2013年10月14日月曜日

ベンちゃん号始動せず!

 昨日の土曜日、実家の近くのギャラリーで専門学校時代一緒に非常勤講師だったT先生が展示をしてらして、その最終日というので午後から伺いました。

 T先生にはGEM ART MARCHEのイベントに参加していただき、次回もお願いします、と言いながら会場側の都合でイベントが急に中止になってしまうというご迷惑をおかけしておきながら、その後も毎年冬に成ると自家製の柚子のマーマレードをいただいているのですから、一度お目にかかってきちんとお礼とお詫びしなければと、ずっと気になっていたのです。
 なかなかきっかけが掴めなかったところ、つい最近Facebook『お友達』に成ったこともあって展示のお報せを戴きました。
会場に成ったギャラリー・ウェアミーは小田急線玉川学園前の駅からすぐ近く。
実家から良く行くスーパーからも近い事もあり、一旦実家に寄って母を載せて買い物がてら出かけました。

 展示終了間際に押し掛け、母も加わってひとしきりお騒がせした後、車を停めていたスーパーマーケットの駐車場から車を出そうとしてキーをひねったのですが、エンジンが無反応。
 セレクターレバーがPに入ってる事を確認して再度ひねるも、かすかなうなり音がする以外まったくエンジンに点火していない。
ボンネットあけてヒューズボックスを確認したりしたのですが、ヘッドライトも普通に点灯するのに・・・。

 ついさっきまでむずかりもしないでエンジンがかかっていたので、とりあえずJAF
『バッテリー上がりかもしれないけど、エンジンがかからない』
と電話。
折悪しく土曜日、最寄りのサービスカーが来るまで50近くかかる、と言うのです。
仕方ないから、母にはタクシーで帰宅してもらいました。

 JAFを待ちながら、ついさっきまで一緒にいて
『僕はラーメン食べて行きます』
とギャラリー前で別れたばかりの、元生徒で近所に住んでるK君に
『バッテリー上がって車が動かん!』
とメッセージ送ったら、店に入って注文済ましてまだラーメンが来る前だったにも関わらず、すっ飛んで来てくれました。
 事情を話して
『とにかく注文したラーメン食べといで、食べ終わってもまだきっとココに居るから〜(笑)』
と待っていると、ようやくサービスカーが到着。

 ボンネット開けて、あ〜でもないこ〜でもないと見てくれたのですが、
『バッテリーの電圧低下ではなく、どうやらスターターモーターのコイルが焼き切れてる様です』
との診断。

そりゃ、エンジンかからんわ〜

とにかく実家の駐車場まで運んでもらいたいと、レッカーをお願いしたら、なんと
『今国立に居るから90分かかります〜!』
ラーメン食べて戻って来たK君と、仕方ないから目の前の喫茶店でコーヒー飲みながらいろんな話をして時間潰しました。
いや〜、一人でなくて良かった〜。

 そもそもK君は、私が専門学校で社会人対象クラスを始めて受け持った時の生徒さん。
それ以降殆ど会ってなかったのですが、Facebookでお友達に成って玉川学園近くに住んでいる事を知ったので、なんとなく連絡してみたのです。

 彼は卒業後様々な職業を体験したけれど、
『やはり自分がしたいのはジュエリー』と、
決して楽ではない道に戻って来たのです。
 今では彼の方がワタシより社会経験も豊富で、立場が逆転して教えられ励まされるという、なんだか情けないような嬉しい様な有様。
 でも、車のトラブルというひょんな事から、教師と生徒だった関係が共に戦場で戦うゲリラ戦の『同士』といった風に変化したようで、人生っていろんな出逢いが在るけどこんな風に関係が深まるって面白いなあと思いました。

 そうこうするうちにレッカー車が到着!
問題は、道路まで少し下り坂になってるスーパーの駐車場からどうやって車を道路まで出すか。
なにしろエンジンかからないのでパワステ効かないし、ブレーキを解除して自重で前に出て来て、ステアリングが切れずに切り返しが必要になっても押し戻せないですから。

 結局、駐車スペースで前輪をレッカー車でつり上げて道路まで出す事に。
その間奥に停まってる車が出庫出来ないので、K君が『ご迷惑おかけします』と挨拶に廻ってくれました。

