2011年3月22日火曜日

節電

 先日来、計画停電を避けるため首都圏では様々な所で節電が進んでいます。
しかし今後電力状況はそんなには急に復旧しないでしょう。
首都圏の電力の三割近くを担っていた福島原発が当面稼動出来ないどころか、廃炉せざるを得ないからです。
又、東電が新潟に持つ柏崎原発その他の原発も、世論を受けて今後停止や点検を余儀なくされるのではないかと思います。
それに新潟や青森で発電して、はるばる東京まで送る時点で送電ロスが生じるのですから。
これを機会に、潜在的に危険をはらんでいる原発を一機でも減らせる様にしていくべきでしょう。
だからいっそ、今のこの節電状態を普段の状態にするべきです。
現在の供給を上限として、その範囲内かそれ以下になるような生活に切り替えて行く必要があると思うし、むしろ日本中そうすべきなんだと思います。


 不要な広告照明をやめるのはもちろん、これを機会に今使っている照明も早急に省エネ型のLED照明などに切り替えて行く必要がありますね。
停電で問題になった信号機等は太陽電池や蓄電池と組み合わせ、ある程度送電網から自立させる事も考えた方がいいのかもしれません。


 高速道路の夜間照明も考え直せませんか。
センサーを使用して一台も車が走ってない区間は照明しないようにするか、入り口、出口、ICSA周辺のみの照明にする。
昔イギリスで高速道路を走ったとき、郊外には全く道路照明が無かったです。でも車にはヘッドライトがついてるんですから。
逆に郊外の住宅地の生活道路(特に交差点や歩道)には照明を充実させて欲しい。


メリハリを付けて節電都市を実現させたいものです。

2011年3月20日日曜日

やるせない!

 この一週間、全世界が自然災害の前には人間の営みはあまりの儚く脆いことを痛感して来たと思います。
同時に、かくも大きな災害を前にして人種や宗教・政治体制の違いを越えて数々の支援が寄せられ、人類は一体となってお互い助け合わなければならない、という考え方も世界中で共有されてきたと思っていました。


 しかし地球の反対側のリビアで、今日新しく戦争が始まってしまいました。
もともとカダフィ政権が国民を抑圧してきたことから起きた事で、これ以上無辜の国民の命が失われるのを防ぐためなんだ、というのは解っているのですが・・・本当にやるせない!

片方では助け合い、片方で殺し合う。
なんと愚かな人間たちよ!

春は来る!

地震・津波の被災地ではまだまだ大変な状況が続き、多くの人が避難所で不自由な生活を余儀なくされ、原発事故も多くの人の犠牲的努力でかろうじて小康状態を保っている訳ですが、そんな人間社会の混乱をよそに季節は春に・・・。
ここのところ原発事故関連のニュースで頭が一杯になってしまっていましたが、フト見ると庭の花達が春の準備を整えています。

先日お報せしたクロッカスはだいぶ蕾も大きく成って来ました。
花ニラも沢山咲き始めてます。
こちらは山椒の木ですが、枝にポツポツと花芽が出て来ました。 
毎年梅雨時に沢山花を咲かせてくれる紫陽花も
かなり剪定して短くしたにもかかわらず力強く芽吹いています。
寒い冬をじっと耐えて毎年春に甦る。


健気に咲く花々を見ていると命の小ささあっけなさと共に、そのしぶとさをも感じます。
人間も負けていられないですね。

面構え

東京消防庁ハイパーレスキュー隊の会見をみました。
福島原発の現場で文字通り命がけの任務を果たしてくれた方々です。


 一人の隊長が、部下を不本意ながら危険な任務につかせた事で彼らの家族の心中迄察して悔しい思いが溢れ、つい涙ぐんでしまったのにはワタシももらい泣きしてしまいました。
先に放水した自衛隊、機動隊や現場で作業してくれてる東電関係の作業員も含め、きっと日本中が彼らに感謝してるでしょうね。
お疲れ様、本当に有難う御座居ました。


