だという自覚を持っていただきたい。
エアコンなんて無かった時代の政治家は”政治家”という顔していたうえに、今の政治家より言葉に重みが在りました。
今の政治家は見た目も言葉の重みも軽くなってしまったのだから、せめて”制服”のスーツくらいキチンと着こなしたらどうなんですかね。


 この不況で、企業各社の営業マンですらスーツにネクタイで汗拭きながら頑張ってるのに、涼しいところに居る議員は人前に出る時くらいビシッと決めてもらわないとその発言も重みがないし、第一これまで『服装の乱れは心の乱れ!』と諭して来た若い者にしめしがつかないでしょ!


只でさえ公約もマニフェストも口からでまかせ、と思われてるんだから。

キチンとして下さい!

2010年7月10日土曜日

映画『耳をすませば』

このところジブリ作品がテレビで放映されるので、この際と思って見ているのですが、この作品は初めてみました。
進路や恋愛に一喜一憂する女子中学生を主人公にした作品。

一言で言って・・・恥ずかしい!


 子供から大人に変わってゆく頃の微妙な年齢の、純粋で傷つきやすく一途な思いって、大人に成ってしまうともう別世界の事の様で・・・。
自分も当時の大人から見ると、多分あんなだったかと思うと・・・・恥ずかしい!
もちろん、身近にアノ年代の子がいたら微笑ましく思うんでしょうが・・・。


でも、図書館のカードって懐かしいなあ。


ワタシも中学の頃、学校の図書館ではずいぶん借りて読んだので、自分の借りた本に偶々知ってる子の痕跡があったりすると、特にそれが女の子だったりした日には、訳も無くドキドキしたものです。


 今ではネットに接続して本が読める時代だから、図書館で書架から沢山本を抱えて来て、さて、どれを借りて帰ろうか・・・なんてワクワクする時間を味わう若者もだんだん減ってくるのでしょうが、静寂の中にあちこちからページをめくる音だけが響く空間というのも、なかなか捨てがたい魅力があるものです。
書架を巡り歩きながら、たまたま背表紙の佇まいに惹かれて手に取った本と運命の出会いをするなんて事も無くなるのでしょうかねえ。


 何人もに借り出された手ズレの跡が残る、歴戦の強者みたいな本もあったなあ。
もっとも、ワタシはそんなベストセラーには興味がなく、誰も読んでなさそうな本を探してたっけ。
 人が読まないような本を読んでるという優越感も在るけど、貸し出しカードの一番目に名前を残したくて・・・馬鹿だねえ!。
今にして思えば、アノ頃にもっと古今の名作と言われる本を読んでおけば良かったのに。そうすれば、今よりもうちょっと教養在る大人に成れていたかもしれないなあ。


 それはさておき、やはり声の吹き替えにはちょっと違和感が残りました。
でも、ジャーナリストの立花隆が吹き替えってのも笑えました。
しかし、良く引き受けたなあ!頼む方も頼む方だけど。

2010年7月8日木曜日

Cafe de Jewelry 7/7

昨日はCafe de Jewelryの開講日でした。
妻の職場のお友達が二人参加してくださいました。
お二人とも貴石を使ったアクセサリー製作の経験者ということでしたが、ヤスリを使ったりWAX加工は未経験だそうです。
お一人は簡単なデザインスケッチを描いて来られたこともあり、デザインはこちらのアドバイスを取り入れてすぐに決定しました。
絵で描くと簡単ですが、左右対称、直線、平面というのは意外と難しいモノです。
慣れないと、思っている様に手が動いてくれないものです。
こちらで多少お手伝いして楕円の外形を整えたり、全体の丸みを出したりしましたが、線を入れたり削り込みは生徒さんにやっていただきました。
よく見ると多少対称がずれてますが、そこはご愛嬌。
ふっくら愛らしい形になりました。
もうお一人は、イメージが頭の中にあるので、削りながら決めて行く事にして作業をスタート。

躍動感のある星のデザインです。

講座ではここ迄にして、以降はワタシが細かい補正をして完成させる事にします。
ディテールを整え、裏を抜いて軽量化します。
チェーンを通す穴の位置も決めて、原型のうちに開けます。
これを鋳造します。
そこから先の工程は、又後日!

