2010年10月31日日曜日

道具作り

 次回の作品展に向けて作品作りをしていますが、そのための打ちタガネを製作しました。
チタンの板にふくらみを持たせるために裏からタガネを当てて叩くのですが、今回の作品は単純な半球状のふくらみでは無いので、今迄使っていたモノでは巧くいかないのです。


道具屋さんでタガネの株(未加工の鋼材)を買って来て、ヤスリとグラインダーで加工。
写真右は板材を打ち出してふくらませる為のもの。
左は表から叩いて凹ませる為のものです。
使用後の写真なので少々スリキズがついてますが、鏡面に磨いてあります。

今回の作品作りでは、製作の途中経過も撮影したので、そのうちご覧戴きたいと思います。



2010年10月30日土曜日

オリーブオイル

以前美味しいオリーブの塩漬けを戴いた友人のO君。
先日思い立って、一人で瀬戸内国際芸術祭を観に行って来たそうです。
お土産を買って来てくれたと言うので、昨夜帰朝報告をかねてTNTのメンバーが表参道に集まったのです。ファミレスで夕食をとりながら、彼の撮って来た写真を見せて貰いながら、ワイワイと楽しいひと時でした。


TVで紹介されていたのを見て行きたく成ったらしく、仕事を終えてそのまま新幹線で岡山へ。
一泊して翌日宇野から船で小豆島、高松近辺の小さな島々を巡りながら、二泊三日の現代美術行脚の旅だったそうです。


 突然島から携帯電話で画像を送って来て『ここは何処でしょう?』なんてクイズを出して来ました。
まさかそんな所に行ってると思わないから、近所に散歩に出たくらいに思ったら『六時間かかります』というヒント。
『実は瀬戸内海』と聞いてビックリでした。
各所でスタンプを押してもらって、まるで四国が本場の巡礼のお遍路さんの様だったと笑ってました。


 肝心の美術作品はTVで見て期待通りなモノもあれば、はるばる足を延ばしてガッカリだったモノもあったそうですが、国内有数の某ジュエリーブランドの制作に携わり普段ストレスの溜まる仕事を続けている彼には、会場となった島々の風土や広々した海の景色とのんびりと流れる時間は丁度いいリフレッシュになったようでした。
それにかれは小豆島出身、やはり自分の中に流れる音楽と共通の波動を感じて落ち着くのでしょうね。


お土産は小豆島の特産品のオリーブオイル製品。
T女史には化粧品としてのオイル、N氏には手荒れを防ぐハンドクリーム。
我が家には食用のエキストラヴァージンオイルでした。

感謝!

2010年10月29日金曜日

ETCのバーは要らない!

 首都高速の料金所のETC装置のバーの開閉速度が、また遅く成るというニュースが出てました。
なんでも、バーに衝突する車、それに追突する事故が多いから・・なのだそうです。
だから、バーを開閉するタイミングを遅らせて、20km/hでないと衝突するようにするそうです。

 まったく呆れ返った話でこういうのを本末転倒と言うのではないでしょうか。
停止せずに料金を徴収出来、料金所渋滞を無くし渋滞故の事故も減らす、というのがETCの目的だった筈ですよね。
技術的には速度を落とさずに料金を徴収する事も出来る筈なのに、それを停止寸前迄速度を落とさせる・・・。

料金所での事故の防止を考えるなら、バーなんか無くすのが根本的な解決というものでしょう。
ETC装着車でバーが開かないのはカードが入ってない挿し忘れ、期限切れ、挿入ミスが考えられますが、料金所ではETC装置の有無を確認して通過する車のナンバーを撮影してるんだから、車の所有者に後日請求する方法は在るはずです。スピード違反だって忘れた頃に通知が来るそうだから。
ETC未装着での不正通行なども駐車違反同様、罰則金付きで車の所有者に請求すれば済む事。
 いくら進入速度を引き下げても前の車が上記の理由で急停車すれば、後続車と事故を起こすのはゼロにはならないでしょう。
下手をすれば渋滞が発生したり、それが原因でもっと大きな事故に繋がりそうです。
 それにそこまでバーにこだわるにしては、バーの強度も構造も中途半端で不正通行車を確実に止められる訳でも無いですよね。