 現場で実際に部隊を指揮したお二人は、いずれも鍛え上げられた引き締まった顔つきで、これまで数々の修羅場をくぐって来たのだろうなあと思います。
日頃の訓練ではと恐れられてるかもしれませんね。


 現場では詳細で綿密なリサーチ、計画立案とシミュレーションを繰り返し、絶対無理はしない。
現場の状況が計画と違えば、即座に計画を変更して対処。プロの仕事です。
その上でどうしても危険を犯さざるを得ない時だけ、勇気ある決断をしなくてはいけないのです。
その時の決断に部下が従ってくれるかどうかは、日頃の生き様にかかってる訳です。


 場合によっては毎日『同じ釜の飯を食ってる』部下を死なせるかもしれない・・・。
イヤ、部下だけでなく多くの市民の生命が失われるのですから。


 こういう人達は政治家の様に軽々しく
『決死の覚悟で・・・!』
とか
『命がけで・・・!
なんて言葉は軽々しく使わないですね。
生きて帰ってきて初めて任務達成ですから。
しかしまた、逆にこんな人達が使ってこそ説得力が在る、とも言えます。


 普段から一旦事在れば、燃え盛る火の中にも飛び込んで行こうという彼ら。
なんだか江戸時代の火消しの頭ってこんな顔してたんじゃないかな、と思ってしまいました。

2011年3月18日金曜日

仕分けろ!

このところ毎日報道される原発事故。
データがあちこちからバラバラに出て来て、しかもそれが発表する側にも不確実なものだから、ますます心配になりますね。
 どうも、先を見越して先手先手で対策を打っている様に見えないから海外からも不信感を抱かれている様です。
特に原子力保安院なる組織の記者会見はヒドイ物です。
最近TVにはほとんど中継されなくなってしまいましたが、U-Streamでみていると、これじゃTV見た人はかえって不安になるだろうから、放送しないのは正解ですね。


 現場や東電の発表にはまだ危機感をもってるようすが伺えるけど、保安院にはまったくそれが感じられず、東電の発表をそのまま信じて確認もせず(現地に居ないから出来ない)横流しするだけ。
対処についても独自のデータがないから提言も出来ない。
全く存在理由が判らない組織です。
 政府の統合対策本部に彼らが居る理由も判りません。なにがしか有益な意見や対策を提示出来るとも思えないし、これまでもしてこなかったですから。
平時には電力会社に許認可を与えるだけの、天下り官僚の集団なんでしょうね。


とにもかくにも、現状がなんとか好転してくれないと毎日胃が痛くて・・・。

2011年3月16日水曜日

神も仏も・・・

 ここ数日福島原発の事故の推移を見守って来ました。まあ、次から次へと新たなトラブルが発生。これまで安全を主張していた東電や政府当局に対しては
『いったいどうなっとるんじゃ〜!』
と思う事もありますが、現場で政治家の空虚な言葉と違って文字通りを削っておられる作業員の事を考えると、何も出来ないワタシは祈るしかありません。
「自分が仮にあそこに居なくてはならない立場だったら・・・・」と思うと本当に申し訳ない気分です。
彼らにもご家族が居られる訳で、その皆さんがどんな想いでいらしゃるのか考えただけでも涙が出て来ます。
実際容器の圧力を逃がす為のバルブ開放は高レベルの放射線環境のため、構造に詳しい当直長が担当し、体調を崩して入院された様です。
こういう現場の方の犠牲で今の所我々の安全がかろうじて保たれていると思うと、なんら社会の役にもたってないワタシなんかが、今こうして生きてるのが本当に申し訳ない!


 ここまで歴史的な大地震、大津波、原発事故とトリプルパンチを食らった日本に、昨夜またも静岡で大きな地震!東名高速も通行止めになったようです。
東北方面へ物資を送らなければならない時にこれはキツイ

日本人はその信仰において神も仏もごっちゃになってますけど
 神なのか仏なのかはともかく、
何故我々に斯くも厳しい試練を与えたもうたのか?

