2010年7月27日火曜日

映画『2001年宇宙の旅』

動画配信サイトで久しぶりに見ました。
1968年公開当時ワタシはまだ子供でした。
きちんと劇場のスクリーンで観たのは、かなり大人になってからのリバイバル上映だったとおもいます。
人類がまだ月面に到達する前、SFの宇宙ものといえば子供ダマしみたいな映画が多かった中で、今観ても宇宙船内やその他小道具等のディテールデザインがカッコイイのに驚きます。
さらに様々な特撮技術は今なら簡単に出来るだろう事を大変な労力、時間をかけてやっていて、当時のアメリカ映画の底力の凄さにため息が出てしまいます。
以下の宇宙ステーションにランデブーするシャトルの映像一つとっても、どのデザインも科学的必然性が感じられる上に古さを感じさせないどころか未だに未来的ですらある、というのがスゴイ!
2001年当時、まだ人類は映画に追いついてないんですから・・・。

でもストーリー自体は今観ても難解です。

 ミスを犯さない道具、である筈のコンピューターが自己保身の為に人間の敵になり殺人を犯す。
知能を持つ機械がいつか感情をも持つかもしれない、その恐ろしさを警告する映画なんですが、当時身の回りにコンピューターのかけらもなかった時代に、将来それに依存するようになる人間を予見していた訳です。
アポロ計画に邁進中で、コンピューターが日進月歩の進化をしていたアメリカならでは創り得た映画で、知能を持つ機械と言えば鉄腕アトムのようなロボットを思い起こし、人間に危害を加えないというのが暗黙の了解だった当時の日本では産まれ得なかった作品かも知れませんね。

 しかし、極端に台詞が少なく解説も無いから、最後の方はあっけにとられて画面を眺めていると言った感じです。
公開当時から様々な解釈がされてる様なんで、興味がある方はまずは映像を楽しんでからグーグルで検索してみて下さい。

0 件のコメント: