ラベル プロフェッショナル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル プロフェッショナル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2015年3月26日木曜日

打ちのめされて来ました! 中村ミナト作品展


今日は近代美術館・工芸館で中村ミナトさんのジュエリー作品に打ちのめされて来ました。

 いや〜、スゴイ!スゴイ人だ!
私がジュエリーの勉強を始めた頃には既に有名になってらしたので、『宝石の四季』などの雑誌でも度々作品を拝見していました。
 また、女史のアトリエであるメイフラワー・アトリエのみなさんとお知り合いになるにつれ、お目にかかってお話しする機会も度々あったのですが、気さくで気取らない方なので、当時はそんなに緊張感もなくお話していたのです。

 しかし、こうやって今回の様にその作品をまとめて年代順に拝見すると、女史のジュエリーを通しての自己表現の可能性へのチャレンジと言ったものが見えて来ます。
 その表現のスペースを拡げて来られた軌跡が、今の日本のジュエリーの世界に大きな影響を与えているのがよく解りました。

 言わば南極海や流氷の海を氷を割って進む、『砕氷船』の様な方だったのですね。
彼女の通った跡は氷が割れて、水面が大きく広がって行くのです。
 様々な分野に彼女の様なICE BREAKERと呼ばれる方は居るのでしょうが、その苦労はいかほどか・・・。

 イヤ、きっと別に苦労じゃないんだろうな。
「ジュエリーはこうあらねば」という既成概念等、彫刻を志していた女史には縁の無いモノだったろうと思います。
 『身にまとう彫刻』とはどんなものだろう?
どうしたら自分の思い描いた立体的な空間を、身体の上と言うミニマムなスペースに転移出来るか・・・・、楽しんでやられていたとしか思えない。

 二枚目の写真の作品。
まさに、屋外に設置する女史の彫刻作品を思わせるブローチ。
三枚目の写真右ページ、ドーナツ状の円盤をひねった時に偶然現れる造形を、そのまま凍結した様なブローチ。
ワタシはこの両シリーズに、感銘を受けました。

 デザインを考えてる時に、偶然ひねった紙から思いついたのかもしれないけれど、そういう過程も含めてこういう形を見つけた時って、本当に楽しくてワクワクするだろうなあ〜と思うのです。

 もちろん、装身具としての完成度の高さがその発想をオモチャで終わらせていない、と言う事がベースに在るのですが。
 かといって、技術的にもの凄くハイレベルな事をされてる訳ではないのです。
出来たものを見れば、『な〜んだ、そう言う事か』なんだけれど、その面白さを見逃さない感性。
それだけでなく、それを完璧な作品になるまで細部をリファインして行く作業こそが、素人や凡人には真似の出来ない技と言えます。
そういう感性を錆び付かない様に日々研ぎすましつつ養い続け、常に自分にとって最新の面白いものを追い求めていく姿勢を永年続けて来られた訳です。

 こういう作品の数々を見ると、しかも20年も30年も前にあんな素晴らしい作品を創られたら、しかもそれがマッタク古さを感じさせないとしたら、じゃあコレから私はナニを創れば良いの・・・・?
 なんだかナニを創っても、彼女の影響から抜けられない様な気までして来るじゃ在りませんか。

まあ、天才を相手にひがんでも仕方ない。

凡人の私には、それでも私にしか出来ない、やらずにはいられない、私しかやらないだろう事をやるだけだ。







2013年6月14日金曜日

『舟唄』八代亜紀さんの歌唱力に脱帽!

 最近実家に車で行く事が多く、ちょっと疲れている時等一人だと眠くなるので、iPodに入った曲をシャッフルで流している事が多くなりました。
そんな時は、歌謡曲や演歌をかけて眠気防止に大きな声で唄ったりするんですが、最近ツボにはまったのが八代亜紀さんの歌。

 雨上がりの夕暮れ時に住宅街のはずれを走っていたとき、聴こえて来たその曲にあわせてうろ覚えの歌を唄っていたのですが、なんだか急に涙がブワ〜ッと湧き出して来て視界を遮ってしまったので慌てました。
それが八代亜紀さんの『舟唄』

 1979年の歌なんですが、ここに添付するにあたって、いろいろな動画を見比べて、この動画の歌唱がもっとも素晴らしかった。
今でもチャーミングな八代亜紀さんですが、若く美しい時の歌唱よりこの動画の歌唱の方が歌詞の一字一句に込められた思いがこちらの心にズシリと響きます。

 私自身はお酒が飲めないので、こんな風に一人酒場でしみじみ酒を飲んだ事が無いのですが、それでも50年生きてると後悔や未練が頭に甦って来て、夜布団の中で心が苦しくなる時も在ります。

 誰に話しても今更取り返しのつかない、どうにも成らない後悔や心のわだかまりを、お酒が解きほぐしてくれるものなら、こんな酒場を見つけて独り酒を重ねてみたいものです。

 おそらく八代さんも長い年月の中には、そんな心がすすり泣く様な思いを沢山して来られたんでしょうね。この歌に描かれてる様な想いで一人涙ぐんだ事もあったんじゃないでしょうかね。
だから若い時の歌唱より、そういう心模様が自然に表現出来てしまう、というより自分の事として唄えてしまうんでしょうね。

 デビューした時から魅力的な低音のハスキーボイスも、この歌にはピッタリ。それがキャリアで磨かれて凄みすら感じます。
最近の若い歌手には絶対真似出来ない、本物の『歌い手』ですね。

 こういう歌を聞くと、お酒が飲めたらなあ〜なんて思うんだけど、万が一理想の酒場を見つけてしみじみ飲んだとして、自分はどんな舟唄を唄い出せば良いんだろう。

そんな時に口ずさむ唄の一つもない事がちょっと情けない。
まだまだ人生修行が足りないって事ですね。






2012年1月10日火曜日

初詣・赤坂山王日枝神社

 今日はいつもの仲間と初詣に出かけました。
行き先を何処にするかで迷ったのですが、候補としては明治神宮、根津神社、山王日枝神社、芝増上寺
結局一旦表参道に集まって協議して決める事に。
 駅のコンコースで話し合って決まったのは、お寺ではなく神社、人間の明治天皇ではなく神様が祀られている山王日枝神社
根津神社はお詣りの後の下町散策が楽しそうだけど、今日は風も冷たいので、もう少し季節が良くなってからになりました。


 そのまま地下鉄で溜池山王まで行き、お詣りすることにします。
日枝神社は江戸時代、幕府の崇敬をいただいた江戸の鎮守社で有名です。
今でこそ周囲を高層のオフィスビルに取り囲まれ、参詣客でにぎわってはいても、どこか厳かな空気が漂っています。
神社のある一角は小高い丘になっているのですが、稲荷神社猿田彦神社も隣り合って祀られ、太古の昔には古墳があったそうですから、ここは昔から、今で言うパワースポットだったのでしょうね。
 毎年恒例のおみくじですが、今年は妻が『吉』ワタシは『中吉』とまずまずでした。

 ところで、本殿の横に稲荷神社があるのですが、ここに祀られている江戸時代に彫られた石像の狛犬がなかなかの傑作だ、と仲間内で話題になりました。
 宝飾メーカーに勤めてWAX原型制作の経験がある同期のO君も、デザイナー出身のN氏も、先日佐倉のイベントに参加したWAX原型制作者(特に具象ものは名人)のS嬢も、その狛犬の石像彫刻の秀逸な事では皆意見が一致しました。
 ところが、ご存知の様に狛犬は左右一体ずつ阿吽(あ・うん)の相をしたものが座っているのですが、どうみても阿形の狛犬の方が立体感も陰影も彫りのシャープさも優れていて力強く、吽形の狛犬は彫りも甘く立体感も乏しいのです。
コレはきっと片方が師匠の作でもう一方は弟子の模刻ではないか・・・等と、皆して勝手な素人解釈に大いに盛り上がりました。

 もっとも、天然の石を彫るのだから石によって、場所によっても硬さも違うだろうし、ああいう風にしか彫れなかったのかもしれないんですけどね。
実際に石彫をしてらっしゃる方はもっと別の解釈をされるかもしれません。

