T選手日本男子フィギュア初の銅メダル獲得。
正直オリンピックの競技にそんなに興味もないし、マスコミの前評判が当てにならないのは毎度の事。
期待して見てるとガッカリするのは眼に見えてるので、結果にしか興味がありません。
それに、前回五輪の時のT選手はなんだかホスト倶楽部の店員みたいでに見えて・・・・。
しかし、今回図らずもフリーの演技を通しで見て、認識を新たにしました。
この4年間で”良い顔”になってました!
怪我をしたりいろいろ在った様ですね。
それを乗り越えての今日の演技は、素人目に見ても素晴らしかった。
十分にメダルの価値はあったと思います。
何が凄いって、ここ一番の本番に四回転を入れた事、そしてそれが失敗したにもかかわらず、以降の演技が全く影響を受けずに素晴らしかった事。
金メダルのR選手は無理して四回転を入れずに無難にきれいにまとめたのに、失敗するかもしれないワザを逃げずにチャレンジする事にヨクゾ!と感心してしまいました。
そして、並の選手ならその着地に失敗したところで心が折れてしまいがちなのにも関わらず、むしろふっ切れた様に生き生きと演技を続けたこと。
ここで演技出来る事の素晴らしさ、スケートが出来る事の幸福感に満ちあふれている様にも見えましたね。
もしかすると、会場の観客も演技の間、彼が転倒したことなんか暫し忘れていたのではないでしょうか。確かに一時は怪我で選手生命を絶たれたとも言われていたそうですし、その後の厳しいリハビリを乗り越えてバンクーバーまで来た訳ですからね〜。
おまけに背中には自分を支えてくれた人や国民の期待を背負って・・・・。
凄い精神力ですねえ!
そう言う訳で四回転は失敗だったけど、表現力の素晴らしさは抜きん出ていた様に思います。
これまでの日本選手は体格的なハンデに表現力不足が加わって、どうしても見劣りがしましたが、彼の演技は体格の差を感じさせませんでした。
むしろ、上位の選手の方がジャンプや回転等の技術で優位な分、さほど表現力の高さを感じませんでした。
凄いね〜!とは思っても素晴らしいね〜!とは思えないんですね。
特に王者と言われるP選手の演技は細かい所も粗いし、
『俺が四回転飛んでるんだから金だよな!』
みたいな感じを受けるんですよね。考え過ぎかもしれないけど・・・・。
『挫折は人を強くする』と良く言うけれど、
『あの怪我があって、今では本当に良かったと思います』
といえる彼は本当に素晴らしいですね。
改めて・・・
おめでとう!