2013年1月15日火曜日

『007スカイフォール』

実は先日楽しみにしていた『007スカイフォール』を観て来た。
これまでのダニエル・クレイグ主演前二作と全く違った趣の映画だった。
良い意味で期待を裏切られた、ともいえる。
確かに予告編に出て来る凄いアクションシーンはあるのだが、それらは殆ど印象に残らない。
前二作と較べても物語の進行するテンポはゆっくりしている。
それが作品の重みと言うものに繫がってるのかもしれない。
個人的な感想だが、この映画はボンドのための映画ではなく、ジュディ・デンチ演じるボンドの上司Mと部下であるボンドの関係をテーマにした映画だ、まだ明かされていないボンドの生い立ちも伏線になっていると思った。
むしろ主役はMである、と言っても良い様な気さえする。
結末を明かせないのでこれ以上は書けないが、イギリス人の中に今も流れているのだろう『ジョンブル魂』と言う様なモノを強く感じた。
日本の政治家、官僚にも見せたい映画だ。
今回は脇役でしかなかった兵器開発係のQや、Mの秘書ミス・マネーペニーのキャラクターも詳しく描かれる。
今後の作品で、彼らがボンドとどういう絡みをみせるのかが楽しみだ。

0 件のコメント: