2010年2月8日月曜日

DVD鑑賞『僕らの未来へ逆回転』

名作『スクール・オブ・ロック』以来、我が家では妻も私も怪優ジャック・ブラックのファンです。
この作品も彼のオバカなパワー全開のバカバカしい笑いに満ちているのではないのかと思い借りて来また。

市の再開発計画で取り壊し寸前の古いビルにあるレンタルビデオ店が舞台。
主人公はひょんなことから身体に磁気を帯びてしまったためにレンタルビデオ店のテープをすっかり消去してしまい、慌てて自分たちで撮ったリメイク版を貸し出すとこれが評判になり、大忙し・・・という具合に話は進みます。


このリメイク版たるやヒドイ物で、知らずに借りたら絶対怒るだろうと思うのですが、でもそれなりに工夫してるところがなかなか面白いんですよね。
これを面白がる街の住人達もなかなかのものです。
そのうち生産が間に合わずにとうとうレンタル希望の市民までキャストに加わって、リメイク版はどんどん増えて行くのです。
 ところが海賊版と言う扱いで、当局によりリメイク版のテープは没収破壊されてしまいます。
意気消沈から今度は街のヒーローを扱ったオリジナル版を街の皆で創る事に成って・・・。


仕方なくリメイク版を作りだした頃には一体どこに映画が進んで行くのか解らず、『失敗した〜!』と思ったのですが、後半からエンディングにかけて一気に引っ張って行かれました。


寂れた街の住人達が嬉々として映画作りに参加してる姿、自分が演じたリメイク版をみんなで楽しんでみている姿、ヒット映画のワンシーンをどうやって再現するのか工夫してるのも楽しめるし、映画が巨大産業になる以前の映画創りの楽しさが伝わって来ました。


 日本でもどこかの村で、老人達が自分たちが出演するビデオ映画を製作して村おこし・・なんてニュースを見た事在りますが、たしかに皆の心は一つに成るし、ましてどこの国でもいくつに成っても皆で一つの物を創り上げるって楽しいですよね。


 大好きな映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のワンシーンを思わせる場面もあって、最後はちょっとホロリとさせてくれるこの映画は、映画好きにはお薦めかもしれません。





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