2012年10月29日月曜日

変わる街、変わらないもの

 少し前、表参道に出かける用事が出来てお天気の良い午後に出かけました。
いつもTNTでお世話になっているT女史とお会いしたのですが、午後の散歩を一緒にしましょうと言う事で、なんとなく表参道を明治神宮まで歩く事になりました。
風も爽やかな午後だったせいか、表参道はなかなかの混雑ぶりで、神宮前交差点の手前から原宿駅方向を見通すと歩行者の黒い頭で道が埋まっています。
一体ナニが在るんだろうね〜等と話しながら、最近出来た東急プラザに入ってみる事にしました。
(写真をクリックすると全体を見られます)

 私の様なオジサンは一人では入る気もしないのですが、T女史も同様と言う事で、それならせっかくだからと二人して意を決してエスカレーターを登りました。

 館内は想像通り、どこにでもあるようなファッションビルで、我々には取り立てて見るべき店も在りません。
でもまあ、せっかくだからと最上階まで行ってみると、スターバックスが屋上にあってオープンテラスになっているではありませんか。
(写真をクリックすると全体を見られます)
ここはなかなか良い空間でした。
どうせならもうすこしベンチを増やして欲しいけど。
でも、なにより空が広い!

 ここはスターバックスのお客様専用の空間みたいだけど、東京にもヨーロッパの街に必ず在るプラザやスクエアといった、パブリックな広場が街中に在ると良いのになあ。

ともあれ、昔ここにあったセントラルアパートを知っている我々二人には、時の流れを感じさせるスペースでした。

東急プラザを出て、久しぶりの明治神宮へ足を踏み入れました。
30歳になる少し前に来て以来じゃないかな〜。

 専門学校に通っていた頃は、早起きして代々木八幡駅で下車して神宮の中を通り抜けて学校に行った事もありました。
鬱蒼とした樹々の中掃き清められた砂利道を歩くのは、少しずつ身の穢れが落ちて行く様で、今でも気持ちいいですね。

 もう夕暮れ時で閉門時間を報せる放送が流れていたので、本殿を見てすぐ帰る事にしたのですが、その時の雲が不思議な雲でした。
手前と向こうでは雲の筋の向きが90度違うのです。
それに鱗雲というのでもないし・・・。

はたしてコレは地震雲?と撮影したのですが、後で調べたらこのしばらく前に茨城県沖で震度4、この後も微震が続いていた様です。
なにか関係があるのかもしれません。

 ツイッターを見ていても、3.11以来雲を見上げる人が増えてる様です。
昔から観天望気と言うくらいですから、いつになく異常な空と言うのは毎日見ていると気づくかもしれないですね。

参道を歩いていると秋の大祭の準備に菊を展示する準備をしていました。
 昔からどうも菊の花ってピンと来ないなあ、なんて話をT女史もしていて、なぜ菊がそんなに珍重されるのか不思議。
なんとなくお葬式のイメージがつきまとうし。
ましてやこの時期よく展示される菊人形に至っては、何が良いのか判らないし、どこを楽しめば良いのやら・・・です。

 そう言えば皇室の紋章は菊だけど、何故?

菊に何らかの象徴としての意味があるから皇室の紋章に決めたのか、それともたまたま皇室の紋章に選ばれたから菊が有り難い花なのか・・・。
日本人なのに知らない事イッパイあるねえ〜、と二人して帰って来ました。

 それにしても二人が共通して感じたのは、明治神宮の持つ不思議な魅力。

祀られているのは古来からの有り難い神様ではなく明治天皇だし、神社の中では新参者。社殿も新しい。
でも、新しいなりに隅々まで神経の行き届いた清潔感があり、古い伝統ある神社とはまた違った清浄な空気に満ちています。
おそらく、海外からの観光客にもそれは伝わるのでしょうね。

 一歩神域を出ると移り変わりの激しい東京の街の中にあって、ここだけ100年近く変わらぬテンポで独自の時間が流れている、別の世界の様です。

妻はまだ行った事が無いと言うので、今度二人でもう一度来てみたいと思いました。




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