それにしても、彫った石工は数百年の後に上手いの下手だの言われるとは思ってなかったかもしれませんねえ。
イヤ、やはり神様に奉納するものだし、まして石彫なんて自分が死んだ後も大事にされて、作品が残って衆目に曝される事など承知の上かな。例え死後でも、自分の名を汚す様なモノは作らなかったろうなあ。
どちらの狛犬も、その時点で石工の渾身の作だった筈だよな〜。

結局その石工も名前までは判らず、当時名人と謳われた人ではなかったかもしれないけど、その渾身の仕事がこうして300年後に
『良い仕事してるねえ!』
と評価されたわけです。

ジュエリーだって石彫以上に残る可能性が高いし修理やサイズ直しで誰に見られるか解らないんだから、後世の人に笑われる様な仕事をしてはいけないんだよな〜、
『昔の人はいい仕事してたねえ〜!』
なんて言われるようでなきゃね、
それ以前に大事にしてもらって、
子々孫々受け継がれて行くような作品つくらなきゃ、と
神妙な気持ちになった次第です。

勉強になりました。
礼!


2011年11月23日水曜日

佐倉の夜・謎の『カフェ・アイン』

イベントで佐倉に滞在していたのですが、毎日五時には会場を片付けて出なくてはなりません。その後夕食には流石にまだ早いので、佐倉駅周辺でネット検索して見つけたのが『カフェ・アイン』
JR佐倉駅至近という便利なところにあります。
まだ出来て真新しい奇麗でひろびろしたお店です。店内は天井も高くゆったりとしたスペース。
乳幼児が遊べる様なプレイスペース迄在ります。

 初めて入ったとき、全く注文を取りに来ないので、変だなあと思っていたら、入り口のレジカウンターに、『前払いです』の張り紙。
で、注文が出来たらとり行くシステムの様です。
カウンターの中では、オーナーとおぼしき青年が真剣な表情でコーヒー豆の焙煎機の前に張り付いて、豆のロースト具合を見ているのでした。

ブレンドコーヒーを頼むと、珍しくサイフォンで淹れたコーヒー。
優に二杯以上入ってます。
サービスでサクラの花びら型のミニクッキーが付いて来ました。
飲んでみると、まことに結構!美味しいコーヒーでした。
これがナント¥400.!

 同席したメンバーはキリマンジャロを注文したのですが、電車の時刻が迫る中、待てど暮らせど出て来ない。
カウンターを見ると、今しもドリップの真っ最中。
ポットからのお湯を糸の様に細く絞って注ぐその真剣なまなざしと気迫に『まだですか〜?』なんて、声をかけられません。
残念ながらメンバーはじっくり味わう暇もなく、あわてて飲み干して帰りました。きっと美味しかった筈です。

 このお店、営業時間を尋ねると14:00〜20:00という短さ。
駅の真ん前と言う立地、真新しいオシャレな店舗。
それなのに、あの値段で真剣勝負のコーヒーを出して、しかも短い営業時間。
私達が行くといつもガラガラでお客は居ないし、あれで経営は成り立つのか・・・とメンバーで話題になりました。

 佐倉市は昼間の駅周辺の人口が少なく、この営業時間を見ると幼稚園帰りの子連れママ達にターゲットを絞ってるのでは?とか、オーナーはこの辺り一帯の大地主の息子で、趣味でコーヒー道を極めたいから儲けは度外視で、お客さまにはついでに飲んでもらってるのでは、とか・・・。

前払いで、長居してもオーナーはコーヒーに夢中で、お客はホッタラカシだから気を使わなくていいし、私達は四日間通って便利に使わせてもらいました。

お近くにお住まいの方はご存知かもしれませんが、とにかく不思議な店。
そういえば、金曜は焙煎機のメンテナンスでお休み、土日も定休日で休みでした。






2011年4月16日土曜日

『おかち君』発動!

ワタシを含めた三人で結成したTNT.
これまで三人展等の活動をしてきましたが、この度そのメンバーのN氏が『おかち君』の名前でブログを立ち上げましたので皆さんにもお報せします。
http://wwwmyblogmash.blogspot.com/


今後はツイッター等にも活躍の場を拡げて行く予定だそうです。


 氏は大手宝飾ブランドのデザイナーとしてそのキャリアをスタート。
独立後は様々なメーカーに独自の企画を持ち込んだり、その広い業界経験を生かしてジュエリー業界にかれこれ三十年近く関わって来ました。
もともと器用なので、最近は職人さん任せに出来ない急ぎの仕事等は制作も仕上げも自分でこなし、まさにワンマン・アーミーといった感じです。
長い経験から御徒町を始めジュエリー業界の様々なショップや工房、工場と知己があり、何か知りたい事があればたいがいの事は答えてくれます。
 例えば

  • 工具は何処で買えば良い?・・・から始まって、
  • こんな宝石が欲しいんだけど、どこに行けば沢山見られて且つ一個からでも買いやすいか?
  • こんな金具はどこで購入出来る?
  • イメージに合うチェーンは何処で買える?
  • メッキやキャストは何処に出せば良いの?
  • 一個でも石留めやってくれる工房知りませんか?
  • 自分のオリジナルデザインで量産品を作りたいんだけど、受けてくれる工場はある?
  • etc,etc・・・・。

 ことジュエリーに関して、素人から業界関係者まで聴かれて答えられない質問は無いんじゃないでしょうか。


(余談ですが、氏と一緒に御徒町を歩くと、殆どのお店に顔を覚えられている様で、歌舞伎の助六じゃないけどあちこちの女店員から声がかかって、正に『キセルの雨が降る様』です。)


 冗談はさておき、そんな氏を当てにして日本有数のハイジュエリーブランドも、これまで何度も無理な仕事を依頼してきました。
 他に頼んで思う様に行かなかった仕事を、氏がそのコネクションをフルに使ってやり遂げた事もこれまで何度もありました。


 傍目で見てると人がいやがる損な仕事を押し付けられて、正当に評価されてないんじゃないかと思うんですけど、もとより『意気に感ずる』をモットーにしている氏ですから、頼まれるとなんとかして応える、信頼してくれた相手に喜んで貰えばそれで十分、という男気あふれる人なんですねえ。


 斯く言うワタシも氏に助けてもらったことが何度もありますし、生徒さんに聞かれて加工先を紹介してもらった事も何度かあります。
そんな時も、一文の得にもならないのに生徒さんと一緒になって加工工程迄相談に乗ってくれるのです。
いつか御恩返しがしたいと思っています。


 今回のブログやこれから始めるツイッターは、広くジュエリー制作で困ってる人からの質問に答えるサイトになるのではないかと思っています。
ジュエリーを勉強されている学生さんをはじめ、業界にいるけれど新しい事にチャレンジしたい事業者の方まで、氏なら一緒に親身に成ってベストの方法を探してくれると思います。


 これまで御徒町には優秀な職人が居ながら仕事の流れは決まっていて、それらを横断的に結ぶネットワークがありませんでした。氏ならそのネットワークを構築して、依頼主と作り手の新たな最良のマッチングを取り持てるのではないかと思うのです。


 まだ始まったばかりの『おかち君』ですが、なにか質問したい事がある方は、まずはコメント欄にでも記入してみて下さい。





2011年3月20日日曜日

面構え

東京消防庁ハイパーレスキュー隊の会見をみました。
福島原発の現場で文字通り命がけの任務を果たしてくれた方々です。


 一人の隊長が、部下を不本意ながら危険な任務につかせた事で彼らの家族の心中迄察して悔しい思いが溢れ、つい涙ぐんでしまったのにはワタシももらい泣きしてしまいました。
先に放水した自衛隊、機動隊や現場で作業してくれてる東電関係の作業員も含め、きっと日本中が彼らに感謝してるでしょうね。
お疲れ様、本当に有難う御座居ました。


 現場で実際に部隊を指揮したお二人は、いずれも鍛え上げられた引き締まった顔つきで、これまで数々の修羅場をくぐって来たのだろうなあと思います。
日頃の訓練ではと恐れられてるかもしれませんね。


