2011年9月13日火曜日

シェリングのヴァイオリン

今日AmazonからCDが届きました。
ヘンリック・シェリングが演奏する、BACHの無伴奏ソナタとパルティータ
20代のころLPで聞いて衝撃的な感銘を受けたアルバムのCD版です。
これまでに同じ曲のCDを買ってますが、なんだか記憶に在るのと違うなあと思っていたのですが、シェリングの演奏で何回か録音されているようですね。
このアルバムは昔買って持っているモノラルLPと同じ録音のようです。

 演奏技術は当然として、バッハへの尊敬と共感、譜面の読解力、全てが整って名演奏、録音が出来上がるのでしょうが、このアルバムを聴いているとそのすべてが高いレベルであることはモチロンだけど、ワタシにはシェリングの深い『祈り』が感じられます。
 教会で神の前に立ちこの世に溢れる不幸を哀しみ、個人だけでなく人間の愚かさや非を悔い改め、許しを乞うような心境とでもいうのかな・・・だから聴いているとこちら迄心が洗われるような『魂の浄化作用』を感じるのです。

20代で、まだ感性のトゲがすり減っていないワタシは一聴して魂が鷲掴みにされた様な気持ちに成ったものです。

今の若者にも是非聴いてもらいたい演奏です。

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