2011年7月5日火曜日

映画『世にも怪奇な物語/悪魔の首飾り』

映画の中のフェラーリと言えば、まず第一に思い浮かぶのがこの映画。
映画『世にも怪奇な物語/悪魔の首飾り』
ロジェ・バディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリー二の三人がそれぞれ監督した三部のオムニバス映画の内、フェリー二が撮ったのがこの作品。
 主人公は落ち目で酒浸りの映画スター。
最新のフェラーリが報酬といわれてイタリアの映画祭にやってくるものの、酒を飲み過ぎて授賞式のスピーチも滅茶苦茶。
逃げる様にフェラーリに乗り込み、深夜の街疾走するうちに、不思議な少女と出会い・・・というちょっと怖い映画。
 小学生の時TVで放映されたのをたまたま見て、そのショッキングなラストとともに忘れられない映画になりました。

 それにしてもこの映画でのフェラーリのエンジン音、加えてちょっと禍々しい迄の車のデザインと相まって、怪しい世界への乗り物と言うにピッタリですね。
車のライトを消せば真っ暗闇の中あのエンジン音だけが聞こえて来る・・・。
いつかその息づかいが車と一体化して、魑魅魍魎の世界に斬り込む際にまたがる愛馬として、まことに頼もしく感じて来る。ちょっとしたトランス状態ですね。

 そう考えるとヨーロッパの、特にイタリアのスポーツカーって大衆車とは違い、のりこなすべき馬として開発されてるんだろうなあ、なんて思います。
そのパフォーマンスを最大に引き出すには車の性能を熟知したうえでの高い操縦技術と、ここ一番で車を信じてアクセルを踏める度胸・勇気が必要なところは馬に似てるんじゃないでしょうか。

言ってみれば騎士が戦場でまたがる軍馬同様
こいつとなら負ける気がしない!という名馬。

馬に例えると、フェラーリってそんな車かもしれませんね。
そのパフォーマンスを引き出すには高いスキルを要する。
名馬また乗り手を選ぶ・・ですね。


 他の二作も、BBことブリジッド・バルドー、アラン・ドロン、ジェーン・フォンダと当代一のスターも出演して独自の世界を繰り広げてるので、是非ご覧下さい。

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