2010年2月17日水曜日

ああ、恥ずかしい!

件のスノーボード選手、ここ数日散々叩かれてますね。
取材したTVクルーも『カメラが腐る』と思ったくらい不愉快な記者会見でしたから、全国民を怒らせたのも無理も無い話です。
大学生とはいえ21歳で成人した、ナント妻帯者!
早くからプロライセンスまで持ってるそうだから、自分の言動の結果には自己責任を持たなくてはいけないわけで、今の状態は自業自得で仕方ないですね。
おまけにスノーボードやハーフパイプという競技自体のイメージまで悪くなった訳で、競技の結果がどうなろうと、スポンサーが離れて行くのは確実だろうし。


 いろんな意見がTVでもネットでも言われてますが
『五輪は自分にとって特別な物ではない』と言ってるんだから、
私はスキー連盟からではなく彼本人から出場辞退の言葉が聴きたかった。
突っ張るなら自分のスタイルを貫いて、
『服装ぐらいでガタガタ言うなら出ません』の方が
是非はともかく筋が通ってるし、仲間内にも格好つけられたよね。
モチロン非難囂々でしょうが。
選手団長の温情で競技には出る様ですが、前回のトリノでも大口叩いて予選落ちして選手村の壁を蹴破って帰国した彼の事ですから、これでメダル取れなきゃ大騒ぎされたプレッシャーを言い訳にするんでしょうし、取ったら取ったでますます増長しそうで、彼の将来を考えるとまだ若いんだから帰国させた方が良かったんじゃないか、とも思ってしまいます。
 仮に日本のメダルが今回一個減ろうが、ここで彼に真摯に反省をして貰ってまずはまともな社会人に成ってもらった方が、将来的な国益を考えたら良かったんじゃないでしょうか。


 何が残念って、謝罪会見で自分の言葉で語ってないのが誰の眼にも明らかだった事。
教えられた文言を頭の悪いオウムの様に口にするだけで、彼自身の謝罪の意識が全く感じられなかったですね。
いわゆる、ヘタレてしまったわけです。
あんな映像が今後自分に一生ついて廻ると考えただけで、恥ずかしくて布団ひっかぶって隠れたくなりますよね〜。


 謝る気なら言葉は拙くても自分の言葉で、しっかり頭を下げるだけでかなり違ったと思うんだけど、どちらも中途半端。
やはり本心から思っていないか、今まで人に謝った事が無いから謝り方が解らないかどちらかでしょうね。
 ひるがえって、ゴルフの石川遼君やフィギュアスケートの真央ちゃんを見た時に、まだ年少の彼らの態度の立派さに本当に感心してしまいます。
つくづく親や周囲の躾や教育の大事さを痛感しました。


 こうなって、周囲のコーチや監督まで責任を追及されるのは仕方ないとはいえ、イマドキの若者を相手にする大変さを考えると、同情を禁じ得ないですね。
私も数年前まで今教えているジュエリー専門学校では、高卒の生徒を教えていた事があるので・・・。


 それに自分が21歳の頃どうだったかを振り返ると・・・・ねえ。
フト思い出して、恥ずかしくてしょうがない事がいくつも在ります。
テレビで熟年以上のコメンテーターの方が、あまり彼を糾弾しないのも解る様な気がします。
少なくとも、若者らしく社会に対し突っ張ってみたい気持ちを持ってる彼は、自分が通過して来た姿だったりするわけだから。
カメラや大人の前ではいい子にしていて裏ではイジメをやってる小利口な奴よりは、単純でオバカで笑っちゃうんだけどマシなんじゃないか、とも思います。


 でもやっぱり、自分の恥ずかしい過去を土台にして
ダメな物はダメ
と言ってやるのが若者を育てる社会の、大人の責任なんでしょうね。
朝青龍問題も親方を始め相撲協会や周りの責任が問われてましたが、大人がそうやって筋を通さないできたから彼の様な若者が増えてしまった訳です。


 なんと国会でまで問題にされ、文相が
『彼には日本代表としての自覚が足りない』
なんて発言してましたが、そもそもそういう彼らからして国民に選ばれて、最高のモラルと品格、良識を求められている
『日本の代表』
なんだという自覚がなさそうですからね。


 彼のダメさは今の日本の大人のダメさの顕われだと思うと、私達大人が若者の見本で
『あんな大人に成りたい』
と憧れの対象に成る様にしっかり生きなきゃなあ〜!とつくづく思います。



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