2011年9月23日金曜日

質実剛健

 先日のブログでTEEMAのお皿の事を書きましたが、あのサイズがもう生産中止ということも調べて判りました。
そこで、改めて今普通に使っているもの達の事が気になって来ました。
 下の写真は普段使ってるコップとお皿。水を飲んだり食事の時に日常使ってる食器です。
両方とも一人暮らしを始める時に実家から持って来たもので、コップに至っては物心付いた幼児の頃から家にありました。お皿も同様。いつの間にか家に在って、当たり前の様に使っていたもので、実家の母もこれなら持って行っても良いよと呉れたくらいですから、大したモノでは無い筈です。
さて、このコップ。
見るからに厚くて頑丈。
 おそらく型吹きの機械生産でしょうね。
型の合わせ目が判る所からして、廉価な大量生産品。まあ、当時結婚したばかりの両親がそんなに高価なガラス食器を買えるとも思えないから。
凸凹していて持ちやすく多分強化ガラスなんでしょう、多少落としたくらいではビクともしなさそうでしょ?
そのせいでこれまで40年以上使い続けられて来た訳です。
でも口当たりはこれでなかなか良いのです。
ガラス工芸品特有の繊細な美しさは全く感じられないけれど、まあ一言で表現すると
『質実剛健』

 まあそうは言ってもガラスだからやはり割れる事も在って、ワタシの手許の二つ以外に実家にあと幾つ残っているか判りませんが、これからも大事に、でも今迄と変わりなく使い続けて行こうと思ってます。

さて次はこのお皿。
今迄気にした事も無かったのですが、裏を見ると何やら刻印らしきものが・・・。
検索してみると、『Bormiori』はイタリアの会社らしいですね。
vitrosaxはもともとフランスの会社だったのが『Bormiori』に吸収合併されたようです。
つまり吸収合併の年以降の生産なのでITALYの表記があるのでしょね。調べれば年号も判るかもしれません。
NETのオークションサイトには今でもこのお皿を含むディナーセットがアンティークとして思いのほか安い価格で出てる所を見ると、こちらも強化ガラスの大量生産品のようです。
でもそのせいで、母とワタシのぞんざいな扱いにも耐え抜いて今に至っても現役で毎日働いてもらえる訳です。

 このお皿やコップをデザインしたデザイナーって、どんな人なんでしょう興味が湧きます。
企業のデザイン室に居た人なら数多くの製品を送り出していて、量産品のデザインなんかそんなに記憶に無いかもしれないけど、世界の果ての日本で50年以上使われてる事を知ったら、きっと喜んでくれるでしょうねえ。







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