 現場では詳細で綿密なリサーチ、計画立案とシミュレーションを繰り返し、絶対無理はしない。
現場の状況が計画と違えば、即座に計画を変更して対処。プロの仕事です。
その上でどうしても危険を犯さざるを得ない時だけ、勇気ある決断をしなくてはいけないのです。
その時の決断に部下が従ってくれるかどうかは、日頃の生き様にかかってる訳です。


 場合によっては毎日『同じ釜の飯を食ってる』部下を死なせるかもしれない・・・。
イヤ、部下だけでなく多くの市民の生命が失われるのですから。


 こういう人達は政治家の様に軽々しく
『決死の覚悟で・・・!』
とか
『命がけで・・・!
なんて言葉は軽々しく使わないですね。
生きて帰ってきて初めて任務達成ですから。
しかしまた、逆にこんな人達が使ってこそ説得力が在る、とも言えます。


 普段から一旦事在れば、燃え盛る火の中にも飛び込んで行こうという彼ら。
なんだか江戸時代の火消しの頭ってこんな顔してたんじゃないかな、と思ってしまいました。

2011年3月7日月曜日

名人VS達人

 昔『名人と達人の違い』について誰かが話していたのを思い出しました。
その人は落語家を例にとって話していたんです。
話を聞いてると目の前に江戸の風景が見えて来る・・故・古今亭志ん朝師匠
話を聞いてると江戸時代に入り込んでるような気になる。・・・立川談志師匠


 曰く、前者が達人で後者が名人だそうです。
修行を重ねてたどり着くのが達人の境地、名人というのはそういうものではないそうです。
一昔前なら桂文楽は達人で古今亭志ん生は名人・・・ということになるんでしょうね。


 何となく納得出来る例えですよねえ。
理屈でいくら修行して同じ様にやっても、その人にしか出せない味がある。
その人が生きて来た人生が芸の骨格を形作って行く訳で、修行で身に付くのはその上に着く筋肉だけなんでしょうね。


なんでこんな話を思い出したかと言うと、先日見た映画のせいです。
無料動画サイトで放映していた
『THAT'S ENTERTAINMENT』


MGMというハリウッドの映画会社が製作して来た数多くの名作ミュージカル映画をベースに、かつて映画に出演した名優達が素晴らしい作品の数々を、かつてのスタジオでそのハイライトシーンと共に紹介してくれる、という凝った企画のこの映画。
かなり昔の映画に成ってしまいましたが、これまで何度もTVで見たりビデオやDVDで見て来ました。
全盛期の撮影用セットの大掛かりな事には呆れてモノも言えないくらいですが、そんなところにもアメリカのショービジネスの底力を感じてしまいます。
でも、何度見てもいい映画です!


妖艶で素晴らしい脚線美のシド・チャリッシ
かのライザ・ミネリの母ジュディー・ガーランド
なんかも出ているこの映画。


 名場面が沢山在り過ぎて紹介しきれませんが、素晴らしい名優達のダンスシーンの中でも何度見てもほれぼれするのが、フレッド・アステアジーン・ケリーのダンスの素晴らしさです!
二人は歳も少し離れているのですが、そのダンスはやはり二人の人となりが如実に現れている様です。
 ジーンケリーのダンスには若々しさとユーモアがあって、なんだか見ているとコチラ迄踊りたく成ってきます。
もちろんメランコリーなダンスシーンもあるのですが、彼の持ち味はやはり、ハッピーな気分を身体全体で表現する様なダンスでしょう。


それに対してアステアのダンスは、何をやっても根底に流れるのはエレガンス!
帽子掛け相手にあれだけ気持ち良さそうに踊れるのは彼だけでしょうね。


二人を見ていてどちらがどうなんてダンスが素人のワタシには言えませんが、ジーン・ケリーのダンスはものすごく練習すればなんとかなりそうだけど、アステアのダンスの持つ雰囲気は絶対に他の人では出せないんじゃないでしょうかね。
 モチロン、ジーン・ケリーのダンスだって彼にしか出せない味があるんでしょうが、アステアのように鼻歌まじりに普通に呼吸する様にあんなに軽やかなステップが踏める様にはなれないんじゃないかと思うんですよ。
帽子掛けとのダンス一つとってもサラリとやってのけて
『本番で思いついてやってみたら出来ちゃった』
と言う様に見える迄には尋常じゃないくらい練習してるんでしょうけど本番では汗一つかいてない様に見えるし、全くそれを感じさせないじゃないですか。