 報道ではETCブースと有人ブースを通過した車の速度差が大きく成ると危険だから、というのが速度を下げさせる理由として上げられてるけど、それも疑問です。

 速度差があっても進行方向がクロスしなければ問題にはならないでしょう。
 入り口や本戦上にある料金所で複数のブースが並んだ場合、ETCブースは必ず追い越し車線側にまとめるという事にすれば良いのでは?複数並んだ真ん中にETCブース、両サイドに有人ブースと言う状況が危険です。又、料金所を通過後すぐに出口があると言う場合も走行ラインがクロスして危険なんだから早めの案内表示で出口へ向かう車両を誘導すれば良いですよね。
速度差が事故原因と言うなら、首都高の入り口から車が入って来る合流地点ではもっと速度差があって、危険で短い合流路の構造をそのままにしている首都高側の安全管理の怠慢を問われるでしょう。

一般道も高速も、通行する車両を円滑に流す・・・それこそが安全やエコに繋がる、という考えをどうして未だに持てないのか理解に苦しみます。


2010年10月28日木曜日

Cafe de Jewelry 10/27

きのうはCafe de Jewelry開講日でした。
今回の生徒さんは三名。
二名は前回いらした母の友人M様とお友達のW様。
先日納品したペンダントがお気に召して戴いたようで、早速お二人とも身につけて来て下さいました。
もう一人は新宿から来て下さったA様。陶芸は経験されているそうですがジュエリーは初めてだそうです。
ワタシも初対面のお客様ですがフーケには月に一回来てらっしゃるそうです。
店内に置いたチラシやお店のホームページをご覧になってのお申し込みです。
六月に始めて以来、家族や知り合い以外から初めてのお客様が来て下さったのが嬉しかったです。


最初はお一人で来られて、緊張されていた様なので、ワタシも楽しんでいただけるか心配だったのですが、しばらくお話するうちに皆さん打ち解けて出身地等で意外な共通項がある事が判明したりで、楽しいひと時を過ごせました。
多いにMW様の楽しいお人柄にも助けられました。お二人に感謝!


 これは学校で教えている時も感じてる事ですが、こんな風に普段生活してるだけでは絶対に知り合えない年齢も職業も違う人達が、ジュエリー制作という事を通じて新たな出会いがあって人の輪が広がって行くのは素敵な事ですよね。





2010年10月24日日曜日

Cafe de Jewelry 11・12月予定

すっかり秋めいて来て朝晩肌寒くなりました。
昨夜は綺麗な満月が薄曇りの空に輝いていました。
街を歩くとイチョウの木の下に銀杏の実がこぼれおちていて、匂いでも秋を感じますね。


さて、11・12月のCafe de Jewelryの日程が決定致しましたのでお報せします。
11月は4・10・17・24日。
4日のみ木曜で、後は水曜です。
12月は1・8日の水曜です。


X'masに向けて、ご自分や大切な方へのプレゼント作りの是非ご利用下さい。
又、講座の設定はリング・ペンダントですが、それ以外のご希望のアイテムへの変更にも対応いたしますので、遠慮なくご相談下さい。

2010年10月17日日曜日

客注品です。

 このブログでも何度か取り上げていますが、現在二子玉川カフェ・フーケのサロンで講座を担当していますが、このお店は以前も話したように十年以上のお付き合いです。
当然ワタシ同様の常連さんが沢山存在します。


 それぞれ、カウンターの決めた席に座る事が多いのですが、皆さん大人なので何度かお見かけして隣り合わせになったとしても、みだりに話しかけないのが暗黙のルールの様になってます。
カウンターのスタッフと話していて、スタッフの取り持ちで話に加えて戴く事はあるのですが、そんなことが何度か重ならないと自己紹介にまで至る事はなかなかありません。
やはり一人で来ている常連さんというのは一人の時間、仕事から離れてオフタイムを過ごしに来られている方が多い訳ですから。