アフタヌーンティー!

7/5は妻の誕生日でした。


普段苦労させてるので、せもてもの罪滅ぼしにチョット贅沢なティータイムを・・・と思い、二人で横浜のランドマークプラザに出かけました。
レストラン街にフォートナム&メイソンのティーハウスがあり、そこの三段重ねのアフタヌーンティーセットを一度食べたいと言って居たからです。
これまで何度か訪れてスコーンセットを美味しく戴いていたので、今日こそはと期待して行ったのですが・・・・。
ナント、お店が無い!
インフォメーションに問い合わせると撤退した、との事です。
みなとみらいの客層は若いので、あの優雅な雰囲気は合わなかったのでしょうか。
しかたがないので、別の店を探し始めたら、近所の紅茶専門店でもアフタヌーンティーセットを置いてるのを発見。
しかも¥2000とF&Mよりお安い!
妻の頭の中はもうアノ三段重ねで一杯なので、そこに決定。

ウ〜ン・・・残念ながら選択ミスでした。
三段重ねにはなってるものの、ケーキもサンドウィッチもイマイチ。
¥2000出すなら別の店でもっとおいしいケーキが食べられたのに・・・・。

このままでは悔しいので、近々日本橋三越地下のF&Mへリベンジに行ってきます。



2010年7月5日月曜日

気がつけば十年!

土曜日は学校で授業でした。
いつもと変わらずに始まったのですが、途中で人事課から電話が・・・何事かとチョットドキドキして待っていたら、なんと勤続十年で表彰されました。
賞状なんか戴き、写真も撮られて・・・・。


それにしても、ここまで続けて来られたのは、なんといっても未熟な講師のワタシに我慢してくれた生徒諸君、サポートしてくれた助手、副手、実習生の皆さんのおかげです。


入校して二年目から現在のキャリア・カレッジコースを担当するようになり、特にCC-1(制作のみの特別集中一年コース)を担当するようになってからは、向学心に燃える生徒達に接するにつけ、『これは生半可な気持ちでは出来ない。彼らの人生がかかってるんだから、出来る限りの事をしなければ』と、こちらもムキになってやってきました。
 それが空回りして、ついキツい言葉を投げかけて泣かしてしまったり、傷つけてしまった事も何度かありました。
それにもメゲず立派に修了していった生徒諸君には、逆にこちらを育ててもらった様にさえ思います。


 大勢の生徒とのお互いが不安な出会い、やっとお互いが打ち解けて来た一年後に来る別れ。
毎年巡って来る修了式には、不覚にも涙を隠せませんでした。
中には社会で経験をつんで学校に職員として戻って来られた方も何人かいて、ワタシの性格を熟知している彼らにも、本当に助けていただいてます。


仕事を終えて夜六時半から九時半迄、週五日というCC-1の中でもハードなクラスを修了した生徒達は、クラスメイトでグループ展を始め、今年でもう三回目になりました。
回を重ねるごとにレベルアップしてゆくのがわかり、こっちも負けられないと励みに成ります。


 最近は社会人がメインのCCJM(フリーコース)のみを担当していますが、いつもワタシの与太話にお付き合い戴きながらの授業。
にもかかわらず、ワタシのクラスを選んで来て下さってる生徒さんには本当に感謝しています。
今後いつまでクラスを担当させていただけるか、一年契約の非常勤講師の身では判りませんが、これからも明るく楽しくチョット厳しいクラスを皆さんと創り上げて行きたいと思います。


最後に、この素晴らしい出会いの場を与えて下さった前校長の水野孝彦先生、前学部長の影山公章先生、ワタシをキャリアカレッジ担当にして下さった宮尾豊先生に感謝したいと思います。


なにしろ、人との出会いの最たるモノ、人生の伴侶との出会いまでワタシに与えてくれたのですから、足を向けて寝られません。





Cafe de Jewelry お知らせ

先日の講座の様子をお店のスタッフが撮影された写真が、カフェ・フーケのホームページ内のブログページで見られる様になりました。
http://ameblo.jp/cafe-f/theme-10022505966.html (click で移動)
こんな感じで、ユルユルとやってます。