『私欲我欲への天罰
なんて暴言をはいた政治家もいたようですが、今一番被害を被ってるのは上に書いた作業員始め、農村で漁村で街で私欲我欲などとは無縁で地道に生活を積み上げて来た人達や、なんの罪も無い子供達です。


一刻も早く彼らに『未来』『希望』を・・・!
ただそれを祈ります。



2011年3月15日火曜日

再構築

福島で起きている原発事故で余談を許さない状況が続いています。
ここに来てようやくアメリカの専門家やIAEA(国際原子力機関)に協力を要請した様です。
あまりに遅いタイミングにあきれ果ててしまいます。
 うっかりミスで燃料切れを起こし炉心の燃料棒が露出してしまう・・・なんて呆れた話に象徴されるように、東電の事故対応能力や危機管理能力に疑問符がつくのですが、責任追及は危機を脱してからにしましょう。


 さて、今日から始まった計画停電。
今回の原発事故が主な原因で電力が足りなく成った訳ですが、今後国家全体の危機管理を考える時に、一地域一社独占という今の電力ネットワークは再考しなくてはいけないんじゃないでしょうか。
残念ながら日本は歴史的経緯から東西で送電されている電気の周波数が異なり、現状ではそのままでは東西に電力を送り合えないのです。
そのため中間に変電所を設けて周波数を変換しているのですが、その能力が平時はともかく現下の状況には間に合わないくらい低かったのです。


 今後日本全体で電力を融通出来るように、なんらかのシステム変更が必要でしょうね。
根本的に周波数をどちらかに合わせるというのは多分不可能でしょうから、各社が持つ送電ネットワークを電力会社とは別会社にして一つにまとめ、需給のバランス調整はそこに受け持たせるというようなシステムにした方がいいのではないでしょうか。
 もう一つ、今回の事故で思ったのは大規模発電所を遠隔地に作って長距離を送電する、というのはリスクが大きい。そこがつぶれたら今回の様に一気に電力不足になります。
もっと発電設備は小規模な物を分散させる方がいいのではないでしょうか。小規模分散発電です。
 
 今でも大きな工場やコンビナートでは自前で発電設備を持っています。そこで余った電力は電力会社に買い取ってもらっている筈です。これをもっと拡大するのです。極論すると工場だけでなく公共施設、学校、商業施設、各家庭、まで発電出来るところではとにかく発電して、それを送電ネットワークで繋ぐと言うもの。各家庭の太陽光発電や、都市ガスから燃料電池で起こす電力、風力発電、小さな山村の低落差水力発電、海や川の水温差を使った発電、地熱発電、千葉あたりでは天然ガスも出るからそれでも発電。酪農場では家畜のし尿から出るメタンガスを使った火力発電。これらに蓄電池を組み合わせていけば、いずれも一つ一つは小規模ですがそれを集めれば今回の様に一気に電力がシャットダウンする事もなくなるんじゃないでしょうか。
仮に災害等で最悪ネットワークが損傷しても、その場で少しでも電力が取り出せればかなり助かりますよね。


 モチロン素人考えで、一朝一夕には出来ないことだし平時にやろうとしてもなかなか出来ない事でしょうが、今なら国民の同意を得やすいのじゃないでしょうか。
政治家には明日を見据えた復興政策を提示してもらいたいと思いますね。

それにしても、一声かけたら皆で節電。かなり電力使用量が下がった様です。
これが日本人の良い所ですね。
反面、今日も首都圏で食糧品を買いあさる姿が報じられましたが、チョット情けなく思います。
どんなに不便でも、家を失い着の身着のままお風呂にも入れない避難所生活を余儀なくされている被災者の事を考えたら、
私達は多少の不便は我慢しなくてはね。
本当に不要不急の買い物や車の運転は止めましょう。

出来る事

 かくも悲惨な状況に、なんとかしたいと思ってらっしゃる方々も多いでしょうが、善意が仇となってしまう事もあります。
幸いにも被災しなかった私達がどう行動すべきか・・・素人にはなかなか難しい判断もあるので、こちらのサイトの情報が役に立つと思います。


そんな訳で、既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、過去に書いた投稿もいくつか削除しました。

2011年3月13日日曜日

チェーンメール

ワタシの所にも廻って来ました。


 曰く、東京湾岸の石油コンビナートの爆発火災で雨に有害物質が混ざって降る恐れがある、とか原発事故関連でヨウ素剤を今のうちに買いましょうとか・・・。


 いずれも関係者からの情報を又聞きしたという形体で、情報の出所も不明なら確認もとらずに友人に報せる、あとは自己責任でと言う無責任なものです。
ワタシに廻して来た方は悪気は無いのかもしれないけど、こういうのが社会の不安をあおり、買いだめ買い占めの原因になる事を考えると、安易に友人に転送するのは結果的に悪質なチェーンメールの片棒を担ぐ事になり考えものです。


 今被災していない私達に出来る事は、被害の実態が解る迄安易な行動を避ける事でしょう。

  1. 不要不急な車での外出は被災地への物資の輸送の妨げに成るのでやめましょう。
  2. 必要以上の食料飲料医薬品の購入は本当に必要な被災者に廻らなくなるので控えましょう。

今後各地に救援拠点が整備されれば、救援物資の受付も始まりボランティアの受け入れ態勢も整うでしょう。それまでは邪魔に成らない、というのも立派な支援だと思います。


世界中が今日本に注目しています。
被災者だけでなく私達一般市民の行動も見られている事を自覚して、
恥ずかしくない行動をとりたいですね。

復興

 地震発生以来、時間が経つに連れて被災した東北地方から悲惨な状況が次々に入ってきます。
なかにはまったく連絡が取れない地域もあるようだから、被災者も今後莫大な数に登るんでしょうね。
 一つの街が根こそぎ更地になってしまった有様は、悲惨を通り越して言葉も出ません。
海岸沿いに広がっていた美しい田園地帯も海水で水浸しに成ってしまって、これからまた耕作地として復旧するのは本当に大変だろうと思います。
農業者の高齢化が問題になっている昨今、このまま廃業になってしまう恐れもあるのでしょうね。
先祖代々営々と受け継いできた田畑を荒らされた皆さんの胸中、いかばかりか・・・。


 報道を見ていて思うのが、三陸と言えば過去何回も津波の経験があるでしょうに、港や海岸と同じ高さの土地に木造二階建て程度の家屋が密集しているという街の構造を、今回の被災で根本的に改める必要が在るのじゃないでしょうか。
 商業工業用地はともかく住宅地は高台に限定するとか、必ず鉄筋コンクリート作りにするとか、高台が無い地域は歩いて三分以内の所に頑丈な高層の避難所を幾つも作るとかしないと、また同じ事を繰り返しかねない。
役所や拠点病院は必ず高台に設置又は移転する事も必要ですね。
今回の様に大きな船迄流されて、それがぶつかって家々を破壊してる事を考えると、海水は流れ込んでもそう言う漂流物が流入してくるのを防ぐ為に、港と市街地との境に何らかの頑丈なバリアが必要かもしれませんね。


こんなときこそ政治主導でお願いしたい物です。

2011年3月12日土曜日

起死回生!

