2011年7月24日日曜日

遅ればせながらスマートフォン!

ここ数年来使って来た携帯電話。
ポケットから出す時に落とした事も何度かあり、裏蓋との結合が甘く成って隙間から中の回路基板が覗けます。
これ迄に二回くらいバッテリーを交換したものの、いよいよ充電が長持ちしなく成って来ました。一日持ち歩いてると充電切れになりそうになることもあって、そろそろ寿命かなあと思っていたのです。
そんな訳で、そろそろ致命的な症状が出る前に買い替えなくてはと思い、参考迄に機種と価格をチェックしに近所のドコモショップへ。


 最近視力が落ちて来て細かい文字はつらいので、いよいよ『らくらくホン』か?と思って居たのですが、流石にどうもデザインが気に入らない。
その他の携帯電話も若者向けなのか女性受けを狙ってるのか、大人の男性が持ちたくなるようなデザインがありませんし、あってもなかなかに高価!
そんなこんなで困ったなあ、と思っていたら、スマートフォンのコーナーに赤札が立っていました。
どうやら後継機種が発売になったらしく、型遅れになる機種が安く売られているのです。値段を見ると携帯の安い価格のモデルと大差無い!


そんな訳で思いもよらず即決でスマートフォン購入!
 世間ではiphoneが絶賛発売中で、生徒さん達にもユーザーが増えてるし、電車に乗っても実に多い。
自宅で使ってるPCMacなので、買い替えを考えないでもなかったのですが・・・。
でも、そうなると生まれついてのヘソ曲がりの血が沸いて、今更ドコモからメールアドレス変更して迄乗り換えるのも癪なので、携帯は通常の製品にしてipadでも買おうかと思っていたのです。


 買い替えて使ってみると、タッチパネルでの文章入力はミスタッチが多く出て少々いらつきます。
様々なアプリが使えてそれなりに恩恵は楽しめそうですが、やはりこのサイズは少々小さいかなあ〜。
携帯では出来ていた電話帳のグループ分けの方法が判らず、困っています。


 その他の操作も含めて、これから暫く慣れる迄大変そうです。

2011年7月18日月曜日

映画『コクリコ坂から』

昨夜、近所のシネマコンプレックスで観て来ました。


 1963年の横浜が舞台、高校生の主人公の恋を描いた映画、と言うだけしか予備知識を持たずに出かけたので、最初は主人公の状況がよく判りませんでしたが、徐々に飲み込めて来ました。


 当時高校生と言う事は、今いわゆる団塊の世代と呼ばれている先輩達になります。
ワタシは当時まだ幼稚園児だったので実体験はありませんが、東京オリンピック前の当時は、まだ旧制高校時代の蛮カラな気風が残っていた様ですね。
男と女は今より明確に棲み分けられていた様です。
男は男同士で集まり、女はその世界を侵さない、という暗黙の了解があったのかもしれませんね。
『女だてらに』という言葉がまだ生きて居た時代かもしれません。


 でも、映画に出て来る高校生とは言え『男ども』は、なかなか気骨があって頼もしい。
彼らが部室に使っている古い建物を学校側が取り壊す、と言うのに反対運動を起こすのですが、そこにながれるのは、大人達が造った体制への反発と学生自治の気風。
そして生徒同士意見は対立していても、体制側である学校サイドには一致団結して、学生自治を侵させまいとする様がなんとも清々しいのです。
 結局、主人公の提案で汚かったその建物を大掃除して奇麗に蘇らせる事になるのですが、そこでは女生徒達が大活躍。
普段は理想や理論を語り談論風発の彼ら男共も、整理整頓や掃除となると彼女達にかなわず、まるで男どもは子供な訳です。
このへんは今も変わらないかな〜。
でも、そんな男共を見ながら彼女達もなんだか楽しそうなのが見ていて微笑ましい。


 オリンピック直前、日本が一番元気だった時代。
でも先の大戦や、戦後すぐに起きた朝鮮戦争といった戦乱が、まだまだ深く傷跡を残していた時代。
まだインターネットも携帯電話も無かった時代の高校生達の恋愛は、蒸し暑い夏の夜に夏の早朝の凛とした涼しさを想い起こさせてくれました。


 主人公達の恋愛模様も含めて、現代の若者達よりワタシより年上で当時の「時代の空気」を知る方々のほうが、昔を思い出して胸が熱く成るのではないでしょうか。


感動で涙にむせぶ、という大作ではありませんが、お薦めの映画です。

2011年7月17日日曜日

ホットケーキの正しい食べ方?

