2013年4月3日水曜日

帰って来たベンちゃん号

11月末に修理工場から帰宅途中、通りかかった交差点を直進中に突然右折レーンから飛び出て来た車に右側面をぶつけられた我が家のベンちゃん号
 以前も御見せしましたが、右フロントのタイヤハウスからリアのタイやハウスまで、ベッコリとへこんでしまいました。
上の写真は事故直後の写真。

 その後、相手の保険会社と私の保険会社との交渉に手間取り、なかなか修理に入れないという状況が続きました。
 なにしろ18年落ち、走行11Kmで市場価格が殆ど無い車なのに、修理金額はその数倍に及ぶのですから、加害者側の保険会社が保険金支払いに難色を示したと言うのが実情の様です。
保険会社にしてみたら、オーナーの車に対する愛着というのは金額に換算出来ないからと言う事なんでしょうが、ではなんのために保険かけるんだ、ということになってしまいますね。
どうにも納得しがたい話です。

 しかも今後の私の自動車保険の保険料率もあがってしまいました。
ぶつけられ損もいいとこです!

 さんざん待たされた挙げ句ようやく一月に入って修理を開始、一ヶ月程で修理自体は終わっていた物の、今度は相手の車の補償額が確定しないという、どうにも訳の判らない保険会社同士の理由で待たされ、ようやく3/19に右半分だけピカピカに綺麗になって帰って来ました。
ところが、ここでまた新たな問題が。

 ベンちゃん号はAT車なんですが、その変速機に違和感を感じたのです。
前進するには何の問題も無くスムーズなのですが、これまでも車庫入れ等の際リバース・ギアに入れてから車が動き出すまで、ワンテンポ遅れていたのが、なんだかそのタイムラグが大きくなっているのです。
 前回ATのオイル交換をした際には特に異常は無かったのですが、もうすぐ走行12kmということもあり、いつも見ていただいてるメカニックに電話して意見を伺うと、そろそろオーバーホールを考えた方が良いと言う判断。

 以前、母が同じ車種に乗って居て同様の症状が悪化し、出先でバックギアに入らなくなってしまって困った挙げ句にディーラーでの修理代が非常に高額で、車を売ってワンサイズ小さなタイプに乗り換えたという経緯を思い出したので、ここは早急に対策することにしてネットで検索して草加にあるS社にオーバーホールを依頼しました。

 検査の結果、やはりミッション内部で部品が損耗していたようです。どうやら修理工場等に長く預けると、車庫の中で車の移動を頻繁に繰り返す事が多く、寿命が近い車は急速にダメージが大きくなる事があるのだそうです。
すんでの所で変速機全体に影響が及ぶ所だったようです。

 そんなわけで、変速機のオーバーホールを依頼、ついでにエンジンマウント、ミッションマウントも前回の交換から時間も経った事も在り、そろそろ交換しようと思っていたので同時に交換してもらいました。

 そして本日、雨の中をトランスポーターに載せられて帰って来たベンちゃん号。
早速近所を少し走ってみると、まず感じるのはエンジンマウント交換でなんだか腰の位置が少し高くなった様な、姿勢が正しくなったような感覚。
路面の不整によるガタピシ感も大幅に減少しました。
加速に伴う変速ショックも当然の事ながら大幅に減少。
問題のリバース・ギアにもタイムラグなくスッと入ります。

 まあなにしろ、かなりの距離を走ってるので彼方此方くたびれて来ているのは事実で、そろそろ足回りのリフレッシュもしなくてはならないのですが、今回の様にマウントを交換しただけでかなり乗り心地が回復することが、ベンちゃん号のボディの頑丈さを物語っているようです。
『良い物をメンテナンスしながら永く使う』という、ドイツ人のモノ作りの精神が息づいているんだ、とも感じます。
でも、これって昔は日本でもそうだったと思うんだけどなあ。


 今年に入って母も脳動脈瘤の存在や視力の低下を自覚して、とうとう車の運転を諦める事になりました。
しかし通院や買い物に車が無いと不便な所に住んでいるので、私がなにかと運転手役を務めなくてはなりません。
ベンちゃん号にはまだまだ働いてもらわなければならないのです。
これからも修理費維持費がかかるので、今後いつまで乗り続けられるか判りませんが、これからも我が家の一員として付き合って行きたいと思います。

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