庭の花が・・なんてノンキな投稿をした其の後に、未曾有の大災害が襲って来ようとは夢にも思いませんでした。
まさに『一寸先は闇』ですね。


 最初の揺れの時、自宅に一人で居たのですが、東京に住んでいれば大なり小なり地震は体験してるので、最初の初期微動でこれは遠くの地震じゃないか、震度4くらいかな?なんて予想がつくのですが、今回はそれが長かった!
 しかもだんだん強く成っていくじゃないですか。
『これは今迄に無い大きな地震!』と思い、閉じ込められてはいけないので玄関から外に出たところで揺れがピークに達した様で、家の中から何か倒れたり落ちたりする音が聞こえて来ました。
 自分が立ちくらみしてるんじゃないかと思うくらいの揺れで、手近な物につかまっていたのですが、電線は大きく波打ち、駐車場の車が踊っている様に揺さぶられていました。


揺れが納まって家の中に戻ると、幸いにも家具が倒れたりと言う事は無く、本棚から写真立てが落ちた程度でした。
しかし、つけっぱなしだったTVからは緊迫したニュースが次々に入って来ます。
先日も地震があった三陸沖が震源で津波警報が出ている、しかも10mを越える津波が予想されるなんてニュース!
10mってとんでもない数字!今迄聴いた事ありません。
しかも到達迄十数分しかない!
皆早く逃げてくれ!

その後の様子は報道でお聞き及びの通り。


TVにかじりついて見ている前で、真っ黒い津波が港を、船を、畑を、ビニールハウスを、家を、車を私達の祈りをあざ笑う様にドンドン飲み込んで行く様を見ながら、まるでミニチュアを使った特撮映画さながらの非現実感に、自分がガリバーにでもなったような錯覚を覚えました。

それにしても自然の猛威の前にいともたやすく崩壊してゆく、
子供が砂場に作った街の様な人間の生活。
あのカメラの前で飲み込まれ流されている家や車に人がいませんように!
と祈るしかありませんでした。


 その後は携帯電話も固定電話も繋がらなく成り、実家の両親とも仕事中の家人ともなかなか連絡がとれない状態が続きました。22:00を過ぎたころからようやく連絡がとれる様になりました。
幸い家族も親戚も友人も皆無事でした。


 夜が明けたら、悲惨な現地の更なる被害の状況が解って来るのでしょう。
かなりの広範囲で被害が出ているので、救援活動、その後の復興、人々の心のケアなど大変な状態がしばらく続くんでしょう。
まずは被害に遭われた方の冥福を祈りましょう。
合掌!

でも、負けてはいられません。
日本はこの震災の悲劇と犠牲を起死回生のチャンスとして不死鳥の様に蘇らなければなりません。

ダメダメな政権、政局がらみの政争はこの際おいといて、与野党協力して臨時に挙国一致で事に当たる絶好のチャンスです。
阪神淡路大震災の経験を教科書にして、私達国民も諸外国から注視されている事をしっかり意識して、助け合い、譲り合いの精神で、
さすが日本人は民度が高い!
と言われる様にしようじゃありませんか。

2011年3月11日金曜日

春の報せ 2

今日は少し暖かいせいか玄関前の鉢植えの花も元気に咲いています。
に出てみると、先日のクロッカスの隣、薔薇の根本に花ニラとおぼしき蕾も一輪・・・。
すっかり葉を落とした薔薇や山椒の枝にもよく見ると小さな花芽がプチプチと顔を出して来てます。

小さな鉢植えの薔薇から大きく成長してくれた我が家の薔薇。
本当は冬の間に肥料をやったりしてあげないといけないのに、作品展があったりで余裕もなく
可哀想にほとんどほったらかしなんですが、
今年も沢山花を咲かせてくれるでしょうか。

飛びます!飛びます!