次回は7/7。
10:00〜13:00開講です。
定員6名ですが、既に二名の参加予約が入ってます。
7月はその他7/21、28に開講予定です。
ご予約は前日迄にカフェ・フーケ (03-3708-5038にお願いします。

2010年7月2日金曜日

映画『紅の豚』

テレビでやっていたので遅ればせながら、始めて最初から最後迄通して見ました。
以前途中から見た事はあったので、ジブリ作品の中では珍しく大人の男(豚ですが)をテーマにした作品だなあと思っていましたが、今日最初から最後迄見て、なかなか良いじゃないと好きになりました。


ディートリッヒやガルボが一世を風靡していた頃の、懐かしいハードボイルドな台詞がたっぷりで、加えて飛行艇のエンジン、機体等のディテールも監督のこだわりが感じられてメカ好き男にはたまらないのでは無いでしょうか。
機銃の弾丸を一発ずつチェックしてるシーンなんか渋いですよね。


思うに、二つの大戦に挟まれたつかの間の平和な時期、まだ貴族や紳士が存在し、騎士道精神が残っていた時代を舞台にしたのが良かったのでしょうね。
昔は飛行機に乗れるなんて上流階級しか居なかったし、ましてや操縦出来るなんて・・・。
そんな貴族の子弟が空軍には一杯居たから、第一次大戦にはレッド・バロンをはじめ空の英雄が家の名誉を賭けて騎士道精神で闘った逸話が数多く残ってますよね。
まだ戦闘が名誉をかけた決闘で単なる殺し合い、命と兵器の消耗戦に成り下がる前のことです。


それにしても、やはり声優さんが声を担当すると安心してストーリーに入り込めますね。
加藤登喜子さんも台詞はギリギリだけど、歌は流石大人の女!ピッタリです。


この映画こそ、ハリウッドあたりで実写で作ってくれないかなあ。
こんな時こそCGを巧く使って・・・。
キャストが楽しみですねえ、誰に成るのか。





だらしないゾ!

サッカー日本代表帰国の模様、記者会見がテレビでこれでもか!とばかりに流されてます。
まずは実力を出し切っての惜敗、残念でしたねというところです。
でもどうせ負けるならPK戦ではなく、スペインみたいな強豪相手に5-0くらいボロボロに負けて帰って来て欲しかった。
世界のサッカーとの実力差を、普段あまりサッカーを見ない日本の観衆にもハッキリ知らしめる事が出来て、これからどうやって世界との差を埋めて行くかという対策の土台になるから。

敵を知り己を知るのが兵法の第一ですからね。

 今の報道の仕方だと日本のサッカーはチームが仲良しで結束が固いから強かった、これが日本独自の強さでこの方向で良いんだ、と思っちゃうでしょう。
まるで太平洋戦争前の日本が、大和魂があるから日本は強いと信じ込まされてた様な感じがします。
そんな仲良しこよしのチームが、アルゼンチンみたいに『攻撃は最大の防御』と考えるチームに勝てるかな?

それにしても気になったのが、選手のネクタイ。
殆どの選手がきちんと締められてない。


シャツのトップボタンは外してるはネクタイはユルユルズリズリで、見苦しい事甚だしい!
機内ではルーズにしていても、オフィシャルスーツなんだから一歩機内から出たらきちんと締め直さないとダメでしょう。
ましてや合同記者会見までは時間もあったのだから・・・・。
先のバンクーバー五輪で、スノーボードの選手の着崩しが問題になったのモウ忘れたの?
アノときあれだけ彼を叩いたマスコミがナンにも言わないのも変。

どんな成績上げようとダメなモノはダメでしょうに。


 ましてや彼らはベスト4を公言して行った訳でしょう?
目標を果たせなかったのに、記者会見で物マネやっておどけてて良いのかなあ?


精一杯戦っての結果だから卑屈になる事はないけど、負けて帰って来てもあれで良いんだと思ったら、次回の出場選手には良い意味でのプレッシャーがかからないんじゃない?
負けて『帰国するのが怖い』くらいの気持ちじゃないと、必死のプレーなんか出て来ないでしょう。
『中途半端なプレーして負けて帰国したら、きっと只じゃ済まないゾ・・・!』
少なくとも強豪国の選手はそんな気持ちで戦ってるでしょうから。
 
唯一感心したのが本田選手のコメント。
『休んでる暇なんか有りません』
世界との実力差を身を以て知っている闘うアスリートならではのコメントで、優しく歓迎されて周りがホッとして浮かれている中で、彼は冷静に自分や世界を見ているなと感心しました。
でも、あのサングラスはねえ〜。
街のチンピラみたいにしか見えないんだけど・・・・。
オフでプライベートな時なら良いでしょうけど。


ナショナルチームなんだから、世界に出て行く時は選手には服装も含めたコーディネーターを雇った方が良いなあ。

自殺大国だそうです。

日本は自殺者が先進国中目立って多い、自殺大国だそうです。


リーマンショック以降企業のリストラが激しさを増し、正社員も遠慮なく処分されるにいたって急増しているのはみなさんご存知かとおもいます。


原因やきっかけは様々でしょうが、『自分は社会に必要とされていない』という思いが、生きる気力を奪うには十分なものだというのは、ワタシにもよ〜く解ります。


ジュエリーというワタシの仕事なんて、生活必需品ではないから不況でなくとも社会から必要とされてません。
専門学校での講師にしても、ワタシでなくてはダメな訳ではないでしょう。
代わりはいくらでもスグみつかると思います。
この仕事以外してこなかったワタシが、社会から必要とされる事はこれからも無さそうです。
仮に急に居なくなっても、妻と家族が悲しむだけでしょう。
世の中の自殺予備軍もそのほとんどが、家族がいるから思いとどまってるのだと思います。


 でも、中にはその家族の存在が重荷になってしまう人も居る訳で、それも解ります。
自分が家族を支えなければいけないのに、経済的にそれが出来ないというのは、
『男は一家の大黒柱で家族を養うモノだ』
と聞かされて育った、ワタシより上の世代の自尊心をかなり傷つけます。


自分が家族の負担になっている、ましてや社会から必要とされていないと思ったら・・・。
ツライですよね。


 『男はつらいよ』で、寅さんが甥のミツオに聞かれるシーンがあります。
人間って何の為に生きてるのかなあ』
高校生の真剣な問いかけに、寅さんが答えて曰く
『産まれて来てヨカッタ!と思う瞬間が有るだろ?その為に生きてるんじゃないか?』
答えに成ってる様な無い様な・・・。


 でもこれは、
苦しんでる今を乗り越えればあのとき死ななくてヨカッタ、
生きててヨカッタと思う瞬間が来るかもしれない、
モシ死んじまったらその時喜べないゾ、
と言う事なのかもしれませんね。
テキ屋と言う、社会から全く必要とされていない所で生きている寅さんならではの答えだと思いました。


 人や社会に必要とされようがされまいが、黙々と生き続ける・・・。

考えてみれば、人間以外の虫や鳥や獣達はみんなそうですよね。
何か目的があって生きてる訳ではなく、ただ生きて繁殖して死ぬ訳です。
人間だけが、『何の為に?』という目的が必要だったり、社会から評価されたり必要とされたりと言う、生き甲斐を求めるんです。
考えてみれば、人類だって地球上の生命サイクルの一パーツなのに、なんだか偉そうですよね。
『クオリティー・オブ・ライフ』なんて言葉を最近は耳にするし、悔いの無い人生を送る事が大事だと昔から言われてますが、寅さんはそんなこと考えてないし人や社会から評価される事なんか求めてないんでしょう。
自分なんか社会の役に立てない事を、彼はハナから解ってるんですね。
イヤ、社会はおろか惚れた女の役にも立てない事も、よ〜く解ってます。

だから
『タダ生きてりゃ、そのうち良い事あるゼ!』
そうやって黙々と生きてる様です。
モチロン寅さんは架空の人物だからその言動は参考にはなりませんが・・・。
天国からこう言ってるかもしれませんね。
死んじまっちゃあ、オシマイよ!

まあ、そんな訳で明日も何となく生きて行こうと思います。
『じゃ、ここらでお開き、ということに・・・・・。』