 今回その中のお一人、N様からご注文をいただきました。
何度かお目にかかってお話した事はあったのでお顔は憶えていても、お名前はモチロンお互いの仕事の話等した事が無い方でした。
 たまたま店内に置いていたワタシのサロンの宣伝チラシをご覧になって、わたしの経歴等をお知りに成ったようで、サロンで講習をしているのもご覧になった上でご注文を戴きました。


 N様は葉山に別荘をお持ちなのですが、お庭に仲良くしている鳶(とんび・鳥ですよ)がいるそうです。
そんな訳で、講習会場に置いてあったワタシの作品カタログでみた雪ダルマシリーズのこの作品↓
が気に入られた様で、鳶をデザインに取り入れてチタンのピンを創る事になりました。
しかもお友達に差し上げたいので5というご注文。


 鳶なんて普段見た事もないので、このサイズに納まって、鳶に見えて、しかも精悍なだけでなくカワイイ、というのはなかなか大変でした。


 鳶のみWAXで立体に作ってシルバーに鋳造してしまえば良いのかもしれませんが、WAXで小さな鳶を削りだすのも苦手なのでチタンの板から削りだして作るため、モチーフをレリーフ化しないといけないのも難易度を上げてくれました。
 こんな具象モチーフを作る仕事は今迄あまりやって来なかったので、まずは図鑑やインターネットで写真や動画を集める事から始めて、まずはラフスケッチ。
それを実際のサイズで真鍮板に写して、ヤスリでディテールを削りながらどう作って行くか検討します。
慣れない鉛筆で絵を描くより、ヤスリと糸鋸で形を作って行く方がワタシには楽なんですよねえ。
なにぶん小さいのとそんなに工賃をかけられないのとで、最小の工程で鳶の特徴を出さなければならないのが難しいのです。
こんなときは自分のデッサン力・造形力の貧弱さに落ち込みます。


 それでも、単純でシンプルなものから徐々にディテールを作り込んでいって、とりあえずサンプルを5点作ってお見せしたところ、最初の2点はあまりにシンプル過ぎて他のと差がつきすぎてしまうので、丁度差し上げたいお友達にトランペットを演奏される方がいらっしゃるので付けられないだろうか・・・双眼鏡が付いたのも欲しい、というご要望。

・・と言う訳で追加加工を施して完成したのがこの五点。
最後の一点は特に気に入られた様でご自分用にもう一点追加注文してくださいました。

そうそう、鳶の彼の名前は『じろう君』です。



2010年10月16日土曜日

ダイヤモンド・・・!

 ワタシの元生徒で、今オリジナル・ダイヤモンドジュエリーのブランドを立ち上げて頑張ってる青年がいます。
イマドキらしく、ブログやツイッター等様々な活動をしているようです。
羨ましいくらい健全な熱い心を持ったナイスガイで、彼はいずれ大人物になるんじゃないかなあ、なんて思う好男子。


 彼はダイヤに魅せられて、それについてもツイッターで熱く語ってるので、それを読んでると、ワタシも学校で始めてダイヤを顕微鏡で見た時の感動を思い出すのです。
 地球と言う自然が産んだ究極の物質が備える『究極の美』は、人智の上に存在する神の存在を予感させ、人の心を動かす力を持っているようですね。
それまでダイヤについてそこまで良い印象が無く、変わった色石の方が好きだったワタシの気持ちを180度ひっくり返し、ダイヤが一番好きに成りました。


 でも、考えてみれば太古からダイヤは今の様に輝いていた訳ではないのです。
ダイヤの持つ究極性に魅せられて、その輝きを最大限に引き出したいと思う人間が居たからこそ、今の様に美しく輝く訳で、むしろそれに関わって来た人間の歴史に興味と感慨を憶えるのです。


 考えてみればこの地球上の生物の中で、人間は唯一
『美を求める生物』


 他の動物は美しいからと言うだけでそれを求めて行動したり、集めたりしないものですし、ましてそのために争ったりもしません。
そもそも、進化の過程で人間だけがそんな性格を備えたのは、一体何故なのか?


