2013年4月14日日曜日

個展を二つ

 昨日は絶好の行楽日和のなか、鎌倉、茅ヶ崎まで出かけました。
専門学校で教えていた時の生徒さんが二人、それぞれ作品を展示してらっしゃるというお知らせを戴いたのです。
お昼頃車で家を出て、まずは鎌倉材木座にある『材木座カフェ』へ。住宅街の中、病院の建物の一角にある小さなギャラリーカフェでした。
ここで作品を展示してらしたのは塩原香苗さん。

 彼女は夜だけ週五日というハードなクラスの生徒さんでした。
このクラスの生徒さん達は以前も話しましたがクラスの結束が強くて今でも年に一回グループ展を開催しています。
その中でも塩原さんは印象的な生徒さんでした。
ジュエリーの製作技術を教えるクラスなので、一応課題作品を技術的に評価採点しなくてはならないのですが、彼女の作品は技術的には未熟でも作者の熱意や彼女にしか表現出来ない独特の世界観が伝わって来る物でした。
これは技術云々では評価出来ない、と心底感心してしまったものです。
 以来彼女には会う度に『普通の会社員として業界に就職するのではなく、アーティストになって欲しい』と無責任なことを言い続けて来ました。
そのせいかどうか、彼女はこれまで驚く程精力的に様々なイベントに加わって作品を発表してきました。

 そんな彼女のアクセサリー作品は、ジュエリーの世界の人間である私から見ると、まずはイベントでの販売を念頭に置いているということも在るのだと思いますが、共感出来る物もそうでないモノもあります。
でも、その中にも言葉や外見で自分を表現する事が不得手な彼女の、繊細な感性の片鱗を感じるのです。
 いつか学生時代に私を驚かせてくれた課題作品の様に、インパクトのある作品を発表してくれるのではないかと期待している次第です。

さて次に伺ったのが茅ヶ崎にある『artseaショップ&ギャラリー』
冒頭の写真は、ここで開催されている鈴木日那さんの個展のDM。
鈴木さんは昼間のクラスでしたが、周囲の学生さんより年上で皆にヒナさんと慕われていました。
当時から落ち着いた雰囲気の方でしたが、和装に目覚められたそうでFacebook等でも素敵な着物美人姿を公開されています。
昨日も初日とあって素敵なお着物で在廊されてました。

 今回、是非作品を拝見したいと思ったのはDMでは作品の大きさ素材が解らなかったからですが、御本人に伺ってビックリ。
レタスサイズからキャベツサイズまで、様々な色彩とサイズで作品を展開されてました。
照明器具を仕込んだ作品も在って、壁にかけたり、部屋の隅やテーブルに飾ったりと、インテリア・オブジェと言う言葉がピッタリでした。
彩色方法や組み立てる構造等今後発展させたらどんどん発展して行きそうで楽しみです。

 ヒナさんには久しぶりにお目にかかってお話を伺ったのですが、最近和裁の勉強を始められたそうで、衰えない向学心、生活を楽しむ姿勢がそうさせるのか、学生時代より若々しさに溢れ、それが作品に現れている様でした。

ご興味がある方は、今週いっぱい開催しているそうなので是非ご覧下さい。
artsea SHOP&GLLERY    www.artsea.jp
253-0053 茅ヶ崎市東海岸北5-1-30  0467-57-2146
10:00~18:00  火・水曜日休み

生き生きとしたお二人に会っての帰り道は予想はしていたけど大渋滞。
横浜新道にたどり着くまでのろのろ運転で一時間半・・・。
眠気覚ましにipodで懐かしの歌謡曲を流し、車内で独りカラオケ状態だったのですが、村田英雄『王将』を唄っていて二番あたりで何故か突然涙があふれてきました。
http://youtu.be/vjBX3-gfgCQ

 私のipodには植木等のスーダラ節なんかも入っていて、眠いときには植木さんになり切って唄うと眠気も飛ぶんですが、シャッフルでかかった曲で村田さんになりきろうとしたせいでしょうか。
それとも、丁度沈む夕陽が西の地平線にかかって美しかったせいでしょうか。