やはり伝説の人・・・だけのことはあります。
名人とか巨匠なんて堅苦しい呼び名が似合わないところも、志ん生同様ですねえ。


で、どっちが達人名人か・・・・全く趣の異なる彼らの芸を見て、そんなことを話題にするのは野暮ってもんでしょうね。
多分二人が揃ってたら、どちらのダンスも
『THAT'S ENTERTAINMENT!』
と言うでしょうから。





2010年10月15日金曜日

餅は餅屋!

 以前このブログでも書いた普段使いの腕時計、外出するのに着けて行こうと思ったら止まってました。
どうやら電池がなくなったようです。
購入してから二年以上たつので、まあ普通でしょう。


 裏蓋を見ると四角い金属製裏蓋をプラスのネジ四本で止めてあるだけです。
時計用のドライバーで開けてみると、いとも簡単にムーブメントが露出。
ボタン電池が見えたので、それを外して出かけたついでに電気屋さんへ。
スイスのメーカーのボタン電池でしたが、国産で同種の電池(¥600)を運良く見つけて、早速自宅で入れ替えてみたのですが、何故か動きません。


 おかしいなと思い、先程電池を買った店の近くの時計屋さんへ。
幸い時計技師さんがいらっしゃるお店だったので見てもらった所、どうやらワタシが重要なコイルを傷つけてしまった様です。
ルーペではハッキリ解らなかったので修理室の双眼顕微鏡で見せて貰ったところ、直径2ミリ長さ7ミリ程の大きさ、髪の毛よりも細い極細のエナメル線が巻かれたコイルに小さな引っ掻きキズがありました。
どうやら電池を出し入れする際、ピンセットの先で引っ掻いてしまったらしいのです。


 更に時計技師さん曰く、こういう場合は竹かプラスティック等絶縁体のピンセットを使わなくてはいけないそうです。
導電性の工具で電池をつまんで(それだけでもショートします!)精密な電気回路に触れたら、トラブルのもと・・・。
言われてみれば、ソリャそうだ!です。
トンデモナイ初歩的なミス!

チョット考えたら解りそうな事だけに、今更ながら恥ずかしい!


 電池代だけで安く済まそうと思ったのが素人の浅はかさ、結局ムーブメントごと交換になりそうです。
トホホ・・・です!


元々高価な時計ではなく軍用ベースの時計なので、部品点数を極力減らして機械で大量生産されたムーブメントだそうで、部品を交換して修理するという手合いの時計では無いそうです。
まあ、気に入っている時計なので、新しく買い直すより安く済みそうなのが幸いです。

でも・・トホホ・・・です!


それにしても、プロからしてみれば当たり前のタブーを、素人が何も考えずにやってしまう・・・。
そんな事って、ジュエリーでもたまに在りますねえ。


と言う訳で、今回思い出したのは
『急いては事を仕損ずる』
『餅は餅屋』



2010年10月14日木曜日

みんなの歌!

 チリの鉱山落盤事故で、地下700m近くに二ヶ月間にわたり閉じ込められていた33人が全て救出されました。世界が固唾をのんで見守る中、全員無事で本当に良かった。
オメデトウ!


それにしても、彼らの精神力はスゴイ!気温35℃湿度90%という最悪な環境にいて、生き抜くモチベーションを保ち続けた事には驚かされます。
それには地上で励まし続けた家族やスタッフの存在が大きかった様ですが、『歌の力』と言うのも大きかった様ですね。
全員で同じ歌を歌って気持ちを一つにして団結したそうで、今回は全員でチリの国歌を歌ったそうです。過去の災害でもそんな話が幾つもあったそうですね。


今回は33人で共通して歌える歌、精神的なバックボーンになる歌が在ったというのが幸いした訳です。
これが、もっと多人数で国籍や宗教が違う人が混ざってたら・・。
そんなシチュエーションで、世界的な規模で全員が歌える歌って在ると良いですよねえ。
モチロン歌詞は各国語に翻訳するとして、全員で口ずさめる歌って在ったら良いですよね。
例えば、国連の歌って在るのかなあ〜?