昨日コメディアンの坂上二郎さんが亡くなられました。


 二郎さんと言えばワタシの世代はコント55
テレビで育ったワタシ達に、それまでの伝統的なお笑いとは革命的に違うコント』という形体を提示してくれたのです。
ステージを右に左に走り回るいわゆるドタバタ喜劇の流れ。
関西育ちのワタシには吉本新喜劇でおなじみのスタイルでしたが、当時の東京の人にはイロイロ揶揄されたと思います。


 でも、当時の私達子供はそんな事お構い無しに笑ったなあ〜!
まるで猿回しの猿の様に欽ちゃんに舞台を走り回らされて、ヒーヒー言ってる二郎さん。疲れて来るとすがる様な目で欽ちゃんのつっこみを待っていましたねえ。
痛々しいくらい『一生懸命』の一言でした。
でもそんな自分を楽しんでるのか、次は欽ちゃんがどう自分をいじってくれるのか楽しみにしてる様で顔は笑ってました。
欽ちゃんもどこまで二郎さんがついて来れるか、見極めながら楽しそうにやってましたねえ。


本当にいいコンビでした。
訃報に接した欽ちゃんのコメントが『二郎さんのバカ!』だったのも短い一言に万感の思いを感じて、流石言葉に敏感なコメディアン、あの二人の関係ならそうだろうなあ、と思わされました。


ここ数年は脳梗塞のリハビリで大変だったご様子。
もう不自由な身体から解き放たれて、思う存分舞台を跳ね回れるでしょう。


合掌!





快挙!

 先頃、奇跡の生還で話題になった探査機『はやぶさ』が持ち帰った微粒子が、やはり小惑星『イトカワ』のものであったことが分析で実証されたそうです。月以外の天体から人類が初めて持ち帰った物質、と言う事ですので、アポロ11が初めて持ち帰った月の石同様、いや距離を考えたらそれ以上の快挙!関係者のこれ迄の努力に敬意を表したいと思います。


 太陽系や地球の生成過程を解明するためのデータが得られた訳で、これから新たに解明される事もあるのだろうと思うとワクワクしますね。
こういう知的好奇心を啓発し、同時に最先端技術を必要とする分野への予算は削減して欲しくないなあ。


 さいきん本当にイヤなニュースばかりのですが、それらの出来事が人間を中心にした”世界”で起きていると思うと、イロイロ事情も複雑に絡み合ってるから解決は大変だなあ〜と暗澹たる思いに成るんだけど、これが地球という生きている天体の上、しかもそのミカンの皮の様に薄い地殻の上で起きてる事だと思うと、その薄皮を取り合って喧嘩するなんて・・・愚かしい事だと思うよねえ。
皆もっと宇宙からの視点で自分達を見直そうよ〜、と言いたく成るなあ〜。


宇宙開発って宇宙の中での我々の立ち位置を探る物であったし、人類が如何に恵まれた存在かと言うのを気づかせてくれるモノだった筈ですよね。
そんな視点で見れば、残念だけど表面でうごめく人間なんて我々が蟻を見てるようなもんでしょう。大地震だって人間の新陳代謝同様、古い皮を新しい物に変えるための活動な訳だから。


 どんな経緯からか地球と言う星に産まれた我々人類は、タダで住ませてもらってる訳なんだから、お互いワガママばかり言い合わないで、せめて仲良くしようよ〜!



2011年3月9日水曜日

春の報せ。

猫の額程の我が家の庭に、毎年春になると現れる春の使者。
クロッカス・・・だと思うんですが。
 我が家に咲く様に成ったのがいったい何時からだったかハッキリ覚えていないのですが、結婚してからは家人と二人楽しみにしています。
自分で球根を植えた記憶も無いので、どうしてここに?と不思議なんですよねえ。
通りがかりの誰かが植えて行くなんてありえないでしょうし・・・。


ともあれ、毎年今頃気がつくと小さな芽が黒い土から頭を出しているのです。
健気ですねえ〜!

また、花を咲かせたらお報せしますね。

2011年3月8日火曜日

新潟『ウン・ベル・ジョルノ』

先日お報せした新潟のお店『ウン・ベル・ジョルノ』さんから画像が届きました。
お店は小さいけれどセレクトされた商品が並ぶ、居心地の良さそうな店内です。
ワタシのコーナーはコチラ。


ナント嬉しい事に、早速先日一点お買い上げ戴いたそうです。
長身の紳士がサッと買って行かれたと言う事だそうで、制作者としては男性に売れたというのが本当に嬉しいです。
そんな訳で、ただ今新作を製作中!
店頭に並んだらまたご報告します。
『ウン・ベル・ジョルノ』さんは、今月一杯セール期間中だそうなので、ご興味がある方は覗いてみて下さい。


2011年3月7日月曜日

名人VS達人

 昔『名人と達人の違い』について誰かが話していたのを思い出しました。
その人は落語家を例にとって話していたんです。
話を聞いてると目の前に江戸の風景が見えて来る・・故・古今亭志ん朝師匠
話を聞いてると江戸時代に入り込んでるような気になる。・・・立川談志師匠


 曰く、前者が達人で後者が名人だそうです。
修行を重ねてたどり着くのが達人の境地、名人というのはそういうものではないそうです。
一昔前なら桂文楽は達人で古今亭志ん生は名人・・・ということになるんでしょうね。


 何となく納得出来る例えですよねえ。
理屈でいくら修行して同じ様にやっても、その人にしか出せない味がある。
その人が生きて来た人生が芸の骨格を形作って行く訳で、修行で身に付くのはその上に着く筋肉だけなんでしょうね。


なんでこんな話を思い出したかと言うと、先日見た映画のせいです。
無料動画サイトで放映していた
『THAT'S ENTERTAINMENT』


MGMというハリウッドの映画会社が製作して来た数多くの名作ミュージカル映画をベースに、かつて映画に出演した名優達が素晴らしい作品の数々を、かつてのスタジオでそのハイライトシーンと共に紹介してくれる、という凝った企画のこの映画。
かなり昔の映画に成ってしまいましたが、これまで何度もTVで見たりビデオやDVDで見て来ました。
全盛期の撮影用セットの大掛かりな事には呆れてモノも言えないくらいですが、そんなところにもアメリカのショービジネスの底力を感じてしまいます。
でも、何度見てもいい映画です!


妖艶で素晴らしい脚線美のシド・チャリッシ
かのライザ・ミネリの母ジュディー・ガーランド
なんかも出ているこの映画。


 名場面が沢山在り過ぎて紹介しきれませんが、素晴らしい名優達のダンスシーンの中でも何度見てもほれぼれするのが、フレッド・アステアジーン・ケリーのダンスの素晴らしさです!
二人は歳も少し離れているのですが、そのダンスはやはり二人の人となりが如実に現れている様です。
 ジーンケリーのダンスには若々しさとユーモアがあって、なんだか見ているとコチラ迄踊りたく成ってきます。
もちろんメランコリーなダンスシーンもあるのですが、彼の持ち味はやはり、ハッピーな気分を身体全体で表現する様なダンスでしょう。


それに対してアステアのダンスは、何をやっても根底に流れるのはエレガンス!
帽子掛け相手にあれだけ気持ち良さそうに踊れるのは彼だけでしょうね。


二人を見ていてどちらがどうなんてダンスが素人のワタシには言えませんが、ジーン・ケリーのダンスはものすごく練習すればなんとかなりそうだけど、アステアのダンスの持つ雰囲気は絶対に他の人では出せないんじゃないでしょうかね。
 モチロン、ジーン・ケリーのダンスだって彼にしか出せない味があるんでしょうが、アステアのように鼻歌まじりに普通に呼吸する様にあんなに軽やかなステップが踏める様にはなれないんじゃないかと思うんですよ。
帽子掛けとのダンス一つとってもサラリとやってのけて
『本番で思いついてやってみたら出来ちゃった』
と言う様に見える迄には尋常じゃないくらい練習してるんでしょうけど本番では汗一つかいてない様に見えるし、全くそれを感じさせないじゃないですか。

やはり伝説の人・・・だけのことはあります。
名人とか巨匠なんて堅苦しい呼び名が似合わないところも、志ん生同様ですねえ。


で、どっちが達人名人か・・・・全く趣の異なる彼らの芸を見て、そんなことを話題にするのは野暮ってもんでしょうね。
多分二人が揃ってたら、どちらのダンスも
『THAT'S ENTERTAINMENT!』
と言うでしょうから。





2011年3月6日日曜日

販売中!