 やはり人間以上の存在がこの宇宙を設計してるのか・・・?なんてね。


 ダイヤという物質は人間が存在しなくても天然に存在しうるけれども、人間と出会わなければ、そして人類文明が発達しなければ今のダイヤの輝きは無かった・・・。
ダイヤと人間がこの地球で出会った偶然を考えると、それこそ天文学的な確率です。
 
 ダイヤは地球環境で最高の硬度を持つ物質ですが、理論上はダイヤ以上の硬度を持つ物質が存在するようでロンズデーライトと言うそうです。
地球上でも隕石の衝突痕などで微量に生成され発見されてるそうですが、まだ純粋な結晶では見つかってない様です。
実験室内でも、炭素原子が網の目状に組み合ったフラーレンの仲間で、超ダイヤ物質の存在が見つかったりもしているようです。


 広大な宇宙にはそんな物質が普通に存在する場所が在るだろうし、ダイヤが産まれるような環境も沢山あって、砂漠の砂が全部ダイヤの原石なんて惑星もあるかもしれません。


 そんな惑星に生物が進化したとして彼らはダイヤをどう扱うんだろう・・・なんて考えてしまいます。

2010年10月15日金曜日

餅は餅屋!

 以前このブログでも書いた普段使いの腕時計、外出するのに着けて行こうと思ったら止まってました。
どうやら電池がなくなったようです。
購入してから二年以上たつので、まあ普通でしょう。


 裏蓋を見ると四角い金属製裏蓋をプラスのネジ四本で止めてあるだけです。
時計用のドライバーで開けてみると、いとも簡単にムーブメントが露出。
ボタン電池が見えたので、それを外して出かけたついでに電気屋さんへ。
スイスのメーカーのボタン電池でしたが、国産で同種の電池(¥600)を運良く見つけて、早速自宅で入れ替えてみたのですが、何故か動きません。


 おかしいなと思い、先程電池を買った店の近くの時計屋さんへ。
幸い時計技師さんがいらっしゃるお店だったので見てもらった所、どうやらワタシが重要なコイルを傷つけてしまった様です。
ルーペではハッキリ解らなかったので修理室の双眼顕微鏡で見せて貰ったところ、直径2ミリ長さ7ミリ程の大きさ、髪の毛よりも細い極細のエナメル線が巻かれたコイルに小さな引っ掻きキズがありました。
どうやら電池を出し入れする際、ピンセットの先で引っ掻いてしまったらしいのです。


 更に時計技師さん曰く、こういう場合は竹かプラスティック等絶縁体のピンセットを使わなくてはいけないそうです。
導電性の工具で電池をつまんで(それだけでもショートします!)精密な電気回路に触れたら、トラブルのもと・・・。
言われてみれば、ソリャそうだ!です。
トンデモナイ初歩的なミス!

チョット考えたら解りそうな事だけに、今更ながら恥ずかしい!


 電池代だけで安く済まそうと思ったのが素人の浅はかさ、結局ムーブメントごと交換になりそうです。
トホホ・・・です!


元々高価な時計ではなく軍用ベースの時計なので、部品点数を極力減らして機械で大量生産されたムーブメントだそうで、部品を交換して修理するという手合いの時計では無いそうです。
まあ、気に入っている時計なので、新しく買い直すより安く済みそうなのが幸いです。

でも・・トホホ・・・です!


それにしても、プロからしてみれば当たり前のタブーを、素人が何も考えずにやってしまう・・・。
そんな事って、ジュエリーでもたまに在りますねえ。


と言う訳で、今回思い出したのは
『急いては事を仕損ずる』
『餅は餅屋』



2010年10月14日木曜日

Cafe de Jewelry 生徒作品完成!5

9/22に受講した、生徒さんの作品が完成して納品が完了しました。
前回来て下さった母の友人Mさんが、今度はご友人と一緒に来て下さいました。
下がそのお友達の作品。半球状の凹みが三つ並んだシンプルなデザインです。
そしてこちらが二回目のMさんの作品。
大きく立体的なレリーフ状のデザインです。

今回の作品は規定サイズより何倍も大きいため、流石に講習料だけでは地金代もオーバーしてしまうので追加料金が発生してしまいますが、世界に一つしか無いオリジナルな作品が出来て喜んでいただけました。
このように大きい作品を作りたいと言うご要望に合わせる事も可能ですので、受講の時にお申し出下さい。ご相談に応じます。




みんなの歌!