作業開始から20分程でようやくスーパーから出庫。

この後は後輪にも台車を履かせて実家まで牽引です。
冷たい風の吹いて来た中、てきぱきと作業を進める様子はやっぱりプロの仕事って何見ても気持ちいいなあ、なんてK君と話してました。

 牽引の準備も終わり、右に左に大活躍してくれたK君にお礼を言って別れ、レッカー車の助手席で実家に向かいました。

 この助手席がまた、狭い上に後ろに牽引してる台車が路面の凹凸で跳ねるせいか、非常に乗り心地が悪い。
レッカー車だけならそんな事も無いんだろうけど、こりゃ〜大変な仕事だなあと痛感しました。

 実家の駐車場に入れる時も、後輪の台車をつけたままだと幅が広すぎていれられないので外し、前輪のみ持ち上げた状態でバックしながら絶妙に車の向きを変えて車体の半分まで押し込み、その後は前輪も降ろして私がハンドル操作、作業員の方がタイヤを廻して押し込みました。

 いや〜、パワステ無しのベンちゃん号での据え切りは、本当にこのステアリングは廻していいのか、壊れないか?と思う位、岩の様にびくともしない。
ちょっと車が進めばまだ動かせるのですが。
なにしろ1トン少々在る車重を支えるタイヤが路面をグリップしてるんですから当然なんでしょうけど。

 昼間暑い位だったのに、夕方から急に冷え込んで風が冷たくなったのに薄着で外に居た事も在って、本当にグッタリ疲れました。
結局この日はもう自宅に帰るには遅過ぎるので、実家に泊まる事になってしまいました。


それにしても、修理代の事を考えると頭が痛い〜。




2013年10月12日土曜日

大麻の非犯罪化について

 先日Facebookでちょっとした論争をやらかしてしまいました。
途中でちょっとカチンと来てしまったせいで熱くなってしまい、お恥ずかしい様を晒してしまった。
我ながらまだまだ未熟者だなあ、とウンザリする。

 論争のテーマは『大麻の非犯罪化』
相手はS氏と言う、若い頃から世界を放浪し様々な体験をしてらっしゃるミュージシャン。
ご自分ではおっしゃらないけれど、おそらくは世界のどこかで大麻も体験済みなんだと思います。
かたや、私は酒も煙草も体質的にダメだし、モチロン大麻の体験等在りませんから、『大麻がどのように作用するか等知りません』

 まあ始めから大人と子供が言い争う様なモノだったんでしょうが。
途中から話が本筋からそれてしまったので、自分の考えをまとめておきたいと思います。

煙草と酒

 私はS氏と同様、アルコールや煙草の様に習慣性もあり、健康に悪影響を及ぼす事がハッキリしてるものを合法化していながら、個人の吸引が合法な国もある位安全、危険性があまり報告されてないか、あっても煙草か酒より低いと言われてる大麻が違法にされてるのはなんだかおかしいなあと思ってます。
まして、日本人は昔から大麻を栽培して繊維や油脂を利用して薬としても使って来た歴史が在るんだから。
大麻を始めとする薬物を嗜好品として禁止するなら、酒も煙草も危険で禁止すべきでしょう。

 まあ、だからといって酒は禁止、等とは思いません。
ワインや日本酒が無ければ、美味しいフランス料理も日本料理も完結しないでしょうから。
 すぐに酔ってしまうし頭が痛くなるので飲みませんが、美味しいワインや純米吟醸酒、ブランデー等、チビリと味わうだけなら大好きです。
もっとお酒が飲めたら料理も美味しく戴けるし、オシャレなバーやラウンジでカクテル片手に美女を口説けるのに(笑)・・・なんて思います。

 でも、日本は公共の場での飲酒や酩酊、泥酔して他人に迷惑をかける事に対して寛容過ぎると思うので、せめて公衆の面前で酩酊・泥酔状態で居る事自体を禁じてもらいたいと思いますね。
未成年への酒の提供や、酒で酔った状態での事件には、飲酒運転同様に罪を重くしてもらいたいと思います。

 煙草に関しては、最近その健康への影響が周知されたせいか禁煙の場所も増え、分煙が進んで煙で不愉快な思いをする事もだいぶ減りましたが、まだまだ歩行喫煙でヒヤッとする事があります。小さなお子様を連れて居る人は怖い思いをされてるんじゃないでしょうか。

 私自身は煙草の葉自体の香りは嫌いではなく、葉巻煙草の香り等良いもんだなあと思うんですが、煙に成るともうダメ。
だからこれまで試してみた事も在りませんし、仮りに大麻が解禁されても煙を吸うのはゴメンですね。


医療用大麻

 医療用の大麻使用についてもS氏と同意見で、禁止している日本の法律は、おかしいなあと思っています。

薬品って、末期がん患者に投与されるモルヒネを始め、抗がん剤等副作用や毒性があるものも平気で使われてるんですから、医師が患者の容態に合わせて処方して患者が使用する分には全く問題は無いと思うし、逆に薬品として安全で有効なものならどんどん使用して臨床データを蓄積して行った方が良いと思っています。
特に最近日本で激増している鬱病にも有効性が言われてるんだから、積極的に使用して病気が原因での自殺者を減らしてもらいたいと思います。

 ただ、大麻は酒や煙草みたいに中毒性はないし安全だから嗜好品として解禁しろと言う声には、チョット待てよと思うのです。

発端に成ったのはこの投稿

スイスで大麻所持が犯罪ではなくなった

『スイスでマリファナの非犯罪化。
18歳以上で10g以下の所持の場合、罰金約1万円のみ、前科はつかない。
スイスでは現在10g以下の所持の裁判待ちが30000件あったのが解消するので政府も節約になるとのこと。スイスの13−15歳の子供の¼がここ数ヶ月の間に吸った経験あるというニュースも。
Switzerland Decriminalizes Marijuana
http://www.huffingtonpost.com/2013/10/03/switzerland-decriminalizes-marijuana_n_4037400.html



 S氏は別の投稿でも
『タバコ、アルコールに較べて大麻は安全で無害だから法律で禁止して使用を犯罪にして置くのはおかしい』
というお考えの様なんです。
自由と人権に関わる話だとおっしゃる。

でもこの記事読むと、別に大麻が安全と解ったから犯罪としない訳ではないですよね。

 既にスイスでは大麻を含めて麻薬やドラッグが蔓延していて、そちらの方が犯罪としては優先的に審理されなければいけないから、個人使用の為の所持位は大目に見て交通違反程度の罰則にして置こう。
そうしなければ審理する裁判所を始め当局の仕事が追いつかない、という事情の様です。
つまり行政の効率性と費用対効果という『お金の話』ですよね。
アメリカでも、大麻が既に社会に蔓延してしまって、取り締まりにかける費用が効果がなくて無駄だから逆に公認して税収にしよう、というのも合法化の動機としてあるようです。



スイスの現状

『現在、スイスでは、大麻が最も多く使用されており、その喫煙量は、他のヨーロッパ諸国と比べ、最も多い。

2003年に連邦衛生局が行ったアンケート調査によると、13歳で10%、15歳では25%が過去1ヶ月に少なくとも1回、大麻を吸ったと答えており、2000年に15歳~16歳を対象に行ったアンケートでは、31.2%の若者が過去に一回以上大麻を吸ったことがあると答え、近年、大麻を吸う若者が急激に増えたことを示している。』
http://www.swissworld.org/jp/people/drugs_and_alcohol/soft_drugs/



 ここで窺えるのは、スイスでは他のドラッグや麻薬に対して大麻は個人が少量使用するくらいなら社会に対して左程害悪ではないし、危険なものではないから、と考えられてる事です。

 ソリャまあ、ヘロインやコカイン等危険な薬物が蔓延しているスイスならそう思うでしょう。

 S氏は、こういう大麻の脱犯罪化がヘロインなどのハードドラッグに走る若者を減らす効果があるだろう、とおっしゃるのです。

 確かにそうかもしれません。
こっそり隠れて吸ってれば罰せられないし、ウッカリ見つかっても交通違反程度で住んでしまい刑務所に入る事も無く前科も付かないのですから。
安全な大麻で気持ち良くなれるなら、なにも危険なドラッグに手を出す事はないだろうとも思えます。

 でも、私は逆にこれまで非合法だから大麻に触れなかった若者も興味本位で気軽に大麻に触れる様になると思うし、その事が非合法な人間との接触の機会を増やす事に繫がると思います。
そして、結局ハードなドラッグを志向する人間は大して減らないと思うのです。

自暴自棄に成ってハードなドラッグを求める人には、それなりの理由がある筈で、例えば失業とか家庭不和とか精神の病気とか、社会からの疎外感。
そう言ったものを少しずつ根治して行かなければ減らないでしょう。

私の様にヘソ曲がりで、禁止されてるからスリルを求めて吸ってた連中は、面白くなくなって止めるかもしれませんが。
なにしろ体験者の話でも『酒の方が効く』らしいですから。
で、彼らがどこへ行くのか・・・。


 結局、肝心の麻薬・覚せい剤への対策に関しては、大麻と麻薬や覚醒剤ではマッタク効き方が違うようですから、安全な大麻では満足出来ない人間は、結局今まで通りハードなドラッグに走るでしょう。



しかも安全と言われてる大麻でさえ、スイスでも現状は以下の通り

スイスの大麻

『10代の息子を2人持つマリーさんは「10年前は大麻の合法化に賛成だった」と話す。「でも今は危険を軽視してはいけないと思う。1990年代のスカンク(大麻の1種)のTHC(大麻の実効成分)は5%くらいで、それでもかなり強烈だった。ところが今では30%なんていうものもある。これではもうほとんどハードドラッグと同じでしょう」』
http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/content.html?cid=37027818

尚、スイスでも未だ大麻は合法化されている訳ではなく、販売は禁止されてる様で、大麻を買う為に非合法な人間と接触しなくてはなりません。
これだと結局大麻を買う事自体が強いドラッグや麻薬への入り口に成るとの危惧が拭えないから、販売や栽培も合法化するべき、という声が出るのも頷けます。

 今後スイスがどうなって行くのか、大麻だけでなくヘロイン等の危険な薬物の利用者数がどうなるのか、犯罪や事故が増減しないか等注意深く観察して行く必要があるでしょうね。
 

大麻は安全か?

 さて、ネットで大麻に付いて検索すると大多数が『大麻は安全で無害だから合法化してもいい』という声なんですが、中には医療の専門家の立場から反対を表明している方も居ます。
解禁推進の方にも反対の方にも大麻をどこかで経験して来た方が入ってるので、総合すると医師でもないし体験もしていない私には

『よく解らない。』

 健康への影響に付いても『無くはないが酒や煙草より低い』と言う所が大方の判断ですがこれとてまだ決着がついていない、精神病等の分野も在る様です。
 習慣性に付いても『明確にある』と言う人と『いつでも止められる』両方なんです。

 でも海外で経験して来た人が忘れられずに日本で大麻を所持して逮捕されてる所を見ると、意志の弱い人は依存してしまう様です。
でもまあ、これだって酒や煙草も同じです。
アルコールだって節度を護って飲んでれば、社会に害は及ぼさないし健康にも害はなく習慣性だって低い。

だから大麻が安全かどうかは、多分摂取する人と量・期間に依って違うと言うのが正確な所なんだと思います。




日本と大麻

 こういうものを日本の社会に合法にして解禁したらどうなるか、想像してみました。
多分ある程度の若者は、かつて興味本位に煙草を吸った様に試しに吸ってみるでしょう。
親も中毒性がある事が明確で肺がんの怖れがある煙草より、習慣性が無いと言われてる大麻なら良いかと許すかもしれない。

 煙草の販売量は減るかもしれませんから、もしかしたらJT辺りが専売事業として売り出す事になるのかもしれません。
 厚生労働省は、おそらく昨日までと打って変わって
『大麻は安全』
『直ちに影響は出ない』
『国が完全にコントロールします』
なんて言い出すんじゃないでしょうか?

で、低容量の大麻ならきっと『こんなものか』で終わるかもしれない。
煙草より健康に良いからと吸い続ける人も居るでしょう。
煙草の方がキクから、と戻る人も居るかも知れない。
でも、その内の何割かは欲求をエスカレートさせるんじゃないでしょうか。
人間の欲求には限りが無いと思いますから、仮にJTが専売しても顧客に飽きられず売り上げを向上させる為に、どんどん成分濃度を上げるかも知れない。
普通の大麻では物足りない人に、パワーアップされたものや薬品を添加したものが出て来そうですよね。
もしくは、大麻と併用すると効果が激増したり激変する合法・非合法薬物とかがコッソリ売られる。

今でさえ合法を謳うハーブ等の薬物が市中に広がってるんです。
それと混ぜたり、同時使用したりという人が出て来るでしょう。
おそらく仲間同士、酒と一緒に摂取する人が一番多いんじゃないでしょうか。


大麻と運転

『米国においては、死者が発生した自動車事故において運転者から検出されることのある物質の1位がアルコール、2位がマリファナである』http://ja.wikipedia.org/wiki/大麻

という報告も在る様です。
これ報告ではマリファナだけが事故原因というより、アルコールとの同時摂取が窺われてるようです。
酒を飲んで大麻を服用してる人間が多く事故を起こして死んでる、と言う事のようです。
また車の運転についても、たしかに少量の大麻だけなら暴走行為をしたりはしない様で安全なのかもしれませんが、大麻だけの影響に付いても

『大麻を多量に吸引した場合は、車線に沿って運転できない、黄色信号や不意の危険に対しての対応速度が鈍る、自分のスピードが正しく認識できないなどといった問題が発生し事故リスクが高まる。また、アルコールと大麻を併用した場合は、いずれか一方のみを使用した場合よりも事故のリスクが高くなる。』http://ja.wikipedia.org/wiki/大麻

大麻が合法な国でも、大麻を吸っての車の運転は罰せられる国が多いのですから、酒を飲んで車を運転する様な人間が大麻もやっていたら、と考えるとゾッとします。
合法化推進の人は、大麻では暴走する様な行動は見られないと言いますが、反対車線にはみ出して対向車と衝突すれば結果は同じ事です。

 先にも書いた様に、成分濃度が高い大麻や他の薬品が添加されたもの、脱法ハーブ等との併用等考え出したらその症状が未解明な組み合わせが無限に出て来ます。
そう言う人が車を運転してるかも知れない、という状況が普通になるかも知れないんです。

 厳罰化しても酒酔い運転、合法ドラッグでの事故すら未だに無くならないのに、それに大麻まで加わったらどうなるんでしょうか

合法化推進派の人はよく
『大麻が原因で事故や事件は起きてない、安全なものを楽しむ自由や人権をを束縛したり反対するならデータで示せ』
と言うのですが、そのデータにされる被害者はたまったもんじゃないですね。
おまけに『大麻で心神耗弱だったから無罪』なんて、納得いかない判決も出そうです。

 少なくとも私や家族や友人がそんな事件に巻き込まれて、データにされるのはゴメンです。



現状では反対

 日本は今の所幸いな事に、先に書いたスイスや他の欧米諸国の様に、もはや子供にまで大麻や麻薬の使用が蔓延していて取り締まりも効果がなく無意味、という状態ではありません。
 大麻をきっかけに強い麻薬に移行する怖れが在る、という説は否定されてる様ですが、それは欧米での話。
日本でも果たして大麻があれば脱法ハーブや、その他非合法薬物に若者が興味を示さないと言えるでしょうか?
私はNOだと思います。

欧米人に対して日本人は遺伝的に酒には弱いのですが、大麻はどうなんでしょうか?


 これま書いて来た様に、たしかに大麻はそれ自体もしかしたらマッタク安全なのかもしれないが、残念ながら私はソレを使う人間達が信用出来ない、というのが根底に在るのでしょうね。

なにしろこれだけ飲み過ぎの害が叫ばれ、多数の事故死者を出しながら飲酒運転も酒の上での喧嘩も無くならないんですから。
 酒を節度を護って飲めない人が居る様に、安全な筈の大麻を節度を護って使えず、度を過ごす人が必ず出て来るでしょう。

 日本でも昔から栽培されて繊維製品、薬種として利用されてきた大麻と上手に付き合って行くには、医師や医療機関によって厳格に管理された医療用の使用を積極的にするのが、さしあたってするべき事でしょう。
 そうやって日本人に対する安全性や薬効、臨床データを積み重ねて行く中で、危険な薬物に対する知識の普及を含めて、大麻を日本社会に受入れる下地を造って行く事の方が先だと思うのです。

今欧米の真似をして嗜好品として使用を許可し、アルコールや煙草に加えてこれ以上問題を引き起こす種をまく事は無い、と言うのが今の私の考えです。



P.S
この英国のサイトの説明が解りやすかったので、ご紹介しておきます。http://www.rcpsych.ac.uk/healthadvice/translations/japanese/cannabisandmentalhealth.aspx