2012年5月3日木曜日

マリッジリング納品完了!



今日はマリッジリングの完成品を、お客様に納品してきました。


 御夫妻のうち、新郎は実家の工務店で働く大工さん。
新婦になられる方は、私が講師をやっていたジュエリーの専門学校で一年間学び、ジュエリーの製作会社で製作の仕事をしてらした、言わば元プロ。
私の妻と奥様が同級生だったつながりで、結婚指輪をご注文戴きました。


『デザインはお任せします』
と言う事だったので、普段リング等なさらないとおっしゃる新郎には、お仕事の邪魔にならない様に半甲丸状のPtリングにチタンを埋め込みました。
地味に見えて他では手に入らない手作りのオーダー品ならでは、というデザインです。


 最初にお目にかかった時に、だいたいのデザインを打ち合わせ、二度目にWAXで作った原型で幅や厚みをチェックさせていただきました。
実際にモデリングしたものを指にはめていただき、想定したよりも幅をすこし詰める事になり、本番製作に進みました。


 新婦様のPtリングにはワンポイントK18の粒が埋め込んであります。
埋め込み部分は半球状に凹ませて鏡面に磨いてあるので、中心のK18が写りこんで、実際より金色が大きく見えます。
新婦様は指が細いのですが、関節を通り過ぎるとリングが廻ってしまうので、こちらはモデリングより少し幅を広めにしました。
 お二方とも表面は鏡面仕上げではなく、手仕上げで荒らしを入れてあります。
特に新郎のリングは一方向に荒らしの目を揃えるのではなく、ランダムな方向に荒らし目が入る様にしました。
この方が印象が強くなって男っぽく見えるのと、埋め込んだチタンの色が出やすいのです。
いずれ使っているうちに、だんだん荒しの目もつぶれて一様になって来るのですが、そうなった時により一層チタン独特のグレーが浮き出て来ます。
お二人に喜んでいただき、ホッと一安心です。
なにしろ、ジュエリー制作に関して元プロの奥様。
一般のお客様とは見る眼が違いますからね〜。
緊張しました!


 でも幸せそうなお二人のこれからの人生に、自分が作ったリングが寄り添っていく事になると思うとなんだか嬉しいですね。
自分の作品をお客様にお買い上げいただくのは嬉しいものですけど、その中でもエンゲージやマリッジリングを喜んでいただくのはまた別格です。
ご注文いただき感謝!です。

お二人に幸あれ!



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