 チリの鉱山落盤事故で、地下700m近くに二ヶ月間にわたり閉じ込められていた33人が全て救出されました。世界が固唾をのんで見守る中、全員無事で本当に良かった。
オメデトウ!


それにしても、彼らの精神力はスゴイ!気温35℃湿度90%という最悪な環境にいて、生き抜くモチベーションを保ち続けた事には驚かされます。
それには地上で励まし続けた家族やスタッフの存在が大きかった様ですが、『歌の力』と言うのも大きかった様ですね。
全員で同じ歌を歌って気持ちを一つにして団結したそうで、今回は全員でチリの国歌を歌ったそうです。過去の災害でもそんな話が幾つもあったそうですね。


今回は33人で共通して歌える歌、精神的なバックボーンになる歌が在ったというのが幸いした訳です。
これが、もっと多人数で国籍や宗教が違う人が混ざってたら・・。
そんなシチュエーションで、世界的な規模で全員が歌える歌って在ると良いですよねえ。
モチロン歌詞は各国語に翻訳するとして、全員で口ずさめる歌って在ったら良いですよね。
例えば、国連の歌って在るのかなあ〜?


今後、世界規模で対処しなくてはいけない危機や問題が様々出て来ると思います。
そんな時、国家や民族、宗教を越えて気持ちを一つにする必要に迫られる場面も出て来るでしょう。
互いの感情が対立しかけた時に、その歌を歌って気持ちを一つにする・・・。
そんな歌があったらいいなあと思います。
歌にはきっとそんな力が在る筈です。


 現下のアニメブームで、日本アニメの主題歌なんか今後世界中で歌われる様になって行きそうだから、『鉄腕アトム』『ドラえもん』みたいに世界中で子供達が見ているアニメソングがそうなる可能性大じゃないでしょうか。
すくなくとも歌う事で童心に帰れますよね。
気持ちもほぐれるんじゃないでしょうか。


 砂漠で、ジャングルで、深海で、宇宙で皆で声を合わせてアニメソングを歌ってる光景を想像すると、なんだか楽しいですよね。



お待たせしました!

 先日、お客様にイヤリングを納品しました。


 お客様はN嬢。
以前にK18WG・Dia入りペンダントもお作りして納品させていただきました。
それをお気に召して戴き、イヤリングもご注文戴いておりました。
デザインの構想はすぐに固まったものの、三人展があったりで延び延びになっていたのです。

まずはデザイン画からこんな感じでWAXを使ってモデリングしてお見せします。



 これを実際にお客様の顔に当ててみて、大きさをチェックしたり御予算に合う様に重さを減らしたり(地金代が変わって来ます)の修正をします。
WAXのままでは完成時のイメージがお客様に伝わりにくいので、一旦シルバーで鋳造して再度お客様のチェックを経て、それをもとにゴム型を作り同じパーツを二個K18WGで鋳造。
更に一旦完成した後も、本体を繋ぐチェーンが原因でイメージ通りに揺れてくれなかったので違うチェーンに変えたりで時間がかかり、先日ようやく完成した訳です。

紡錘形のパーツがチェーンで下がり、揺れるデザインです。
耳に挿すポストの部分にはDia(使わないリングから外しました)が入っています。

耳から下がる長さで揺れ方の周期も変わるので、あえて少し長めにしてゆったり揺れる様にしました。
普段も耳から下がるタイプのシルバー系のイヤリングを着けてらっしゃるので、今回はK18WGDiaを使った事もあり、ちょっと大人の雰囲気を目指した訳です。
丁度髪を肩迄の長さに切られたところだったせいか、耳が見える様なヘアスタイルになってらしたので早速装着すると、なんだかそれだけでちょっと雰囲気が変わります。
ご本人も気に入って下さった様で、そのまま着けて帰られました。
後日の電話で、お母様にも大人っぽくなったと誉められたそうです。

