2010年7月2日金曜日

自殺大国だそうです。

日本は自殺者が先進国中目立って多い、自殺大国だそうです。


リーマンショック以降企業のリストラが激しさを増し、正社員も遠慮なく処分されるにいたって急増しているのはみなさんご存知かとおもいます。


原因やきっかけは様々でしょうが、『自分は社会に必要とされていない』という思いが、生きる気力を奪うには十分なものだというのは、ワタシにもよ〜く解ります。


ジュエリーというワタシの仕事なんて、生活必需品ではないから不況でなくとも社会から必要とされてません。
専門学校での講師にしても、ワタシでなくてはダメな訳ではないでしょう。
代わりはいくらでもスグみつかると思います。
この仕事以外してこなかったワタシが、社会から必要とされる事はこれからも無さそうです。
仮に急に居なくなっても、妻と家族が悲しむだけでしょう。
世の中の自殺予備軍もそのほとんどが、家族がいるから思いとどまってるのだと思います。


 でも、中にはその家族の存在が重荷になってしまう人も居る訳で、それも解ります。
自分が家族を支えなければいけないのに、経済的にそれが出来ないというのは、
『男は一家の大黒柱で家族を養うモノだ』
と聞かされて育った、ワタシより上の世代の自尊心をかなり傷つけます。


自分が家族の負担になっている、ましてや社会から必要とされていないと思ったら・・・。
ツライですよね。


 『男はつらいよ』で、寅さんが甥のミツオに聞かれるシーンがあります。
人間って何の為に生きてるのかなあ』
高校生の真剣な問いかけに、寅さんが答えて曰く
『産まれて来てヨカッタ!と思う瞬間が有るだろ?その為に生きてるんじゃないか?』
答えに成ってる様な無い様な・・・。


 でもこれは、
苦しんでる今を乗り越えればあのとき死ななくてヨカッタ、
生きててヨカッタと思う瞬間が来るかもしれない、
モシ死んじまったらその時喜べないゾ、
と言う事なのかもしれませんね。
テキ屋と言う、社会から全く必要とされていない所で生きている寅さんならではの答えだと思いました。


 人や社会に必要とされようがされまいが、黙々と生き続ける・・・。

考えてみれば、人間以外の虫や鳥や獣達はみんなそうですよね。
何か目的があって生きてる訳ではなく、ただ生きて繁殖して死ぬ訳です。
人間だけが、『何の為に?』という目的が必要だったり、社会から評価されたり必要とされたりと言う、生き甲斐を求めるんです。
考えてみれば、人類だって地球上の生命サイクルの一パーツなのに、なんだか偉そうですよね。
『クオリティー・オブ・ライフ』なんて言葉を最近は耳にするし、悔いの無い人生を送る事が大事だと昔から言われてますが、寅さんはそんなこと考えてないし人や社会から評価される事なんか求めてないんでしょう。
自分なんか社会の役に立てない事を、彼はハナから解ってるんですね。
イヤ、社会はおろか惚れた女の役にも立てない事も、よ〜く解ってます。

だから
『タダ生きてりゃ、そのうち良い事あるゼ!』
そうやって黙々と生きてる様です。
モチロン寅さんは架空の人物だからその言動は参考にはなりませんが・・・。
天国からこう言ってるかもしれませんね。
死んじまっちゃあ、オシマイよ!

まあ、そんな訳で明日も何となく生きて行こうと思います。
『じゃ、ここらでお開き、ということに・・・・・。』

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