2011年6月29日水曜日

映画『世界中がアイ・ラブ・ユー』

 ウッディ・アレンの話をしてきましたが、最後はこの映画でしめたいと思います。
他にも『ボギー俺もオトコだ!』『マンハッタン』とかあるのですが、今回はコレ。
『世界中がアイ・ラブ・ユー』
http://youtu.be/p99XfZ1UY1M
なんと、ミュージカルです!
出演者にはミュージカルというのを秘密にして契約したそうですが・・・。
あのジュリア・ロバーツまで歌ってます。


ストーリーは、NYに住む家族を中心に描かれます。
ゴールディー・ホーンアレンは離婚した元夫婦。アレンは最近女性と別れたばかり。
二人にはDJという娘がいます。ゴールディーが再婚した相手にも子供が居てアレン以外は一緒にNYの高級マンションに暮らしています。
この家族はとにかくリッチな様で、クリスマスは毎年パリのホテル・リッツで過ごすそうです。

ですが、まずはその夫側の娘(ドリュー・バリモア)の恋愛・結婚で大騒ぎ。
コレは娘の恋人がハリー・ウィンストンに婚約指輪を買いに行くシーン
http://youtu.be/WsiIPY_vzFU
この指輪でプロポーズするつもりが大騒動になるのですが・・・。

 アメリカ映画でいつも感心するのは、歌って踊れる人材が老若男女を問わず実に豊富だということ。
ミュージカル映画と言うのは、主役だけでなく脇やバックでこういう人達が沢山いるからこそ可能な映画ですね。高級宝石店の接客係のオジサンを演じる俳優が歌って踊れるなんて思いも寄らないよねえ。
 この後アレンJ・ロバーツの恋愛でヴェニスを舞台に一騒動あるのですが、それも落ち着いて、素晴らしいのがこのノートルダム寺院を望むセーヌ河岸でのダンスシーン。
http://youtu.be/_ZkbVM7UAcc
やってくれますね!

 フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースのコンビも天国で『それはズルイ〜!』と言いそうですが、アッと驚く素晴らしくファンタスティックなダンスシーンで、このシーンだけでミュージカル映画の歴史に名を残すのではないかと思います。ゴールディー・ホーンもとっても可愛いですよねえ!
映画『プライベート・ベンジャミン』以来ラブ・コメには欠かせない女優さんでしたが、まだまだチャーミングです。
 
 セーヌ河岸でのダンスシーン、昔の映画で観た覚えがあるんだけど・・ジーン・ケリー『パリのアメリカ人』だったかなあ・・・?

 ウッディ・アレン作品の中では難しい理屈抜きに楽しめるし、パリやNY,ヴェニスの風景の他にも楽しいシーンやダンスシーンが満載なので、まだご覧になってない方には是非お薦めします。

2011年6月27日月曜日

映画『SEXの全て・・・・』

『アニー・ホール』ウッディ・アレンに出会って以降は、しばらく彼の作品を続けて観に行きました。彼もちょうど油がのっていた頃なのか、毎年傑作が続きました。
 でも日本で公開されてない作品もいくつかあって、レンタルビデオで映画を見る様になってから何本かそんな作品を見ました。
中でも傑作だったのがこの映画。
ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』
Everything You Always Wanted to Know About Sex* (*But Were Afraid to Ask)

七話によるオムニバス形式になっているのですが、なかでも大笑いさせてもらったのがコレ!
http://www.youtube.com/watch?v=djQ7WZlb140
戦争映画のパロディになってるところが良いですよね。
良心やモラルを声高に叫ぶ牧師が拉致されるところなんか大笑いしました。


でもコレを観た後、暫くは女性とデートする度に思い出して笑いがこみ上げて来そうです。
まあ、その時はそんな事忘れてるのがオトコなんでしょうけど。
最近の草食系男子とやらの指令センターはどんな状況になってるのか、覗いてみたいですね。

他の話もかなり面白いしDVDも出てると思うので、まだ観た事無い方にはお薦めします。

2011年6月26日日曜日

映画『アニーホール』

今迄少なからぬ映画を観て来た訳だけれど、影響を受けた映画と言えば思い浮かぶのがコレ。
ウッディ・アレンとの出会いでもあった、
『アニーホール』
http://www.youtube.com/watch?v=8lgTQswz4cs&feature=related
 最初観た時はなんだか冴えないオジサン、と言うのが印象でしたが、その自虐的な笑いの世界にすっかりはまってしまいました。
映画の冒頭
『ワタシを入会させるようなクラブには入りたくない
という話が出て来て、どうやらそれが彼の女性観であるそうなんですが、なんだか妙に納得してしまって、ワタシの結婚が遅くなったのはこのせいかもしれません。

 この映画、なかなか笑えるシーンがいくつかあって、この映画館のシーンなんかその後混んだ電車や群衆の中で複雑な話はすまい、と心に決めた物でした。

 並んで居る列の後ろで、知ったかぶりのオトコが彼女にマクルーハン氏のメディア論かなにかを得意げにはなしているのにイライラした主人公。オトコと論争を始めるのですが、当のマクルーハン氏を看板の陰から連れて来て、オトコを完膚なきまでに打ちのめすというシーン。
http://www.youtube.com/watch?v=bBtXfBdEXEs&feature=related
実際こんな事が出来たら痛快でしょうねえ!
同時に誰が何処で聴いてるか本当に解らないからなあ〜と、思ったもんです。

 こちらは、彼女の実家に初めて言った際に彼女の弟に打ち明けられた話が
『夜、車を運転していると対向車のヘッドライトにつっこんで行きたく成るんだけど・・・』
その場は適当にあしらったところが、
その弟の運転する車で空港迄送ってもらう事に・・・・。
土砂降りの嵐の中、車はリアエンジンのポルシェ!

ロブスターに大騒ぎするシーンも好きだったなあ!
アニーと別れた後、別の女性ともロブスターを料理するんだけど、あの時の様に楽しくないのにガッカリする主人公。
つい比べてしまうこの気持ち解るなあ!

 そのアニーを演じたダイアン・キートンもファンになりましたね。特別歌がうまい訳では無いのだろうけど、このクラブで歌うシーンなんか素敵でした。
http://www.youtube.com/watch?v=9FAV3zr1PMk&feature=related

いろいろなことがあって結局別れてしまった二人。
しかし、オトコの方が昔の恋愛を引きずると言うのは様の東西を問わないみたいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=W-M3Q2zhGd4&feature=related
そうは言っても街で再会して、焼け木杭に火がつくなんて映画みたいな事も無く、
どうやら二人ともかつての恋の面影を慈しみながら、新しい出会いを求めている様です。
これが大人の恋愛なんだ、と感心したもんです。

なんだかホロ苦い恋愛映画でしたが、それ迄見て来た映画の中の恋愛とは全く異なる等身大の恋愛模様が当時のワタシには新鮮だったなあ!
この後ウッディ・アレンのラブ・コメディを何作も続けてみる様になりました。

 言わずと知れた名作なのでご覧になった方も多いと思いますが、まだの方には是非お薦めです。

2011年6月23日木曜日

映画『小さい逃亡者』

小学生の頃観た映画の中でも印象に残ってストーリーも憶えている映画を思い出しました。それがこの日ソ合作の映画
『小さい逃亡者』


 今は零落しているが、かつてヴァイオリニストだった伯父(名優・宇野重吉)に育てられている、絵とヴァイオリンの才能がある孤児の小学生が主人公。
ある日父がモスクワに居ると聴かされ、小さなヴァイオリンを抱えて船に密航し、ナホトカからモスクワまで旅をするのです。
 今でも記憶に残っているのはシベリアの大河を下る、製材された丸太を組んだ筏の上に建てられた家です。
http://www.youtube.com/watch?v=znPOXPOPnqI&feature=related

様々な人に助けられモスクワにたどり着くのですが、どうやら父は既に死亡。
出逢ったサーカス団の団長夫妻に養われてモスクワで音楽の勉強をし、ソロ・ヴァイオリニストとなって日本公演をするのです。孤児院で働く様になっていた伯父はTVから流れるその音色にじっと聴き入るのでした。
http://www.youtube.com/watch?v=U93D0lTyy1o&feature=related
 先のブログでも書きましたが、幼稚園から習い始めたヴァイオリン。
しかも、このチャイコフスキーのヴァイオリン・コンチェルトは、我が家が当時購入していたクラシック名曲全集の第一巻が偶然チャイコフスキーで、日曜になると父が朝からレコードをかけていたのですっかり憶えてしまった、耳に馴染みの曲でした。
 だからこのコンサートのシーンでは感動しましたねえ!

今観ると子役はちょっと太めだし、主役の俳優さんの演奏時の表情がなんとも不気味な無表情なんですが・・・。

 ところで、感動したのにどういったシチュエーションで観たのか憶えてない。
映画の性格からして学校の講堂で観たと思っていたのですが、いろいろ調べると日本公開時は大映の怪獣映画『ガメラVSギャオス』との同時上映だったそうです。
この映画は映画館で観た記憶があるので、そのとき同時に観たのかもしれませんねえ。

それにしても、なんと両極端な組み合わせ!
親を引っ張りだすのには真面目な映画と抱き合わせた方が良いと言う、
営業上の判断なのでしょうか?

残念ながら、ビデオもDVDも出てない様ですねえ。


2011年6月22日水曜日

学校で映画鑑賞

 ワタシが小学生の頃通っていた西宮の小学校では、時々映画鑑賞会がありました。

まあ、学校での上映だから文部省推薦といった真面目な映画しかやらないし、間違っても怪獣モノなんてあり得ないし・・・。

今でもタイトルぐらいは憶えてるのは『オオカミ王ロボ』『トマシーナの三つの命』『ウィーン少年合唱団』とか。


『狼王ロボ』『トマシーナ〜』は名前だけが印象的でストーリーは全く憶えてません。
ウィーン少年合唱団の映画では『声変わり』という言葉を初めて知りました。
なんとなく、もう一度観てみたいですねえ。


講堂(体育館ではありません)にスクリーンが設置され、窓には黒い遮光カーテン。折りたたみの椅子が並んで、映写機の熱でファンが廻ってちょっと埃っぽい匂い・・。
可愛い女の子の隣に座れたりするとワクワクした・・と思います。


今の小学校ではそんなことあるのかなあ?
今なら教室で大型TVかな?

2011年6月20日月曜日

おぼろげな記憶

昨日書いた、初めて観た映画の話。
父母に聴いた所ちょっと違ってました。
まず『わんぱくフリッパー』は幼稚園から行ったのではなく、当時住んで居た社宅の仲のよい皆さんで観に行ったそうです。


そして問題の『海底軍艦』
父も観に行った覚えがないそうです。
となるとこれは実際に映画を観たのではなく、予告編かなにかを他の映画の始まる前に観たのかもしれませんね。道理でストーリーが解らない筈です。まあ幼稚園児では観ていても理解が出来ないかもしれませんが。


『ファンタジア』については、やはり神戸・三宮で観てました。
大阪梅田界隈より我が家からは行きやすかったそうです。当時父の仕事先が神戸だったせいもあるようです。


五十年も経つと記憶もおぼろげになるものです。
でも、何かをきっかけに一気にそれが浮かび上がって来る・・・。
脳や記憶のメカニズムと言うのは興味深いですね。

初めて観た映画?

 初めて映画館で見た映画って何だったか・・・?


