2011年12月27日火曜日

遅いクリスマス

昨日は妻と遅いクリスマスを楽しみました。


 秋以降佐倉でのイベント準備、そして今回のGEM ART MARCHEの準備で何となくせわしなく、二人でゆっくり出かける事が無かったのです。
 おまけにクリスマス・イブはデパートで販売の仕事をする妻にとっても決戦の日。
こちらも、来店してくれた友人のオヤジ二人とファミレスで食事する事になり、可哀想な妻は自宅で一人焼ウドンを作って食べたそうです。
 イベント最終日の12/25日は本当はお休みだったのですが、前日の売り上げが良かったので引き続き売り上げを上げよう、と言う事で彼女は仕事になってしまいました。
 
 そこで、昨日は会場の撤収作業の後、表参道で待ち合わせて久しぶりのデートをすることにしました。
まずは六本木ヒルズでお茶。
ワタシはレアチーズケーキ
 妻はバナナムース
想像以上に大きかったのですが、意外とサッパリした味です。
スイーツが大好きな妻は問題無く完食!


この後、六本木ヒルズ内のショップを散策。
アクセサリー等見て回りました。
でも・・・・売れ筋なんでしょうが、どこかで見た様な歯応えの無い商品が多くて、あまり刺激にはならなかったですねえ。


 歩き回ってお腹もすいて来たので麻布十番に戻って『更級堀井』でお蕎麦をいただきました。
ここに来るといつも楽しみにしているのがコレ↓
かき揚げかけ蕎麦
 揚げたてのかき揚げは、箸で割って蕎麦に入れるとチリチリと音を立てます。
油が上質なのかサッパリと揚げられていて、食べ終わっても汁が油臭くなりません。
ワタシはこの後盛り蕎麦を一枚食べてそば湯、と言うのがいつものコースです。

 お腹も大きくなったので、腹ごなしに森美術館で『歌川国芳展』を鑑賞。
 役者絵や豪傑、武者絵等には大胆な構図でダイナミックな作品を残している国芳ですが、美人画や女性はどうやら苦手らしく、線が硬くて色気を感じないなあ。
でも、天才的な絵師にも苦手分野があると言うのを知って、ちょっと嬉しかった。

 その後、展望フロアに行ってみました。
ここは結婚前に二人で来て以来久しぶりに訪れる、言わば思い出の場所です。
相変わらず東京タワーは奇麗ですねえ。
スカイツリーの無理矢理高くした形と比べると、東京タワーの構造に見る数学的に美しい形と言うのは普遍的なのでしょうか。
まるで大地の一点に集まった神気が、天を目指して伸び上がった様ではありませんか。
実はあそこは東京のパワースポットではないのでしょうか。

 その後帰宅したのですが、やはり家で妻が淹れてくれた紅茶が一番、という結論に落ち着きました。


2011年12月26日月曜日

無事に終了!

表参道GEM ARTで開催したイベント
GEM ART MARCHE 表参道のX'mas
も10日間の会期を終え、無事終了しました。
 今回の企画はGEM ARTというスペースをもっと若いアーティストにも使っていただき、作家同士のみならず作家とお客様とが交流出来る様にしたいというGEM ARTの想いから始まりました。
 GEM ARTとは昔から長いお付き合いのジュエリージャーナリスト、高木紀子さんや店長の平井さんをまじえて話しているうちに、
『じゃあ、なにか告知イベントをやりましょう』
と言う事になり、聞けばクリスマス直前が10日間も空いているというので始まった企画でした。
それが夏も終わった頃でした。
 早速、作家さんにお声をかけなければと言う訳で、多少なりともパソコンが使えるワタシがメールを送ったり、書類を作ったりという実務をやることになった訳です。


 ところが、当時ワタシもTNTの佐倉でのイベントの準備をしなくてはいけない時期で、そちらにもDM作ったりという仕事を抱えていて、自分の作品制作など全く集中して出来ないという状況にストレスが溜まりまくりでした。
そんなこんなで会期はドンドン迫って来て、さすがにDMのデザインはもう面倒見切れないと言う事態になって参加者のお一人、グラフィック関係のお仕事をされている塚越さんの奥様に依頼することに。
こんな土壇場で仕事を丸投げ等許されないのですが・・・・。
快くお引き受けいただくと言うより
『すぐに作品の写真集めて下さい!』
の指令が先に来ました。
しばらく作家さん達とのメールのやりとりが続きましたが、
流石プロです!
アッと言う間に3タイプのデザイン案を出して下さいました。

