2010年8月11日水曜日

パワースポット!

 最近巷ではパワースポットなるものが取りざたされる様になってきて、明治神宮の中にある『清正の井戸』がそうだ!なんて話題になってますね。


 現代科学ではうまく説明の付かない事がまだまだ在るのは確かなので、そんな言葉でしか表現出来ないのでしょうが、太古には日本人のみならず人類は皆、自然への畏怖と感謝・尊敬の念から、正体不明のエネルギーを感じる感度は今より数倍優れていたのでしょうね。


 日本には至る所八百万の神がまします・・・と山や巨木、沼や湖、川や海にもそれぞれ神様が宿っていると皆信じていたから、今でもあちこちに鎮守の森御神木が残っているのでしょうね。


 思えば『自然を敬い謙虚に生きる』・・・そんな原始的な信仰を人間が捨て去らなければ、地球は今よりもっと美しいままだったかもしれませんね。
人間が万物の霊長であり、自然を人間の都合の良い様に変えて行くのだ・・・なんて西欧キリスト教的な思想があまねく世界に広がった為に、人類は確かに進歩したかもしれないけれどある部分では退化もしたし、何より自分たちの蒔いた種で危機を迎えている訳です。


では、今どうすればいいか・・・?
モチロンそんな壮大なテーマの正解等ワタシには解りませんが、太古の人々が感じた大地のパワーを感じられるかもしれないと思い、去る8/9日本最強と言われるパワースポットに行って来ました。
長野県北部に在る、戸隠神社・奥社(click here)がその地です。
天岩戸をこじ開けた神様を祀ってあるそうです。


 こう書くとまるでワタシが行きたくて行った様に聞こえますが、大違い!


高校時代のブラスバンド部時代の友人と去年に引き続きオヤジ四人旅に行ったのですが、その中の一人が以前目の前迄行って引き返した記憶があって、リベンジしたいと言うので行く事になったのです。
ガイドブックによると、車で行ける所から直線で徒歩約30分!の上り坂、しかも石段まであるというではありませんか。
 実は8/2に腰を傷めてしまい、それがようやく治りかけて来た所だったので少々怖じ気づいていたのですが、まあ行ける所迄行くと言う事で出かけて行った訳です。


結果、勇気をふるって行って良かったです。
パワースポット的な何か・・・は感じませんでしたが、汗をかいて登り切った先に建つ社は背後に険しい山を背負い、それなりに荘厳でした。
途中の参道には杉の巨木が両側にそびえ立ち、木の間には涼しい風が吹き抜けて行きます。

 奥社の神前に佇んで、ここ迄登って来たいにしえの人々にもこの風が吹いていたのか〜、等と思いを巡らせるとなかなか趣があります。
夏休みとあってひっきりなしに観光客が訪れるので神気を感じる間も在りませんでしたが、ここが神域になった理由は納得出来ました。
秋もきっと紅葉して奇麗だろうから、再訪してみたいところです。

帰りは途中から隣接する森林植物園の中を抜けて車迄戻ったのですが、木道が整備されていて足下も歩きやすく、木漏れ日を受けながらの散策は快適でした。

ただ熊が出ました!』の看板も在るので、
一人では来たく無いですねえ。

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