今後、世界規模で対処しなくてはいけない危機や問題が様々出て来ると思います。
そんな時、国家や民族、宗教を越えて気持ちを一つにする必要に迫られる場面も出て来るでしょう。
互いの感情が対立しかけた時に、その歌を歌って気持ちを一つにする・・・。
そんな歌があったらいいなあと思います。
歌にはきっとそんな力が在る筈です。


 現下のアニメブームで、日本アニメの主題歌なんか今後世界中で歌われる様になって行きそうだから、『鉄腕アトム』『ドラえもん』みたいに世界中で子供達が見ているアニメソングがそうなる可能性大じゃないでしょうか。
すくなくとも歌う事で童心に帰れますよね。
気持ちもほぐれるんじゃないでしょうか。


 砂漠で、ジャングルで、深海で、宇宙で皆で声を合わせてアニメソングを歌ってる光景を想像すると、なんだか楽しいですよね。



2010年7月2日金曜日

だらしないゾ!

サッカー日本代表帰国の模様、記者会見がテレビでこれでもか!とばかりに流されてます。
まずは実力を出し切っての惜敗、残念でしたねというところです。
でもどうせ負けるならPK戦ではなく、スペインみたいな強豪相手に5-0くらいボロボロに負けて帰って来て欲しかった。
世界のサッカーとの実力差を、普段あまりサッカーを見ない日本の観衆にもハッキリ知らしめる事が出来て、これからどうやって世界との差を埋めて行くかという対策の土台になるから。

敵を知り己を知るのが兵法の第一ですからね。

 今の報道の仕方だと日本のサッカーはチームが仲良しで結束が固いから強かった、これが日本独自の強さでこの方向で良いんだ、と思っちゃうでしょう。
まるで太平洋戦争前の日本が、大和魂があるから日本は強いと信じ込まされてた様な感じがします。
そんな仲良しこよしのチームが、アルゼンチンみたいに『攻撃は最大の防御』と考えるチームに勝てるかな?

それにしても気になったのが、選手のネクタイ。
殆どの選手がきちんと締められてない。


シャツのトップボタンは外してるはネクタイはユルユルズリズリで、見苦しい事甚だしい!
機内ではルーズにしていても、オフィシャルスーツなんだから一歩機内から出たらきちんと締め直さないとダメでしょう。
ましてや合同記者会見までは時間もあったのだから・・・・。
先のバンクーバー五輪で、スノーボードの選手の着崩しが問題になったのモウ忘れたの?
アノときあれだけ彼を叩いたマスコミがナンにも言わないのも変。

どんな成績上げようとダメなモノはダメでしょうに。


 ましてや彼らはベスト4を公言して行った訳でしょう?
目標を果たせなかったのに、記者会見で物マネやっておどけてて良いのかなあ?


精一杯戦っての結果だから卑屈になる事はないけど、負けて帰って来てもあれで良いんだと思ったら、次回の出場選手には良い意味でのプレッシャーがかからないんじゃない?
負けて『帰国するのが怖い』くらいの気持ちじゃないと、必死のプレーなんか出て来ないでしょう。
『中途半端なプレーして負けて帰国したら、きっと只じゃ済まないゾ・・・!』
少なくとも強豪国の選手はそんな気持ちで戦ってるでしょうから。
 
唯一感心したのが本田選手のコメント。
『休んでる暇なんか有りません』
世界との実力差を身を以て知っている闘うアスリートならではのコメントで、優しく歓迎されて周りがホッとして浮かれている中で、彼は冷静に自分や世界を見ているなと感心しました。
でも、あのサングラスはねえ〜。
街のチンピラみたいにしか見えないんだけど・・・・。
オフでプライベートな時なら良いでしょうけど。


ナショナルチームなんだから、世界に出て行く時は選手には服装も含めたコーディネーターを雇った方が良いなあ。

2010年6月30日水曜日

あれが、サッカー!

昨夜日本が惜敗した後、スペインポルトガル戦を途中迄見ましたが・・・・、
やっぱり違うなあ〜!