長い間お待たせしただけに、お気に召して戴けてホッとしました。



2010年10月10日日曜日

久しぶりの海でした。

九月の半ばの話ですが、あまりに鬱々とした日々が続き、我ながら鬱病にでもなりかけてるのではないだろうか・・・という状態だったのですが、久しぶりの晴天にたまたま休みが重なった妻と、
久しぶりにドライブにでも行こうか!
と言う事になりました。
猛暑のさなかには行く気にならなかった海にでも久しぶりに行ってみようと言う事で、四時頃に我が家を出発していつもの秋谷海岸に向かいました。

一時間かからないくらいで、立石海岸駐車場に到着。
まだ日は高く海に照り映えて眩しいばかり!
沖合に海上保安庁の船舶がいるのは天皇皇后両陛下が葉山御用邸に御滞在中だったからか・・・。
沖合には雲をまとった大島が見えます。
しばし波とたわむれて、ちょっと離れた葉山公園まで移動。
徐々に日が傾いて来ました。
江ノ島もパステルトーンの中に溶け込んでいきそうです。
波もなく穏やかな水面に夕日の道が出来ました。
吹く風も爽やかで夏の終わりを告げている様です。
どうりで朝が涼しかった。
歴史に残る酷暑だった2010年の夏の終わりに立ち会えてよかった。
吹く風に、黄金色に輝く残光に、日々の憂さを忘れられた数時間でした。

惜しむらくは、せっかくカメラを持って行ったのにFILMを持って行かなかったので撮れなかった事。
だから、今回の画像はコンパクトデジカメのモノです。
残念!

三国同盟

最近、中国関連のニュースから目が離せません。
尖閣諸島でのトラブル以来、中国の大国らしからぬ振る舞いに世界が注目しだしたせいか、いろんなニュースが入って来ます。

ヨーロッパへの進出の足がかりとして、経済破綻したギリシャに手を伸ばしていると言うのをはじめ、ノーベル賞委員会との応酬。
どれも、金にモノを言わせての振る舞いが国際社会から反感をもたれていることをにおわせます。
国際社会の空気が読めない虚構の大国の浅ましく恥ずかしい姿は、かつて我々も体験して来た訳ですが『裸の王様』を見ている様で笑えます。


 そんななか、イタリアから『ローマのコロッセオが真っ赤にライトアップ』なんてニュース。
マルコ・ポーロ以来の所縁ある中国の首相の訪問を歓迎しての事らしいけど・・・。
どうやら、イタリアも経済的に厳しいようで中国マネーを期待してるようですね。
あの、ベルルスコーニ首相と会談する様です。


 なんだか第二次大戦時の三国同盟を思い出してしまいました。
当時の日本も、今の中国同様『何をやるか解らない危険な国』として欧米諸国から注視されていました。
膨大な軍事費で軍備を増強、韓国を併合、満州に傀儡政権樹立と覇権を拡大していた日本と、ムッソリーニのイタリア、ヒットラーのナチス・ドイツ。
アノ時は飛ぶ鳥を落とす勢いのナチス・ドイツ側について、漁夫の利を得ようと日本の方からドイツ・イタリアにすりよっていったのですが、いずれも独裁政権で自由主義陣営から見れば嫌われ者同士が手を組んだ訳ですが、結果はご存知の通り。
ジョークで、戦後経済発展を遂げた日独が『今度はイタリア抜きで組もう』なんて言うのが在りますが、なんだかムッソリーニを彷彿とされるベルルスコーニ氏のイタリアは今回も組む相手を間違えてる様な気がしますねえ。
 