いつも楽しく拝読させていただいてるアヤ子さんのブログ
先日は鎌倉に行かれたそうで、有名な喫茶店の大きなホットケーキの画像が。
一枚4~5cmはありそうなものが二段重ね!
美味しそうなんですが、予備知識無くコレが出て来たら、どうやって食べるかかなり悩むなあ。

 ところで、皆さんはいったいどうやってホットケーキを食べてらっしゃいますか?


外で食べる、普通のホットケーキというとこんなものでしょうか。

二枚重ねのホットケーキにバターがひと欠片。ピッチャーにはメイプルシロップか蜂蜜。
手許に丁度いい画像が無かったので、画像検索してみました。



 ワタシはバターの塩味とシロップの甘みが混ざった味がオイシイと思うので・・

  1. まずはバターを二等分。一つは二枚の間に挟みます。
  2. もう一つを上のケーキの表面にまんべんなく塗ります。
  3. 間に挟んだバターが軟らかく成っているのを確かめて、下のケーキの表面に塗ります。
  4. 二枚を重ねて中央から外側に向かって八等分にナイフで切り込みを入れます。
  5. 切り込みの中心部から外側に渦を巻く様にシロップをかけます。
  6. シロップがしみ込むまで暫し待って、上のケーキから食べ始めます。
  7. 下のケーキにシロップが染みていなければ、シロップをかけたします。
 この食べ方の欠点は、シロップが大量に必要と言う事。
写真の様な小さなピッチャーだと追加を頼むのがチョット恥ずかしいですよね。
でもホットケーキはバターとシロップでシットリしていた方が美味しいですからねえ〜。
お店の方は出来れば大きな器で好きなだけかけられる様にしてくれませんかね。
蜂蜜と両方選べると、尚いいですね。


 で、もう一度アヤ子さんのブログの写真を見直すと、バターも大きくて二つ。
シロップも大きな容器にたっぷり入ってます。流石解ってらっしゃる!
休日等は行列が出来る様なお店ですが、今度鎌倉に行った時は是非試してみたいですね。


 ついでながらワタシのお薦めは、帝国ホテルにあるカフェのパンケーキ。
『ユリーカ』だったのが『パークサイドダイナー』と店名が変わった様です。
添えてあるバターが自家製でフレッシュなのか、軟らかく塗りやすいし実に美味しい!
店名が変わってからは行ってませんが、きっと変わらず美味しい筈!
ちょっと値段は高めですが、是非お薦めします。

2011年7月11日月曜日

『小林京和展』ギャラリーRUE VENT

 今日は午後から目白にあるギャラリー・ルヴァンまで、
を見学に行って来ました。
 小林氏はステンレスやチタンを素材にしたジュエリー作品を手がけられていて、ここ最近はステンレス線を素材にした繊細なジュエリー作品を数多く発表されています。 
 ステンレスも素材としては貴金属と違い加工や接合に独特の難しさがあるので、お会いして加工の苦労話など伺えたら良いなあと思っていたのです。
残念ながら今回はお目にかかれなかったのですが、ギャラリーのオーナーの鬼束氏に作品を解説していただきました。


 細いステンレス線を精密に曲げて立体的に組みリズミカルな形を構成して行く、まるで化学式の基づいて細胞を構成して行くかの様な精緻な加工もさることながら、凄いなあと感心したのは作品と共に展示されていた氏の制作スケッチです。


 それぞれの作品制作に際して加工に使うジグの制作や加工工程の詳細が、美しい着彩スケッチで描かれています。
ワタシも加工に際して自分の頭の中をスッキリさせる為に、簡単な図面や断面図を描いてみたりしますが、あそこまで完成度が高くないし、ましてや人には見せられたもんじゃありません。
なんだかレオナルド・ダ・ヴィンチが書き残した数々の発明品のスケッチを連想しました。
高い造形力と練達の画力!
アノ絵を見るだけでも、暑い中行った価値がありました。


目白駅から程近いギャラリー・ルヴァン、今週いっぱい開催しているので是非ご覧下さい。

2011年7月10日日曜日

映画『男と女』

クロード・ルルーシュ監督といえば誰もが知る名作
『男と女』
映画を観てなくても、♫〜ダバダバダ〜♫で有名な主題曲を聴いた事が無い人は居ないでしょう。
この映画も車がかなり重要なアイテムとして登場しますね。


 主人公は妻を亡くしたレーシングドライバー。
フォードムスタングで、かのモンテカルロ・ラリーにドライバーとして出場するのです。
そのモンテカルロ・ラリーの優勝祝賀パーティーに届いた、女(夫を映画撮影中の事故で亡くした)からの電報(時代を感じます!)を一瞥するや会場を抜け出し、さっき迄レースで乗って居たレース用の車でパリへ舞い戻ります。


毎回見る度に、このチームの車の管理はこんなにいい加減で良いのかと心配になります。


 それはさておき夜通し車を走らせてパリに戻り、女の家に行くのですがなんと留守!
管理人をダマして行き先を聞き出すと、どうやらドーヴィルにある寄宿学校(ここには彼の子供も寄宿しています)に預けた子供に会いに行ってるのです。
ここであきらめるかと思いきや、更に今度はドーヴィルまで車を走らせる。
学校に行くと海岸にいってるらしい。
又車に飛び乗って海岸まで。
もう車は泥だらけ!
で、大好きなこのシーンです。
音楽以外の音が無いのも良いですよね。
 初めて観た時にはまだ子供だったので、なんとも思わず見てましたが、ちょっと大人になって見直すと、彼の移動距離が半端ではない!お手近のフランスの地図を見て下さい。

『愛の力』
と言うより、動物としての男が女を求める
『本能的な衝動』
が如何に強いか、という見本ですねえ。

 もちろん、女を演じたアヌーク・エイメの知的な美しさがそのエネルギーを産んでるのでしょうが、何時の時代も男は女の魅力には勝てず、手のひらの上で転がされる石の様なものなんだなあ〜なんて感じます。

この後にも好きなシーンがあります。
ホテル・ノルマンディーのレストランでのシーン。
動画には字幕が無いので気になる方は是非レンタルでもしてご覧下さい。
ウェイターのちょっと困った顔が良いですよね。
これは男なら一度は真似してみたいなあ、と思うんじゃないでしょうか。

それなりの格式あるホテルのウェイターなら、絶対この映画は知ってるでしょうし、
この映画以降真似した男は数知れず居るでしょうから
きっと動じる事無くさばいてくれるのでしょうね。

バブル全盛の頃なんか、絶対真似した人居ると思うなあ〜。

でも映画みたいに決めるには、スマートに決めるには美男美女でないとなあ〜!

ためらいながらも引き寄せられて行く男と女。
洋の東西問わず、幾つになっても恋のドキドキは変わらない、
だから恋する事って、生きている事って素晴らしい!
と言う事を教えてくれる映画です。
まぎれも無い恋愛映画の原点。

まだご覧になってない方は是非お薦めです。


2011年7月7日木曜日

超!短編映画『ランデヴー』

ところで、車好きの間では有名なショートムービーがあります。
クロード・ルルーシュ監督の作品
『ランデヴー』
早朝のパリの街を監督所有のフェラーリで疾走する、という作品。
まだ目覚めていないパリの街を結構な速度で走る車のフロントバンパー辺りにカメラを据え付けて、F-1にも出場したプロのドライバーが運転して撮影した、という作品です。


 かなり細い道を飛ばしていて、ちょっとあぶないシーンもあります。
どうやら無許可での撮影だったらしく、監督は一時逮捕されたとか・・・。


 でも、凱旋門前のロータリー始め、パリの街に詳しい人ならこれはあそこでは?とよく判るのではないでしょうか。
最後はモンマルトルの丘を駆け上りサクレクール寺院の前にやってきます。
ラストシーンがちょっとクサいのですが、エンジン音がBGMになってなかなか楽しめます。


・・・と、ここまで書いて来ましたが、実は撮影車両はフェラーリではなくメルセデスベンツ、エンジン音はアフレコというのが事実だそうです。ちょっとガッカリですが、ワタシはこれを見る時はその真実は忘れてあくまでフェラーリで飛ばしているつもりになって見ています。
 そもそも映画って、上手く私達をダマしていい気分にさせてくれるものですからね。

2011年7月5日火曜日

映画『世にも怪奇な物語/悪魔の首飾り』

映画の中のフェラーリと言えば、まず第一に思い浮かぶのがこの映画。
映画『世にも怪奇な物語/悪魔の首飾り』
ロジェ・バディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリー二の三人がそれぞれ監督した三部のオムニバス映画の内、フェリー二が撮ったのがこの作品。
 主人公は落ち目で酒浸りの映画スター。
最新のフェラーリが報酬といわれてイタリアの映画祭にやってくるものの、酒を飲み過ぎて授賞式のスピーチも滅茶苦茶。
逃げる様にフェラーリに乗り込み、深夜の街疾走するうちに、不思議な少女と出会い・・・というちょっと怖い映画。
 小学生の時TVで放映されたのをたまたま見て、そのショッキングなラストとともに忘れられない映画になりました。

 それにしてもこの映画でのフェラーリのエンジン音、加えてちょっと禍々しい迄の車のデザインと相まって、怪しい世界への乗り物と言うにピッタリですね。
車のライトを消せば真っ暗闇の中あのエンジン音だけが聞こえて来る・・・。
いつかその息づかいが車と一体化して、魑魅魍魎の世界に斬り込む際にまたがる愛馬として、まことに頼もしく感じて来る。ちょっとしたトランス状態ですね。

 そう考えるとヨーロッパの、特にイタリアのスポーツカーって大衆車とは違い、のりこなすべき馬として開発されてるんだろうなあ、なんて思います。
そのパフォーマンスを最大に引き出すには車の性能を熟知したうえでの高い操縦技術と、ここ一番で車を信じてアクセルを踏める度胸・勇気が必要なところは馬に似てるんじゃないでしょうか。

言ってみれば騎士が戦場でまたがる軍馬同様
こいつとなら負ける気がしない!という名馬。

馬に例えると、フェラーリってそんな車かもしれませんね。
そのパフォーマンスを引き出すには高いスキルを要する。
名馬また乗り手を選ぶ・・ですね。


 他の二作も、BBことブリジッド・バルドー、アラン・ドロン、ジェーン・フォンダと当代一のスターも出演して独自の世界を繰り広げてるので、是非ご覧下さい。

映画『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』

映画の中で印象的なダンスシーンと言うと、アル・パチーノが盲目の退役将校を演じている、この映画を思い出します。

『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』
 
世話になっている家族が旅行に行くために彼の世話をアルバイトですることになった名門校の青年が、気難しく厭世観でトゲトゲしている彼と数日間を過ごすのですが、彼のワガママに振り回されながらも少しずつ心が通い合う様になっていき、最後は青年の窮地を救うようになる。細かい部分は憶えていませんが・・・まあ簡単に書くとこんな映画です。
見所は各所にあるのですが、特筆すべきはやはり盲人を演じたアル・パチーノの見事な演技でしょう。

映画の中でこのタンゴを踊るシーンがあまりにも素晴らしかったので、他はあまり憶えていないのですが、NYの街を真っ赤なフェラーリで疾走するシーンも記憶に残ってるなあ。
だって盲人役のアル・パチーノが運転してるんですよ〜!

 でも、考えてみると人生がイヤに成ってもうどうにでもなれ!と思ってる人間が最後に走らせるのに真っ赤なフェラーリって象徴的でピッタリですね。
 残念ながらフェラーリを運転した事がありませんが、速度を上げるにしたがって高鳴る官能的なエンジン音とエグゾースト・ノートが背後から聞こえて来る・・・。
人車一体になればなるほど破滅的な衝動に駆られて
『エーイ、ままよ!』
とアクセルを踏み込んでしまっても、不思議じゃないだろうなあ。

 昔乗っていたランチャ・デルタ・インテグラーレですら、コーナーを三速で加速して抜けて行くときは、思わず右足に力が入りそうでしたからねえ。
 かつてのフェラーリの様に、人の手で組み上げられ調整され魂のこもった工芸品の様な車は、どこかにそんな魔力を秘めていそうです。
『コイツとなら事故って死んでも良い!』
なんて一瞬思ってしまう・・・車に『魅入られる』って事でしょうか。
実際そんな事故が実はありそうなのが、フェラーリって車かもしれませんね。

 盲目となり軍人としてのキャリアも断たれて、人の世話にならなければ生きて行けなく成った誇り高き軍人が、人生の最後にアクセルを踏み込む車・・・フェラーリ以外ピッタリ来ないでしょ?・・・というかそこでフェラーリを選ぶと言う事で彼のキャラクターや人格が理解できます。

 そのせいか、あるいは単に映画人がフェラーリ好きなのかフェラーリがストーリーに絡む映画ってけっこう在る様な気がします。
モチロン、ビジュアル的にも美しくてインパクトがあるし、セレブの象徴として一般人にも解りやすいからキャラクター付けが楽、というのもあるでしょうね。

とにもかくにも、人生で一度は運転席に座り思いのままにエンジンを歌わせてみたい車ですねえ。