 DM制作が一段落したら今度は会場の設営。
もともとジュエリー作家のショールーム兼サロンだったGEM ART
近年は現代美術作家の作品発表等に使って来ましたが、小さなジュエリー作品を照らす照明器具も足りないし、コンクリートの壁面には釘は愚か虫ピンも打てない状態でした。
 でも、とにかく今回は15人分の作品を皆さんのご不満が出ない様に、作品が生きる様に展示しなければなりません。
限られた予算の中でやりくりしながら、出来る事は自分でやるしかないので、照明器具の配線工事の真似事までやりました。


 正面のガラス壁面に書いたGEM ART MARCHEの文字はギリギリオープンの前日の夜に、ガラスに切り抜いた文字を貼付けてスプレー。
ところが、速乾性かと思ってたスノースプレーが全然乾かない!
結局朝まで待って貼付けた文字をはがしたのですが、それまでにイタズラ書きされたらどうしよう、と気をもみましたね〜。
 この切り文字を始め、壁面パネルの加工でも塚越さんにお手伝いいただきました。


 と言う訳でハラハラしながら始まったイベント。
主催者として作家さんに呼びかけた立場としては、自分の作品より皆さんの作品がまんべんなく売れて欲しい。
 事前に様々なメディアに告知を送ってはおいたのですが、やはり簡単には取り上げてもらえないし、ワタシ一人で出来るプロモーションにも限りがある。
作品の購買対象に告知がなかなか届かない、というのが今回の最大の反省点で今後の課題です。


 それでも、最終日搬出に来て下さった参加アーティストの皆さんは、今回のイベントを楽しんで下さったようなので、本当に良かったと胸を撫で下ろしています。
今後、参加された方同士のつながりが大きな輪になって行けば、イベントの趣旨も達成されるのですから。


 なによりワタシ自身、今回参加して下さった若いアーティストの皆さんとお知り合いになれたことが最大の収穫だったと思います。
この経験が今後ワタシの人生にどんな影響を与えるのか今はまだ見えて来ませんが、きっとプラスになるはずです。
 そんな貴重な経験の機会を与えて下さったGEM ART、助言をいただいた高木さん始めお手伝いいただいた塚越夫妻、参加して下さったアーティストの皆さんに対して感謝の気持ちでいっぱいです。


そして忘れてはならない、御来展いただいた皆様、本当にありがとうございました。



2011年12月17日土曜日

始まりました!

『表参道のX'masがいよいよ始まりました。
様々な方にお手伝いいただき、ようやく昨日ディスプレーが決定。
今日12/16 12:00よりオープンしました。
 実は昨日設営中に通りがかったお客様が、既に2点お買い上げになられたんです。
今朝もオープン直後からご近所にお住まいの方が通りがかりに、娘さんへのプレゼント、と購入していただきました。


 今回の展示ではTNTのメンバーT女史、N氏も手伝いに来て下さいました。
特にT女史のディスプレー・センスは素晴らしいので、本当に助かります。
作家の個性の邪魔をしないシンプルでクリーンなディスプレーが私達TNTの好みなんですが、今回は15人もいるので、レイアウトも大変でした。


 それぞれの作品が生きる展示をするには、隣り合う作家の個性がぶつかり合わない事も重要ですが、同時に表を通るお客様の眼を引く、というのも販売上重要なのです。
そう言う観点からアアでもないコウでもない、と変更を繰り返して、ようやくレイアウトが決まった訳です。


 今の季節は外が暗くなるのも早いので、通りの向こうからも眼を引く様にと、今回は佐倉のイベントで使ったLEDのイルミネーションも使いました。
お客様に印象をお訊ねしてみると、結構目立った様で
何かやってるのかな?
と思っていただけた様です。

 明日は土曜日で多くのお客様がいらしていただけるのではないかと思うのですが、残念ながら私は授業で行けません。
せっかく立ち上げたイベントの反応が見られないし、お客様との出会いの機会も逃してしまうのが残念でなりません。


日曜も沢山御来展いただけるといいのですが。



2011年12月11日日曜日

泣かせるぜ!