これまで、作品を委託販売した経験は学校のshop『コラソン・コラソンに一度短期間置いただけなんですが、今回縁在って新潟市の上古町商店街(click)に昨年オープンしたun bel giorno』(click)というお店に置かせていただく事になりました。


 新潟・上古町は、歴史ある街並に商店街復興プロジェクトで今若いオーナーが集まって来ている注目の商店街。
 オーナーのヒロ子さんは、数年前に制作集中一年コースのワタシのクラスでジュエリー制作を勉強されて、今ではご自分の作品もお店に並べていらっしゃいます。昨年六月に、念願だったこの商店街にお店を開店されたそうです。
 一月に彼女が同じクラスだったマチさん他、お友達四人で二回目のグループ展を横浜で開かれたので家人と見学に行った際に、『出品しませんか?』とお誘いいただいたので、雪ダルマシリーズ等チタン製のピンをとりあえず15点程お言葉に甘えて置かせていただくことにしました。
今後新作のピン・シリーズは東京ではなく、まずこちらで発表していこうと思っています。
現在販売中の品は右サイドのスライドショーで見られます。


せっかくだからTNTメンバーのT女史やN氏にも声をかけて、一人10点程サンプルを送ってあります。
店内の様子等はまた追ってご紹介したいと思います。





開店して一年未満の生まれたてのお店。
私達TNTの三人も、初心に帰ってお店と共に成長して行きたいと思います。
お近くにお住まいの方、旅行で新潟に立ち寄られる方は是非お店を覗いてみて下さい。




2011年3月4日金曜日

Cafe de Jewelry お知らせ

去年の六月から始めたCafe de Jewelry講座。
実は今月からシステムに変更がありました。
これまでは、カフェ・フーケの店内にチラシ、お店のホームページで紹介して受講予約もフーケを通して行なって来ましたが、担当だったHさんが退職されたせいなのか、今後はフーケは募集には関わらず、講師が受講者を募り日程を決めて開講する・・・というシステムになりました。
講座の内容と10:00~13:00という開講時間に変化は在りません。


 つまり、これまでは水曜限定だったのが、今後は受講を申し込まれた時点で他の講座の予定が無く、スペースが空いていれば水曜以外の曜日でも開講出来る訳です。
これまで『水曜は休めないんだよ〜』と諦めていた方々にも参加戴ける訳です。
ただ、これまでもそうでしたが土曜日はワタシが学校で授業なので開講出来ません。
日曜祝日、玉川高島屋でセール等のイベントが在りカフェが繁忙な時期も開講出来ません。




 そんな訳で今後の活動と広報をどうするのか、いま考え中です。
当面はこのブログでしか広報活動が出来ないので、今迄受講された方からのクチコミやリピートがメインになると思います。
講座内容も一回完結の講座だけでなく、一回あたりの受講料は安くして鋳造前迄何回か通っていただき、WAX原型を自分で完成させてみたい方向けの講座も考えられますね。
とにかくこれからいろいろと考えて、続けて行きたいと思っていますのでご意見ご希望をお寄せ戴ければ幸いです。


 そんなCafe de Jewelry講座を一度体験してみたいと言う方は、まずはこのブログにコメントをお寄せ下さい。
既に講座を体験済みでワタシの連絡先をご存知の方は、ご希望の日時でお問い合わせ下さい。
受講者二名以上で開講致しますので、お友達同士お誘い合わせの上ご参加下さい。

講座内容は以下の通りです。