2010年11月3日水曜日

政治は素人だけど・・・。

中間選挙で苦戦しているオバマ率いる民主党。


 劇的なCHANGEからまだ二年程ですが、早くも偶像は色あせて見える様です。
アメリカ国民からしてみれば、メッキが剥げて来た、という印象なんでしょうか。
就任以来様々な改革もしてきた様ですが、経済状況がなかなか回復しないのがなによりの原因だそうですが、ちょっとオバマ氏には気の毒です。


 日本もオバマ当選の興奮にあおられたかの様に政権交代が実現した訳ですが、こちらも一向に変化が進んでいる様に見えません。
マニフェストは何一つ実現しなさそうだし、此処へ来て政治も外交も素人、という風に見えてしまう状況。
モチロン、過去から引き継いで来た構造的な問題もあるから、何から何迄現政権が悪いのではないのですが、国民が『コリャダメだ!』と判断を下す早さが昔より早く成ってるのは、最初の期待が大きかった事に加えて、やはりなかなか経済が上向かない事による閉塞感から余裕が無くなってるんでしょうね。
でも経済はグローバル化していて、円高問題にしても日本一国の努力で良くはならないからねえ。
そこでまさに外交能力が問われるんでしょうが・・・ヤレヤレ。

 
 デモ、こんな時にアメリカの様に二大政党制はどんなもんなんでしょう?
選択肢が二つしか無いと言うのは単純で決めやすいけど、ABもどっち付かずだけど、AよりはBがマシ、でしか選べないのはイヤだなあ。
それ以前に政党政治ってものにどうも不信感があります。
国民の代表というからには様々な政党が在ってしかるべきだし、また政党というものは常に党勢拡大しか考えないから。
大きく成れば政党助成金も多額に入り、それを仕分ける権力者が産まれるし、様々な議案に党議拘束が付けば、もはや党利党略の為の『数』であり国民の代表として行動出来ないでしょう。
政党が企業や団体から献金を受けていれば、議員本人の意思よりそちらが優先される結果になります。
本来なら『良識の府』参議院がそうであった様に、選挙民の付託を負った議員が個人の責任で様々な議案に判断対処すべきではないでしょうか。

 モチロン政党助成金給与キャリアに関係なく、各人に平等に配分します。
議員は対等に意見を言い合ってもらいたいですし、お金の上で親分子分の関係になって欲しくは無いですからね。
 ついでに、利益誘導の温床になりますから立候補する選挙区は抽選で決めて、自分の地元からは立候補出来ない様にしてほしいですね。二期目も違う選挙区から立候補しないといけないとかね。
いや、選挙費用も無駄だし全員と言うのは極論ですが、裁判員の様にいっそ半分は抽選でもいいですね。




それよりも、世界的に景気が悪く成っていてどの国も保守化が進んでいるのがチョット心配です。
過去を振り返ってもそんな時に右傾化、民族主義、国粋主義、排外的な国家主義なんてのが勢いを増してますからね。
先の尖閣諸島問題でもネットでの論調を見ていると、そう言う人が書き込んでる、と言うのも在るのでしょうが極端な右傾化や軍国主義的発言が伺えます。
斯く言うワタシでさえ、昨今の中国の言動を見ていて日本も日米安保のみに頼らずに中国の脅威に対抗して軍備を拡張したほうが良いのでは、と思い始めてますから。


 そんな矢先に、ロシアまで日本の足元を見透かした様な行動。


 まあ両国とも自国民を抑圧して政権を支えてるような国ですから、国民の不満を爆発させないために対外的に強いというパフォーマンスも必要なんだそうですが。


それにしてもますます、国内の軍拡派が勢いづきそうです。
こんなことは、お互いの為にならないのですがねえ。
喜ぶのは極東での影響力を増せるアメリカ、軍事産業という筋書きなんでしょうか。


将来過去を振り返って、アノ時が日本の転換点だったと後悔しない様な賢明な対応を政府に求めたい所です。
野党も、この国難とも言える時期に政権の足引っ張ってばかりいないで、協力して事に当たって欲しい物です。



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