パスの鋭さ、ドリブルの華麗さ、走る速さ、当たりの激しさ、いずれをとっても格段の差!
球技というより団体格闘技!

日本の様にゴール前迄来てモタモタパス回しなんかしない、どっからでも隙あらば針の穴を通す様なシュートが打てる!
すごいですね〜!


『あれが、サッカー』
だとしたら、まだまだ日本の前途は多難です。

残念!

たった今、日本対パラグアイ戦が日本の惜敗で終わりました。
延長戦になってもお互い得点出来ず、PK戦による決戦。
残念ながら今回ベスト8入りは出来ませんでしたが、双方死力を尽くした良い試合を見せてもらいました。


 私はサッカーに関しては素人で、四年に一度のワールドカップの時くらいしか観戦しませんが、その私が見ても日本の実力は以前より着実に上がって来ている、と思います。
 パラグアイ選手個々のドリブルワークは流石に見事で、個人の実力はやはり未だに日本よりかなり上だなあと思いますが、チームとしてのパスワークなどが一昔前より格段にテンポも早く、正確に成って来てると思いました。
以前より積極的に前に出てゆくシーンも増えて、相手ゴールを脅かすシーンも何度かありました。
ただ、やはりもうチョットと言う所で決定力に欠けるのは残念なところです。
まあ、その日本相手に得点出来なかった訳だから、今回パラグアイも守りは堅いが攻撃力はそれほどでも無かったと言う事なんでしょう。


しかし今回パラグアイ相手になんとか守り切っただけでなく、一歩も引かなかった日本のサッカーは評価が高まるのではないでしょうか。
これを機に海外リーグで活躍する選手がどんどん出て来て、その彼らが日本の地力を上げてくれたら、次回のワールドカップはもしや・・・と期待出来そうです。
とは言え、アジアだけでも韓国や中国もどんどんレベルアップしてゆくでしょうから事はそう簡単では無いのでしょうが。


それにしても、PKの時くらいブブゼラは止めて欲しかった。

2010年6月22日火曜日

芝生の上の死闘!

例のブブゼラの音が耳障りで、観ていてイライラしてきますね、ワールドカップ。


 そんな中、今年もまたテニスのウィンブルドンのシーズンがやって来ました。
サッカーとは打って変わってマナーの良い観客に見守られて、審判の声と打球音のみがコートに響きます。
息詰まる緊張感が支配する静寂の空間・・・どちらの選手にも好プレーには拍手と声援が注がれる、スポーツマンシップとフェアプレーの精神に満ちた時間。
やっぱり紳士淑女のスポーツですね。
特にウィンブルドンは王室も関わってるから、よけいにそう思えるのかもしれませんね。


だからといって観客が全員正装では無いばかりか、普段着っぽい服装の観客が多いのもイギリス人らしいというか・・・。
全仏のローランギャロスの観客はもっとファッショナブルでセンスのいい服装で、ああフランス人ってお洒落だなあ〜と思ったもんです。


さて、男子シングルスは、フェデラーが今年も『芝の王者』の座を守るのか、新旧交代があるのか気になります。
どんなに追いつめられた局面でも冷静な表情を変えないフェデラー、大好きです。
去年の対ロディック戦、一昨年の対ナダル戦、共に決勝での試合に恥じない白熱した歴史に残る名勝負でした。
今年もセンターコートの芝は選手達の血と汗と涙を吸って、美しくイギリスの陽光に輝くのでしょうね。


・・・と思ったら、なんと王者フェデラーが一回戦でランキング60位の選手相手に苦戦!
格下の選手相手にいきなり2セットも先取されて、あわや・・というところから、流石に王者!という挽回を見せ、最後は疲れの出て来た相手を手玉にとっての勝利!
なんだか、わざと見せ場を作って会場を盛り上げてくれたのではないかとすら思える程、土壇場で強いフェデラーでした。
ものすごいプレッシャーだろうに、一体試合中何を考えてるんでしょう。


とは言え、いつもなら正確無比なショットを見せてくれるのに、今日はミスの多かったフェデラー。
決勝戦まで進めるのでしょうか・・・。
眠れない夜が巡って来そうです。