2013年4月3日水曜日

帰って来たベンちゃん号

11月末に修理工場から帰宅途中、通りかかった交差点を直進中に突然右折レーンから飛び出て来た車に右側面をぶつけられた我が家のベンちゃん号
 以前も御見せしましたが、右フロントのタイヤハウスからリアのタイやハウスまで、ベッコリとへこんでしまいました。
上の写真は事故直後の写真。

 その後、相手の保険会社と私の保険会社との交渉に手間取り、なかなか修理に入れないという状況が続きました。
 なにしろ18年落ち、走行11Kmで市場価格が殆ど無い車なのに、修理金額はその数倍に及ぶのですから、加害者側の保険会社が保険金支払いに難色を示したと言うのが実情の様です。
保険会社にしてみたら、オーナーの車に対する愛着というのは金額に換算出来ないからと言う事なんでしょうが、ではなんのために保険かけるんだ、ということになってしまいますね。
どうにも納得しがたい話です。

 しかも今後の私の自動車保険の保険料率もあがってしまいました。
ぶつけられ損もいいとこです!

 さんざん待たされた挙げ句ようやく一月に入って修理を開始、一ヶ月程で修理自体は終わっていた物の、今度は相手の車の補償額が確定しないという、どうにも訳の判らない保険会社同士の理由で待たされ、ようやく3/19に右半分だけピカピカに綺麗になって帰って来ました。
ところが、ここでまた新たな問題が。

 ベンちゃん号はAT車なんですが、その変速機に違和感を感じたのです。
前進するには何の問題も無くスムーズなのですが、これまでも車庫入れ等の際リバース・ギアに入れてから車が動き出すまで、ワンテンポ遅れていたのが、なんだかそのタイムラグが大きくなっているのです。
 前回ATのオイル交換をした際には特に異常は無かったのですが、もうすぐ走行12kmということもあり、いつも見ていただいてるメカニックに電話して意見を伺うと、そろそろオーバーホールを考えた方が良いと言う判断。

 以前、母が同じ車種に乗って居て同様の症状が悪化し、出先でバックギアに入らなくなってしまって困った挙げ句にディーラーでの修理代が非常に高額で、車を売ってワンサイズ小さなタイプに乗り換えたという経緯を思い出したので、ここは早急に対策することにしてネットで検索して草加にあるS社にオーバーホールを依頼しました。

 検査の結果、やはりミッション内部で部品が損耗していたようです。どうやら修理工場等に長く預けると、車庫の中で車の移動を頻繁に繰り返す事が多く、寿命が近い車は急速にダメージが大きくなる事があるのだそうです。
すんでの所で変速機全体に影響が及ぶ所だったようです。

 そんなわけで、変速機のオーバーホールを依頼、ついでにエンジンマウント、ミッションマウントも前回の交換から時間も経った事も在り、そろそろ交換しようと思っていたので同時に交換してもらいました。

 そして本日、雨の中をトランスポーターに載せられて帰って来たベンちゃん号。
早速近所を少し走ってみると、まず感じるのはエンジンマウント交換でなんだか腰の位置が少し高くなった様な、姿勢が正しくなったような感覚。
路面の不整によるガタピシ感も大幅に減少しました。
加速に伴う変速ショックも当然の事ながら大幅に減少。
問題のリバース・ギアにもタイムラグなくスッと入ります。

 まあなにしろ、かなりの距離を走ってるので彼方此方くたびれて来ているのは事実で、そろそろ足回りのリフレッシュもしなくてはならないのですが、今回の様にマウントを交換しただけでかなり乗り心地が回復することが、ベンちゃん号のボディの頑丈さを物語っているようです。
『良い物をメンテナンスしながら永く使う』という、ドイツ人のモノ作りの精神が息づいているんだ、とも感じます。
でも、これって昔は日本でもそうだったと思うんだけどなあ。


 今年に入って母も脳動脈瘤の存在や視力の低下を自覚して、とうとう車の運転を諦める事になりました。
しかし通院や買い物に車が無いと不便な所に住んでいるので、私がなにかと運転手役を務めなくてはなりません。
ベンちゃん号にはまだまだ働いてもらわなければならないのです。
これからも修理費維持費がかかるので、今後いつまで乗り続けられるか判りませんが、これからも我が家の一員として付き合って行きたいと思います。