彼女の透き通る様な清浄な声は本当に心にスーッと染み通るようでした。
彼女の声に初めて触れたのは、1972年NHKの朝の連続ドラマ『藍より青く』の主題歌。
『耳をすましてごらん』
http://youtu.be/eOuc54PK2RE
毎朝聞こえて来る歌声は当時のワタシの頭の中を通り過ぎて行っただけでしたし、ドラマも時報代わりにしか見ていなかったのですが。ドラマの脚本家 山田太一氏が作詞、音楽担当の湯浅譲二氏が作曲だったそうで、大人に成ってふとした機会に聞き直して、好きに成った曲です。
歌詞はやはりドラマの内容を反映してるのでしょうが、それとは切り離しても彼女の歌声には説得力が在って、なぜか涙がこみ上げてくるのです。
こんな静かな歌なのに生きる気力が湧いて来る様な気がしたのです。
『耳をすましてごらん』
耳をすましてごらん
あれははるかな海のとどろき
めぐり逢い 見つめあい
誓いあったあの日から
生きるの強く ひとりではないから
旅をつづけてはるか
ひとりふり向く 遠いふるさと
想い出に 幸せに
寂しくないわと 微笑んで
生きるの強く あの海があるから
空を見上げてごらん
あれは南の 風のささやき
時はすぎ 人は去り
冬の世界を 歩むとも
生きるの強く あの愛があるから
あれははるかな海のとどろき
めぐり逢い 見つめあい
誓いあったあの日から
生きるの強く ひとりではないから
旅をつづけてはるか
ひとりふり向く 遠いふるさと
想い出に 幸せに
寂しくないわと 微笑んで
生きるの強く あの海があるから
空を見上げてごらん
あれは南の 風のささやき
時はすぎ 人は去り
冬の世界を 歩むとも
生きるの強く あの愛があるから
しかし、森山さんといい本田さんといい、この時代の歌手というのは本当に唄が上手くて声のきれいな人が多かったという印象があります。
モチロン現代の様にカラオケが身の回りに無く、素人が歌声を披露する機会等無かったですからね。人前で歌う、というのにまだまだ抵抗が在った時代でした。
つまり自分の歌声に自信があって、なおかつ実力を認められなければTVには出られなかった時代でしたねえ。
作詞、作曲、歌唱いずれも実力あるプロの仕事を感じさせる作品。
こういう唄が時代を越えて歌い継がれて残って行くのだろうなと思います。
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