2012年8月24日金曜日

パノラマ写真

 少し前にスキャナーを買って、昔の写真をデジタル化して整理したりしています。
そこで感じたのは、どんどん変わって行く街並を撮っておけば良かった、と言う事です。
お気に入りのお店とかスポット等は撮ってるんだけど、そこが街並の中にどう位置していたか、という空間的な記憶はドンドン失われていきます。
つまり周囲の「街並」を記録しておかないとダメなんですね。
そうするとメインのスポットだけでなく、想起されて思い出が広がるのです。
なんだか百科事典を開いた時に似てます。
目当ての項目の前後から別の世界が広がるような。
その時代の空気感まで甦って来るのです。

そこで最近は写真を撮る時にパノラマ写真的に撮る様にしています。
デジカメで目的ポイントの左右180度をずらしながら撮影、フォトショップでパノラマ合成という手順です。
これがなかなかやってみると面白い。
と言う訳で参考にいくつかご紹介。
写真をクリックすると大きいサイズで見る事が出来ます。

再開発された近所の駅前のショッピングモール。
三階の渡り廊下から。
正面が駅になります。
 こちらはその裏側。正面の高架は大井町線。
左側が駅になります。
正面横断歩道の向こうのオレンジ色は最近出来た郵便局

 近所のデパートの屋上にて。
夏の夕暮れですね。

撮ったその場で完成が見られないので、完成した画像が予想以外のものになることもあって、普通のデジタル写真では無くなってしまった『現像プロセス』に似た時差というかズレがあるのです。
パノラマ合成にはパソコンの処理に少し時間がかかるのですが、そこには印画紙に焼き付けた画像が現像バットの中で揺らす印画紙に浮き出て来るのを待つ様なワクワク感があります。

まずは身の回りから、と言う事で自宅の周囲から撮り始めてます。
沢山のカットを撮らないとイケナイのでフィルム代がかからない、というのはこの場合とても助かりますね。
これをフィルムや印画紙でやろうとしたら膨大な費用、時間、労力、熟練が必要な事を思うと、画像がデジタル化され様々な処理が簡単に出来るという事に科学技術の進歩の恩恵を感じます。

PCソフトをお持ちなら携帯の画像からでも作成可能なので、皆さんもお試し下さい。




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