被害の大きかったのがクライストチャーチと聴いて、かつて訪ねた美しい街を思い出したのです。
特にニュースの映像で良く流れる、街のシンボルとも言える大聖堂にはワタシも訪れて教会の塔にも上ったからです。
訪れたのは今を去る事二十年前の、1991年の夏。
友人と海外スキーツアーに参加して、ニュージーランド南島のクイーンズタウンをベースに周辺のスキー場を巡った帰りでした。
オークランドで国際線に乗るまでのローカル航空の乗り継ぎ時間がけっこうあったので、市内観光をしようと思ったのです。
何も下調べをしていなかったので、とりあえず空港から市内へバスで向かい、博物館か美術館らしきところを見学し、その後大聖堂のある広場に行ったのです。
教会を覗くとちょうどミサの最中でした。
入っていいか訊ねると、ちょうど8/6でヒロシマの犠牲者を追悼するミサでした。
偶然にも、同行していた連れがヒロシマで親族を亡くしていたので、クリスチャンではないが参加させて欲しい、という希望を快諾してくださりワタシもミサに参加させて戴きました。
その後教会の塔に上って、写真の証明書をもらって帰ったのです。
教会前の広場にはチェスを楽しむ人がいたり、静かな冬の午後でした。
バスの中から見る街は英国風で、学校のグランドには緑の芝生。小学生ぐらいの子供達がラグビーをやってましたっけ・・・。
そんな記憶の中に残る街の惨状が、突然TV画面に映し出されて・・・・。
建物の倒壊も局所的みたいなのに、たまたまそこに居合わせてしまったと言うのが本当に不運としか言いようがないですね。
加えて伝えられる犠牲者の多くが将来有望な若者たちばかり・・・二重に痛ましい!
合掌!
今も必死の救出作業が行なわれていると思いますが、なんとか奇跡の生還が在って欲しいものです。
それにしても、一つの命を救う為に懸命の努力がなされている、その地球の反対側の中東や北アフリカではこれまた多くの人が虫けらの様に殺されている事を思うと、人間って本当にどうしようもない生き物だなあ、と思いますね。
そちらの犠牲者にも
合掌!
いろいろ不満はあるけれども、
命にかかわる様な事が何もなく過ぎてゆく日々に、
感謝しなくてはいけないのでしょうね。