 最近思い出そうとしているのですが、幼稚園時代にまで遡るので記憶があやふやです。
ただ、強く印象に残ってるのは、多分父も一緒に観に行ったと思う実写版特撮映画
『海底軍艦』!
http://www.youtube.com/watch?v=HO2cFMNiIR8&feature=related
ストーリー等モチロン全く忘れてますが、先端がドリルになった奇天烈な海底軍艦の姿と竜の様な怪獣が記憶に残ってます。
それにしても、なんでまたこんな映画に子供を連れてったのか・・?
今度父に聴いてみたい。

ただこれが最初かと言われると自信が無い。
当時通っていた石川県・金沢市内の幼稚園から引率されて親子で映画館に観に行ったと思う映画
『わんぱくフリッパー』
が先だったかもしれません。
こちらも映画自体のストーリーや音楽は全く憶えていないのですが、イルカの映像と映画館の傍に流れていた川端の風景がおぼろげながら記憶に残ります。
どうやら音楽が素敵だったらしく、母によると他の子は皆イルカが可愛かったと言うのに
『アンタだけは音楽が良かった、と言ってたわよ。』
と、今でもその頃を思い出すと話します。
どうやらヘソ曲がりはその頃かららしい。


この映画は好評だった様で後にTVシリーズが放映され、こちらも楽しみに見ていました。
http://www.youtube.com/watch?v=BuQU5vZsRyg

 なんだか幼稚園のこの時期は、ディズニー映画をいくつも見ていた様な気がします。『バンビ』『ダンボ』なんかも見てるんじゃないかな。まあ、まだTV自体が普及してない時代、子供向けの映画なんてほとんど無かったから、親子で観に行くのはどうしてもディズニー映画が多く成ったのかもしれませんね。

 幼稚園から小学校に上がると同時に金沢から兵庫県西宮市に引っ越したのですが、この時期に確か神戸の三宮あたりの映画館で観た『ファンタジア』はかなり強烈に印象に残っています。
http://www.youtube.com/watch?v=629haoce4-o&feature=relmfu
幼稚園時代にヴァイオリンを習い始めたのと、子供向けに買って貰ったクラシック名曲集のLPレコードでクラシック音楽に親しんでいたせいかもしれません。
このミッキーマウスのシーンも印象的ですが、ベートーベンの第六交響曲のシーンがワタシは好きでした。


 第二次大戦中、日本はフィルムも無く娯楽映画どころではなく必死に闘っていたと言うのに、ヨーロッパと太平洋の二正面で闘いながらこんな映画を作る余裕があったアメリカ。
戦後にこれを見た父達の世代が愕然としたのも頷けます。
 この作品も含めて、当時の技術の最先端と規模で作られたディズニー・アニメが日本のマンガ家達を刺激して、今日の日本マンガ、アニメの隆盛があるのでしょうね。


 今ではブルーレイディスクも発売されてるそうなので、まだ見ていない方にはお薦めです。

2011年6月16日木曜日

『おかち君』その後

先日ご紹介したブログ『おかち君日記』
あれ以来、生徒さんにも授業の度に『まだ更新してないですよ〜』なんて言われ続けて来ましたが、どうやら本人が忙しくて落ち着いてブログの更新どころではなかった様です。
 実は先日も東京新宿で開催されたミネラルフェアで、御徒町の宝石店Serena セレナさんのブースに座って、デザイン・アドバイザーをしていたそうです。
聴いてなかった友人も多かったので、現場で会ってビックリ!だったそうです。


 御徒町のセレナさんと言えば、ジュエリー系の学生には学割が使えて、入りやすく選びやすいお店で有名ですね。ワタシも生徒さんに『どこで石買えば良いですか?』と聴かれると、まずコチラを紹介しています。
 今回は、ミネラルフェアに来て石を買って下さったお客様を対象に、相談に乗りながらその石を使ったジュエリーのデザインを提案。お客様の目の前でデザイン画を描いて見積もりを出し、加工依頼を受注。制作して後日納品というものだったそうです。
今日迄の長いキャリアのスタートが、宝飾品ブランドのジュエリー・デザイナーだったおかち君には朝飯前の仕事だったと思います。


 ミネラルフェアに来場されているお客様には
『宝石は好きだけど加工の勉強はしていないからどうすれば良いのか解らない』
と言う方は多いでしょうから、気に入った宝石を使ってリーズナブルな価格でオリジナルのジュエリー、アクセサリーが出来上がる、というのは嬉しいでしょうね。


 案の定好評だったようで、新しい企画も立ち上がってるそうですよ。

ハイジュエリーから量産品迄何でも来い!のおかち君。
ようやくエンジンがかかった様で、これからの展開が楽しみです。
なにか新しい情報が入り次第、またお報せしたいと思います。

