2010年10月15日金曜日

餅は餅屋!

 以前このブログでも書いた普段使いの腕時計、外出するのに着けて行こうと思ったら止まってました。
どうやら電池がなくなったようです。
購入してから二年以上たつので、まあ普通でしょう。


 裏蓋を見ると四角い金属製裏蓋をプラスのネジ四本で止めてあるだけです。
時計用のドライバーで開けてみると、いとも簡単にムーブメントが露出。
ボタン電池が見えたので、それを外して出かけたついでに電気屋さんへ。
スイスのメーカーのボタン電池でしたが、国産で同種の電池(¥600)を運良く見つけて、早速自宅で入れ替えてみたのですが、何故か動きません。


 おかしいなと思い、先程電池を買った店の近くの時計屋さんへ。
幸い時計技師さんがいらっしゃるお店だったので見てもらった所、どうやらワタシが重要なコイルを傷つけてしまった様です。
ルーペではハッキリ解らなかったので修理室の双眼顕微鏡で見せて貰ったところ、直径2ミリ長さ7ミリ程の大きさ、髪の毛よりも細い極細のエナメル線が巻かれたコイルに小さな引っ掻きキズがありました。
どうやら電池を出し入れする際、ピンセットの先で引っ掻いてしまったらしいのです。


 更に時計技師さん曰く、こういう場合は竹かプラスティック等絶縁体のピンセットを使わなくてはいけないそうです。
導電性の工具で電池をつまんで(それだけでもショートします!)精密な電気回路に触れたら、トラブルのもと・・・。
言われてみれば、ソリャそうだ!です。
トンデモナイ初歩的なミス!

チョット考えたら解りそうな事だけに、今更ながら恥ずかしい!


 電池代だけで安く済まそうと思ったのが素人の浅はかさ、結局ムーブメントごと交換になりそうです。
トホホ・・・です!


元々高価な時計ではなく軍用ベースの時計なので、部品点数を極力減らして機械で大量生産されたムーブメントだそうで、部品を交換して修理するという手合いの時計では無いそうです。
まあ、気に入っている時計なので、新しく買い直すより安く済みそうなのが幸いです。

でも・・トホホ・・・です!


それにしても、プロからしてみれば当たり前のタブーを、素人が何も考えずにやってしまう・・・。
そんな事って、ジュエリーでもたまに在りますねえ。


と言う訳で、今回思い出したのは
『急いては事を仕損ずる』
『餅は餅屋』



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