2011年7月11日月曜日

『小林京和展』ギャラリーRUE VENT

 今日は午後から目白にあるギャラリー・ルヴァンまで、
を見学に行って来ました。
 小林氏はステンレスやチタンを素材にしたジュエリー作品を手がけられていて、ここ最近はステンレス線を素材にした繊細なジュエリー作品を数多く発表されています。 
 ステンレスも素材としては貴金属と違い加工や接合に独特の難しさがあるので、お会いして加工の苦労話など伺えたら良いなあと思っていたのです。
残念ながら今回はお目にかかれなかったのですが、ギャラリーのオーナーの鬼束氏に作品を解説していただきました。


 細いステンレス線を精密に曲げて立体的に組みリズミカルな形を構成して行く、まるで化学式の基づいて細胞を構成して行くかの様な精緻な加工もさることながら、凄いなあと感心したのは作品と共に展示されていた氏の制作スケッチです。


 それぞれの作品制作に際して加工に使うジグの制作や加工工程の詳細が、美しい着彩スケッチで描かれています。
ワタシも加工に際して自分の頭の中をスッキリさせる為に、簡単な図面や断面図を描いてみたりしますが、あそこまで完成度が高くないし、ましてや人には見せられたもんじゃありません。
なんだかレオナルド・ダ・ヴィンチが書き残した数々の発明品のスケッチを連想しました。
高い造形力と練達の画力!
アノ絵を見るだけでも、暑い中行った価値がありました。


目白駅から程近いギャラリー・ルヴァン、今週いっぱい開催しているので是非ご覧下さい。

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