 土曜日は学校で授業だったのですが、懐かしい顔に再会しました。
彼は2004~2005年の一年間ワタシの生徒でした。


彼が修了したコースは社会人対象のコースで、特別集中一年コース(略称CC-1)というものです。


 高卒の生徒が対象の全日制の専門課程にはデザインの授業等もあり、修了まで最低でも二年かかるのですが、社会人でそこまで時間は割けないけれど、制作技術の基礎を学びたいと言う人向けのコースです。


 皆さん社会人経験をお持ちの方が多く、ご自分で学費を貯めて来られていて中にはジュエリー業界で制作職に就きたいと言う方も多いのです。


 同様にデザインだけのコースもあって、CC-1受講者のなかには両方受講する生徒さんも多かったですね。


 今ワタシは担当していないので、現状がどうなのか詳しく知りませんが、このCC-1コースはまったくヤスリ糸鋸バーナーも使った事が無い生徒が、一年後にはプラチナを使ってサイドメレーリングを作る、というものです。
昼間のクラスもあるのですが、彼のいたクラスは夜6:30~9:30の授業が週5日。
平日、そして時には土曜も毎晩仕事を終えてから疲れた身体で登校してくるのです。


 課題の提出期限は決まっているし、当時は年二回の講評会もあって、作品が完成していなければ出席も出来ない、モチロン全ての課題を完成させて提出されていなければ修了は出来ないだけでなく、講師が認めない限り提出しても再提出となり採点もされないという厳しいものでした。


 ワタシもまだ若かったし、学校を出たら即ジュエリー業界で働く彼らに仕事の厳しさを解って貰いたいと言う気持ちも強く、課題に対しては
『ダメなものはダメ!』と、
かなり厳しかったと思います。


今思えば『皆良く付いて来てくれたな〜。』と思います。


そんな頃の昔話についつい花が咲いて盛り上がってしまいました。
教室に居た生徒さんにはチョット迷惑かけてしまったかもしれません。

 そんな厳しい授業を、切磋琢磨して励まし合いながら修了したクラスメイト達は今でも本当に羨ましいくらい仲が良くて、修了後も定期的にグループ展をやってます。
自分のブランドを立ち上げて頑張ってる者もいて、彼らの活躍はワタシにも活を入れてくれます。


そんな彼も、今では結婚して今年は女の子が生まれたそうです。
そう聞くと、こっちは歳取ったな〜と思うのに、彼はまだ28
理不尽だけど
『ずるい〜!』
と思ってしまうのは何故でしょう。


今日はこれからパーティーだと言う彼に
『会場は?』と訪ねると、
『吉祥寺。』との答え。
彼の家からは学校とまるで正反対の方向なので
『何か他の用事が在ったの?』
と訊くと、
『先生に会いに来たんじゃんか〜!』
と、泣かせる事を言ってくれるじゃないですか。



 学生時代には鳶の仕事をやっていて、仕事着のダブダブズボンで教室に通っていた彼は、嬉しそうに生まれたばかりの子供を抱く奥様の写真を見せてくれました。



2011年12月6日火曜日

イベント『表参道のXmas』

『表参道のX'mas
2011.12.16~25
12:00~19:00
港区南青山6-1-6パレス青山109
tel 03-3400-1271
東京メトロ表参道駅下車

以前お話ししたかもしれませんが、ひょんなことから企画に携わる事になったイベントの開催が近づいて来ました。

会場へは東京メトロ表参道駅下車がお薦めです。
A4orA5出口から地上に出て下さい。
A4からなら左、A5からなら右を見ると
特徴的なプラダのビルが見えるのでそちらに進みます。
反対に進むと広い青山通りに出てしまうのでご注意下さい。
さらに進むと右手にブルータイルで覆われた
洋菓子で有名な『ヨックモック』のお店。
こちらは店内だけでなく中庭でもお茶がいただけます。
 更に進むと今度は左手に小学校の校庭、
右手にレンガ作りの建物『From 1st』が見えて来ます。
 コチラのビルは内部に吹き抜けの空間がある、
建築界では有名なビルです。
入っているテナントもステキなお店が多いですね。
上の写真で向こうの角に『フィガロ』というカフェがあります。
 『From1st』を通り過ぎると次の信号の角が『根津美術館前』。
その右手前の角に『パレス青山ビル』は建っています。
角には関西風天麩羅屋さん『みや川』が入ってます。
ランチメニューがお値打ち。
角を曲がるとパレス青山の1Fに並ぶお店が見えて来ます。
その一番奥にGEM ARTはあります。
 
 今回は急な企画でしたが、現在展示会や販売会で活躍してらしゃる方だけでなく、今後の活躍が期待される若いアーティストにも多数参加していただけました。
 恥ずかしながら行きがかり上『主催者』と言う事でワタシも参加させて戴いてますが、居心地悪い事この上ない!

 開催場所のGEM ARTは昔ワタシが働いていた場所で、去年末に個展を開催させていただいたのですが、近年リニューアルされた根津美術館正門前という判りやすいロケーション。
 駐車場はありませんが、周囲には広いコインパーキングもあり、お車での来展も可能です。

 今回は展示会や作品展ではなく販売会なので、価格もお客様がお買い上げいただきやすいものになると思います。
又、会場ではクレジットカードもご使用いただけますので、各アーティストの個性溢れる作品をクリスマスギフトにされるというのは如何でしょうか。

 ワタシも12/17は授業で来られませんが、それ以外は会場に詰めている予定ですので、クリスマス間近の表参道の街並を楽しみながら会場にお越しいただければ幸いです。

2011年12月5日月曜日

『夫婦になる』マリッジ・リング

先日エンゲージリングを納品させていただいたお二人に、土曜日ようやくマリッジリングを納品させていただきました。
Pt/K18のマリッジリングです。
新郎のリングはプラチナにK18のモザイクパターン。
新婦のリングはK18にプラチナのモザイクパターン。


 リングの内面と側面は鏡面仕上げ、表面は荒めのへアライン仕上げになっています。
 リングの形状も新郎は少しふっくらとしていますが、新婦のリングはフラットな平打ちリングと変えてあります。


 モザイクパターンを入れるのはお二人の当初からのご希望でした。
様々なパターンを提案させて戴き、正方形、長方形をサイズ違いで散らしたデザインにする事に決定。
あまり接近させるとベタ一面に見えてしまうので、適度に間隔をあけて散らしています。


 まだ出来たばかりでヘアラインも新しいので表面が乱反射して、写真の様にフラットな光源でないとパターンが解りにくいのですが、これから毎日指にはめていくことで少しずつ表面が均一に傷つき、ペア・デザインのモザイク・パターンも浮き出て来ると思います。


 永く添い遂げた夫婦が似てくる様に、言わばお二人が重ねた年月と共に徐々に『夫婦になって行く』マリッジリング。


 ジュエリー製作を仕事にしていると、様々な記念日等でお客様の人生の歓びの節目に立ち会う事が出来ます。
そして、その都度お客様と共に幸せを分かち合う様な歓びを感じる事が出来ます。
そしてその『歓びの記憶』は、お客様の子や孫の世代までジュエリーと共に語り継がれて行くかもしれないのです。
それが気軽に買えて楽しめるアクセサリーと、人生の節目に購入するジュエリーの大きな違いかな、なんて最近思います。
このマリッジ・リングはワタシの人生を遥かに超えて、結婚の歓びの記憶と共にこれからのお二人の長い人生に立ち会い続けるんです。

ウ〜ン、そう考えると、ちょっとゾクゾクしてきますね。


 今回は佐倉のイベントがあったせいで、納品までお待たせしてしまったにもかかわらずお二人とも大変喜んで下さいました。
製作に時間と手間はかかりましたが、本当に良かった!


やはり、お客様の笑顔が一番のご褒美ですね。