以前途中から見た事はあったので、ジブリ作品の中では珍しく大人の男(豚ですが)をテーマにした作品だなあと思っていましたが、今日最初から最後迄見て、なかなか良いじゃないと好きになりました。
ディートリッヒやガルボが一世を風靡していた頃の、懐かしいハードボイルドな台詞がたっぷりで、加えて飛行艇のエンジン、機体等のディテールも監督のこだわりが感じられてメカ好き男にはたまらないのでは無いでしょうか。
機銃の弾丸を一発ずつチェックしてるシーンなんか渋いですよね。
思うに、二つの大戦に挟まれたつかの間の平和な時期、まだ貴族や紳士が存在し、騎士道精神が残っていた時代を舞台にしたのが良かったのでしょうね。
昔は飛行機に乗れるなんて上流階級しか居なかったし、ましてや操縦出来るなんて・・・。
そんな貴族の子弟が空軍には一杯居たから、第一次大戦にはレッド・バロンをはじめ空の英雄が家の名誉を賭けて騎士道精神で闘った逸話が数多く残ってますよね。
まだ戦闘が名誉をかけた決闘で単なる殺し合い、命と兵器の消耗戦に成り下がる前のことです。
それにしても、やはり声優さんが声を担当すると安心してストーリーに入り込めますね。
加藤登喜子さんも台詞はギリギリだけど、歌は流石大人の女!ピッタリです。
この映画こそ、ハリウッドあたりで実写で作ってくれないかなあ。
こんな時こそCGを巧く使って・・・。
キャストが楽しみですねえ、誰に成るのか。
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