2011年5月24日火曜日

人畜無害

 三十代の頃、仕事場迄電車で通っていた時期があって、深夜に帰る電車での暇つぶしに、マンガ週刊誌を読んでいた事があります。


 その時もなんだか気の抜けたマンガだなあ〜と思ってましたが、舞台が大阪市内、登場人物がみんな大阪弁の家族。そのうち独りはラリー好きでランチア・デルタに乗ってる、という設定につられてついはまってしまった作品が、『大阪豆ゴハン』サラ・イイネス


 サラさんは年季の入ったWRCラリー好きで、専門誌にもチョコッとイラスト書いたりしてました。
作品の登場人物もラリードライバー似だったり・・・。
でもそれ以外の作者プロフィールはよく判りません。
 
なぜか唐突に終わってしまって、それもあって週刊誌も読まなくなってしまいました。
しばらくして単行本が出ているのを見つけて、初めて最初から読み通して改めてファンになってしまいました。


そのサラさんの新作がこれ。
 いつのまにか名前も少し変わって、新たに新作の雑誌連載が始まっていたようです。
流石に今では週刊誌を毎週購読なんて出来ないので、時々出る単行本をAmazonでチェックして買っています。

 今回は舞台が東京ですが、メインキャスト二人はいずれも離婚経験有りの大阪出身。
片や肉食系で若い娘大好き、もう一人は比較すると草食系になるのかな。
赤坂あたり(?)のデザイン事務所を舞台に、様々なキャラ(に加えて猫も)がユル〜く絡む毎回完結の短編。
特に盛り上がりもなく、のほほんとした日常が綴られていて、人畜無害な作品です。
多分雑誌に連載されている他の作品は殺伐としたテーマが多いんでしょうね。
そんな中にホッと息抜きみたいなページ、で価値があるのでしょう。

 それに、出て来る女性陣が皆個性的で、男から見るとそれぞれに魅力があります。
いずれ恋愛に発展するのか・・と思わせぶりな展開も、はまってしまう原因かもしれませんね。

 考えてみると、素敵な異性と出逢ってこれは恋に発展するかもしれない・・という時期が、一番微妙で毎日が新鮮かもしれませんね〜。そう言う年代の方は楽しめるかもしれません。

 ワタシは関西出身で大阪弁にも抵抗が無いのですが、好き嫌いも在ると思うので興味のある方は本屋かマンガ喫茶ででも試しに読んでみて、気に入ったらどうぞ!


コチラのサイトで試し読みも出来そうです。

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