2011年6月12日日曜日

終了しました。

昨日で銀座での作品展も無事終了しました。
titanium brooch


 昨日は五時迄だったのですが、ワタシが授業で搬出作業に間に合わないので、TNTのお二人に助けていただきました。
三人の中では一番若輩者のワタシなんですが、お二人には快くお引き受け戴き感謝!です。


 さて、ギャラリーのオーナー夫妻にご挨拶しているなかでTNTメンバー各自に対する次回の企画の話も出て、様々な方々との出会いを始め新しい道がおぼろげながら見えて来た、と言う感じです。


 今回は新作も少なく旧作の方が多い展示になりましたが、新しいデザインの方向性も少し掴めた様に思うので次回はヴァリエーションを展開してもっと多くの作品を展示出来る様にしたいものです。


 そんな訳でこれからも相変わらず、なぜかTitaniumにこだわって作品を創り続けて行きたいと思っています。


 昨日は目白のギャラリー ル・ヴァンでの先輩作家二人の作品展も最終日。
金曜に観に行った時は作家のお二人にはお目にかかれなかったのですが、いつもながらの素敵な作品を拝見し、運良くギャラリー・オーナーの鬼束氏にも自己紹介ついでに作品のミニアルバムを見ていただきました。
インダストリアルデザインの世界で長くご活躍の鬼束氏との話は、興味深く刺激になりました。


 そんな訳で昨日の授業では、ワタシの作品展ではなくル・ヴァンに観に行く様に生徒さん達に勧めておきました。

2011年6月10日金曜日

明日は最終日

残念ながら、明日は授業のためギャラリーに顔を出せません。


 ご一緒させていただいた土居さんには、今日夕方お目にかかってご挨拶してきました。
ジュエリーデザイナーとして大先輩の土居さんとは、ご本人だけでなくご友人の皆様とも親しくお話をさせていただき、御陰様で楽しい六日間でした。


 染色の城田さんは、お子さんがまだ小さいせいで会場にはなかなかいらっしゃれず、一日だけご一緒させていただきました。
明日も来られないので、ご挨拶出来ずに残念です。

ギャラリー・ルヴァンへ

明日は目白にあるギャラリー・ルヴァン(click)に行ってから銀座のばなに顔を出します。


ルヴァンでは稗田麻琴・中島凪さんがお二人で作品展を開催中なのです。二人ともワタシの先輩作家で既に高名なのですが、30代からの長いお付き合いです。
これまで時々お目にかかっては作品を見せて戴き、刺激や助言を戴いて来ました。

明日も素敵な作品を拝見して・・・・楽しみです。
おそらく、その後自分の作品見て落ち込むんだろうな〜!



2011年6月9日木曜日

『のばな』を探せ!

作品展も今日で三日目が終了しましたが、
来ていただく皆さん口を揃えてギャラリーを
『見つけにくい』とおっしゃいます。
さんざん探しまわったあげく、
入り口の目の前から電話して来られる方もいらっしゃいました。
看板が大きく出ている訳ではないし、
歩道に面している訳でも無いので無理も在りません。


というわけで、写真でギャラリーの見つけ方を・・・。
まず、銀座通り方向から来た場合。
みずほ銀行の角を曲がりしばらく歩くと左側に見えてくるのがこんな風景
 大きな『犬の生活』の垂れ幕が目印。
この下にギャラリーの入っているビルの入り口があります。
今度は有楽町側から見てみましょう。
 手前右上に見える『J.FERRY』の垂れ幕が目印です。
入り口には『銀楽ビルディング』と表示されてます。
入り口右側には真珠製品のお店があり、ショーウィンドウにはネックレス等展示されてます。
そのショーウィンドウの右手に『のばな』の控えめな看板が出ています。
入り口を入ると奥にエレベーターが有りますので三階まで上がっていただき
降りたら右手に進み、下に降りる階段のすぐ横にギャラリーの入り口があります。

今日もワタシはギャラリーに参ります。
何か新しい出会いが待っているのではないか、と楽しみです。


2011年6月5日日曜日

出品します。

おしらせが遅く成りましたが、明日から銀座にあるギャラリー
のばなArt work in Ginza
東京都中央区銀座2-4-1銀楽ビル3F   090-6547-2543
にて開催される作品展にワタシも参加させていただく事になり、作品を出品します。
新作が数点に過去作品という構成に成ります。


6/11月〜6/11土まで、平日は12:00~19:00.最終日は17:00までです。
ワタシは明日月曜日と、6/8,9在廊の予定です。

ワタシを含む三人の作家による三人展になりますが、他のお二人とは全くの初対面。のばなさんの企画で集まりました。ここで新たな出会いが生まれそうです。

それぞれ全く作品も傾向も違うので、どんな作品展になるのか楽しみです。

2011年6月3日金曜日

安宅コレクション

 先日の日曜美術館で、東洋陶磁の至宝を集めた安宅コレクション、その収集に執念を燃やした安宅英一氏の生き様を特集していました。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
 たしか2007年秋に、東京日本橋に新装なった三井記念美術館でコレクション展が開催されて観に行きました。

 安宅コレクションは、かつて日本にあった総合商社安宅産業の創業者の息子安宅英一氏が収集したコレクションですが、安宅産業1976年倒産するとコレクションの散逸を惜しんだ債権者が専用の美術館を建ててまるごと大阪市に寄贈、現在の大阪市立東洋陶磁美術館になっています。


 創業者の息子として社内で絶大なる権力を持ち、会社の金迄使って公私混同も甚だしい陶磁器のコレクションに莫大な金をつぎ込む・・・。
羨ましいと言えば羨ましいけど、周りは迷惑だったろうなあ。
そのせいもあるのか会社も倒産させてしまうし。
 コレクションは日本の国民にとっては有意義なものだけど、倒産した会社の社員達はいったいどういった気持ちでこのコレクションを見るのだろうか・・・。


 実はワタシ、このコレクションを倒産の前年の1975年東京日本橋三越百貨店で開催された『中国陶磁名品展』で見ているのです。

初めて見る景徳鎮窯の素晴らしい染め付けの作品が持つ圧倒的な迫力に、震える程感動したのを今でも鮮明に憶えています。


 当時高校生だったワタシが、なんでまた中国陶磁を観に行ったのか忘れてしまいましたが、あまりに感動したので、後日母をけしかけてもう一度観に行ったのを憶えています。
翌年には高麗・李朝の名陶を集めて日本橋高島屋で展覧会を開催していてそれも観に行ったのですが、流石にまだ十代のワタシには高麗・李朝の奥ゆかしく優美で繊細な美しさはまだ解らなかった様でした。
 やはりダイナミックな染め付けの深みのある色と躍動的な線描に目を奪われたのでしょうし、比べると朝鮮のものはやはり地味に写ったのでしょう。


 ところが、2007年の時は全く正反対の感想を持ったのです。
ダイナミックな中国陶磁の染め付けには左程感じる物が薄かったのに比べ、朝鮮の陶磁器の薄焼きで淡い藍の染め付けなど実にデリケートで、絵付けも良い意味で力が抜けていて達人が遊びで書いたような感じとでも言うか・・・。
実に味があるじゃないですか。
なんで昔は解らなかったのかねえ。


 世阿弥の言葉に『時分の花』というのがあります。
チョット意味は違うけど年齢相応感じるものも変わると言う事でしょうかね。
そう言う意味で、見かけの派手さに迷ってしまった自分を思い出して、少々恥ずかしかったですね。
まあ人並みに歳を取って変化してる、というのは安心して良いのかもしれないけど。


ともあれ、是非一度大阪の東洋陶磁美術館に行き、ゆっくり鑑賞したい物です。
出来たら障子越しの秋の午後の光で、美しい庭でも眺めながら美味しいお茶に和菓子を戴きながら一点一点じっくりと手に取って眺めたい物ですねえ〜。
オーナーにでもならなければ叶わぬ夢ですが・・・。

安宅英一氏が羨ましいなあ〜!



『NYのため息』ヘレン・メリル

何のCMだったか忘れてしまったけれど、ささやく様なハスキーボイスがTVから流れて来た瞬間に、もう大人になってソコソコ色気づいていたワタシは、背中がムズムズっとしたのを憶えています。
それがNYのため息』ヘレン・メリルとの出会いでした。
すぐにレコード屋さんに行ってこのアルバムを買いました。
http://www.youtube.com/watch?v=YM0PhsP7ulk
おかげでトランペットのクリフォード・ブラウンとも出逢いました。
このソロパートも本当にしびれますねえ!
このアルバムは本当に名曲ばかりで、
クリフォードの冴えた演奏も相まって名盤といえますね。

残念ながらヘレンの他のアルバムは持っていないのですが、
まだ現役で活動してるのでしょうか?
何年か前に来日してコンサートもやっていたみたいですね。

 さてクリフォードですが、
残念ながら交通事故により25歳で亡くなってしまった様です。
ヘレンとのアルバムはその二年前ですから、
いかに彼が天才的なトランぺッターだったかが判ります。
http://www.youtube.com/watch?v=v4KTFtytyR4&feature=related


名ドラマー、マックス・ローチのバンドとの録音が有名ですね。
 この曲以外にも数多くの名演奏を残していますが、
アノ若さで大御所のマックス他の面々と互角以上に渡り合ってることを思うと、
突然の彼の死に多くのミュージシャンがショックを受けたのも当然でしょう。

彼の死を悼んで一つの曲が創られました。
それが名曲『I Remember Cliford』
http://www.youtube.com/watch?v=pRaKTDz4eDI

 たった25歳の若者の死に捧げる曲が作られて、
その曲を数多くのミュージシャンが彼を想って演奏し、
いつか名曲となって行く・・・。
そんなアーティストが今の世の中居るだろうか・・・・。
それを思うと改めて彼の偉大さが解ります。


2011年6月2日木曜日

First Lady of JAZZ!

 さて、エラ・フィッツジェラルドの話ですが、ワタシが今更言うまでもなく、女性ジャズヴォーカリストと言えば『いの一番』に彼女の名前が上がるのは、ジャズファンにとって常識なんだと思います。
百聞は一見にしかず。ともあれこの動画をご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=Y_J-siDsG-o
どうです、始まりから1:35秒あたりから始まるスキャット、素晴らしいでしょう!
思わず身体が動いてしまいます。
4:06秒あたりでは、もうピアニストも『こいつは止まらないぞ〜!』って顔してますよね。
4:25秒あたりでは「Hard days night」まで始まってしまいます。
5:29秒からは「煙が目にしみる」の替え歌で「汗が目にしみるわ」なんてふざけています。
圧巻ですよね〜!参りました!

その素晴らしい声量、声の艶、リズム感、そしてなんとも暖かみのあるその声はアップテンポなスキャットだけでなく、スローなバラードでも耳障りよく聴く者を癒してくれるのです。
なかでもワタシが大好きなアルバムが、同じくJAZZ-GIANTルイ・アームストロングとの共演。
http://www.youtube.com/watch?v=fCsNg6XB3dg
いや〜意気がピッタリ合っていいですよね!
このアルバム『Ella & Louis』はワタシの愛聴盤です。
この曲以外にも素敵な曲がいっぱい入ってるのでJAZZは苦手と言う方にもお薦めします。

この二人が歌う歌が以前にも紹介した映画『恋人達の予感』の冒頭でも使われていて、それを聴いてワタシは上記のアルバムにたどり着きました。
それがこの歌。
http://www.youtube.com/watch?v=Dg2HKMFsers

ルイの暖かみがあってコミカルにも聞こえる声が曲の雰囲気にピッタリですね。
長年連れ添った夫婦の会話の様です。

それにしても、1957年録音ですから五十年以上前の録音なのに今なお古さを感じさせない、と言うのは本当に素晴らしい事ですよね。
『真に美くしいものは古く成らない』という言葉通りです。