2013年6月14日金曜日

『舟唄』八代亜紀さんの歌唱力に脱帽!

 最近実家に車で行く事が多く、ちょっと疲れている時等一人だと眠くなるので、iPodに入った曲をシャッフルで流している事が多くなりました。
そんな時は、歌謡曲や演歌をかけて眠気防止に大きな声で唄ったりするんですが、最近ツボにはまったのが八代亜紀さんの歌。

 雨上がりの夕暮れ時に住宅街のはずれを走っていたとき、聴こえて来たその曲にあわせてうろ覚えの歌を唄っていたのですが、なんだか急に涙がブワ〜ッと湧き出して来て視界を遮ってしまったので慌てました。
それが八代亜紀さんの『舟唄』

 1979年の歌なんですが、ここに添付するにあたって、いろいろな動画を見比べて、この動画の歌唱がもっとも素晴らしかった。
今でもチャーミングな八代亜紀さんですが、若く美しい時の歌唱よりこの動画の歌唱の方が歌詞の一字一句に込められた思いがこちらの心にズシリと響きます。

 私自身はお酒が飲めないので、こんな風に一人酒場でしみじみ酒を飲んだ事が無いのですが、それでも50年生きてると後悔や未練が頭に甦って来て、夜布団の中で心が苦しくなる時も在ります。

 誰に話しても今更取り返しのつかない、どうにも成らない後悔や心のわだかまりを、お酒が解きほぐしてくれるものなら、こんな酒場を見つけて独り酒を重ねてみたいものです。

 おそらく八代さんも長い年月の中には、そんな心がすすり泣く様な思いを沢山して来られたんでしょうね。この歌に描かれてる様な想いで一人涙ぐんだ事もあったんじゃないでしょうかね。
だから若い時の歌唱より、そういう心模様が自然に表現出来てしまう、というより自分の事として唄えてしまうんでしょうね。

 デビューした時から魅力的な低音のハスキーボイスも、この歌にはピッタリ。それがキャリアで磨かれて凄みすら感じます。
最近の若い歌手には絶対真似出来ない、本物の『歌い手』ですね。

 こういう歌を聞くと、お酒が飲めたらなあ〜なんて思うんだけど、万が一理想の酒場を見つけてしみじみ飲んだとして、自分はどんな舟唄を唄い出せば良いんだろう。

そんな時に口ずさむ唄の一つもない事がちょっと情けない。
まだまだ人生修行が足りないって事ですね。






0 件のコメント: