2012年1月20日金曜日

ベンちゃん号リフレッシュ!

我が家の愛車、ベンちゃん号が車検から帰って来ました。


日本の車検制度自体、まったくもって不合理で不愉快極まりない制度なんだけど、まあ定期健康診断だと思う事にしましょう。


 1995年に生産された我が家のベンちゃん号。
最初の発表はその10年近く前だから基本設計はその数年前として、三十年くらい前に開発された訳です。
以後マイナーチェンジを重ねて、その生産の最終バージョンです。
我が家に来たのが2005年。
以後走行を重ねてとうとう11Kmを後にしました。


 今回の車検で行なったのは、定期的に行なってるエンジン・オイル交換、ブレーキ・オイル交換に加え、警告灯が点滅していた前後のブレーキパッド交換。
それに、ベンちゃん号のウィークポイントであるエンジンヘッドからのオイル漏れの為に、オイルシールの交換。
そして、ステアリング系の小さなブッシュを一ヶ所交換。


 今日の午後整備工場まで行って受け取って来たのですが、帰り道運転してみて驚きました。
エンジンは滑らかに回転を上げ、ブレーキペダルの踏みごたえも剛健。
それは想像どおりでしたが、なにより新鮮だったのはハンドルを切った時に手に帰って来る、反力というか抵抗。これが実にシットリと来るではないですか。
 切り始めにガタツキや遊びがあるのではなく、蜂蜜のビンにバターナイフをいれてかき回す時の感触、とでもいうのかなあ。
夕暮れ時で適度に混み合った国道を走りながら、車線変更する度にその気持ち良さに顔がニンマリして来るのです。


 それにしても、アノ小さなブッシュ一つを交換しただけでこれだけ変わる、というか新車の時の感触に近くまで戻るというのは、とりもなおさず、それが組み着けられているボディ自体の剛性が劣化していないと言う事だと思うのです。
 これまでもエンジンマウントや、サスペンションダンパーを替える度にその復旧具合に驚いたのですが、ブッシュ一つでここまで復旧すること、そしてそのブッシュ一つをいまだに買える事など、今更ながら当時のドイツの工業製品に対する思想が端的に顕われている様な気がします。
 すなわち、
『イイモノを手入れしながら大事に使う。
そして、その価値があるものを造る。』
と言う事ではないでしょうか。


 新車の時の値段を思うとワタシ等本来なら分不相応な車だし、これからあちこち古くなって来て、維持費もそれなりにかかり大変だと思うけど、治し甲斐のある車だけになんとか乗り続けて行きたいものです。





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