 杞憂で終わって欲しいけど、美しいイタリアの街並に中国語の看板が林立する光景は、あんまり見たく無いですねえ。
今回思い出した言葉は


『軒を貸して母屋を盗られる』


2010年10月9日土曜日

ノーベル平和賞

中国で投獄されている民主活動家に決定したようです。


 去年のオバマ氏の時は、平和賞の意義と選考になんだか疑問持ってましたが、今回は喝采を送りたいという日本人も多いと思います。


多分に恣意的な選考という感は否めないけど、小国のノルウェーが世界に声明を発する、というスタンスなら納得です。
事前に中国から横やりが入ったようですが、ノーベル委員会はそれにも屈せずに全員一致で決定したそうですから、なかなか肝の座った話です。
予想通り中国政府はTV放送を切断したりノルウェー政府に対抗措置を含めた抗議声明を出したり、大使を呼び出して抗議したりしてるようです。
今、経済大国としての中国の振る舞いに世界の注目が集まってると言うのに、空気が読めないというか・・・。


それにしても、放送中にいきなりTVの画面が真っ黒・・情報検閲が丸見えなんだけど、国民は違和感を憶えないんでしょうかねえ。

流石にアノ北朝鮮の黒幕だけのことはありますねえ。

2010年10月7日木曜日

金木犀の香り

ずいぶん、ご無沙汰してしまいました。


 八月の頭に腰を痛めて以来どうも体調がスッキリせず、猛暑が過ぎたと思ったら九月に入ってからの不規則な天気や急激な気温の低下に体調を崩し、その他にもイロイロ在ってなんだか何をするのも億劫になってしまっていました。
 最近ようやく天候も落ち着いて来て、本来の秋らしい気候になったせいか少しずつ気分もスッキリして来たので、またブログを再開しようと思います。


 さて、そんな中でも自然はマイペースですね。
何時の間にやらあたりに金木犀の香りが漂って来ました。
去年このブログを始めたころも金木犀が咲いてました。
アッと言う間に一年たったんですねえ。


 その間も世界はめまぐるしく動いている様で、尖閣諸島を巡る日中問題の様に国の根幹に関わる一大事に、現政権のどうしようもない不甲斐なさが暴かれてしまう、なんて大事件まで起きました。
ワタシ同様船長開放に驚き、TVの報道にやきもきしていた方も多かったと思います。
デモ結果として、武力衝突までには至らなかったのはヨカッタ!
そして、国際法や世界での信用より党のメンツが大事な、現在の中国共産党政権の実態が世界に知られただけでも、もうけモンでした。


 今は日本の弱腰が表面に見えてイライラしますが、日本は憲法で
『国際紛争解決に武力を用いない』
と表明している国ですから、カッコ悪くても今回はこれで良かったのかもしれません。

でも『今後は南西諸島の防衛を本格的に考えなくてはイケナイ』とか
『中国への資本投下はリスクが伴う』
『多額のODAや資金援助は考え直そう』
・・・なんて話題も
国内外で普通に語られる様になってきました。


中国という大国の正体を知り、日本国民の外交や防衛に対する意識も変わったと思います。
『友愛』
だけでは裏切られると言う事も学びました。


敵を知り己を知る』
のが孫子の兵法ではまず第一歩だそうですから・・・。
(これも中国から学んだんですけどねえ〜)
イザと言うときのは隠れて研げば良いのです。


だから今後はそんな相手に対して、日本に何が出来るかを考えて対処してゆく番です。
外堀から徐々に埋めて行きましょう。


他方、大国となったとたんに尊大さを増す姿勢に、国際社会での中国の信用はこれ迄以上に急速に低下してゆくのではないでしょうか。
そんな矢先、今日も南沙諸島でベトナム漁船を拿捕したという報道。
どうやら学習能力も低い様です。


今にもバブルが崩壊しそうだといわれる中国。
それでなくとも、共産主義を標榜しながら貧富の差がどんどん拡大するイビツな国家。
ソビエト共産党政権が崩壊した様に、多民族国家では一党独裁は長続きしないというのが自然です。
今に必ずどこかにホコロビが出来て、そこから一気に崩壊してゆくのではないでしょうか。
もしそうなったら、世界から尊敬されていない国を救ってくれる者は現れるでしょうか。

『損して得取れ』『負けるが勝ち』『驕れる者は久しからず』
なんて言葉を思い出した出来事でした。