一つは人工細菌の開発成功(Click Here)のニュース。
遺伝子科学を応用して人工的に設計された遺伝子によって生存、繁殖する細胞が創られたそうです。医学的に有用な成分を作りだす細胞を大量に造る事が出来る様になるそうです。人間にとって都合のいい働きをする遺伝情報をもつ遺伝子を人工的につくって、別の細胞に注入するそうです。
人間にとって都合のいい働きというのが曲者ですね。
この手の技術が悪用されたり事故が起こった時の事を考えると空恐ろしくなります。全く未知の、自然界に存在しない細菌が化学兵器や細菌兵器として使われたときの事を想像すると、一体この研究のセキュリティーはどうなってるのか不安です。
テロリストにそんな情報が渡ったら・・・人類はそれで絶滅するかもしれないんですから。
ヒトゲノムの解析も進む今日、人工人間が造られ兵士として量産されるSFの世界も荒唐無稽ではなくなって来つつ在るのが本当に不安です。
核兵器開発に携わった科学者が原爆使用後一生後悔した様に、科学者一人一人の倫理観やモラルが本当に問われる時代ですね。
もう一つはフリーズドライ葬(Click Here)のニュース。
液体窒素で凍らせ真空にした後に水分を除去するのがフリーズドライ。そこまではまあ良いとして、灰の様に細かくするのはどうするんでしょう?
やはり機械で粉砕するのでしょうか?
西洋では遺体を葬儀社で在る程度きれいに処理して棺に納めてそのまま土葬してるのを映画でも良く見ますが、遺灰にして壷に入れてるのを見ますね。あれはやはり砕いてるんでしょうか・・・。
ともあれ、確かに完全に土に還る迄には相当な時間もかかるし何より墓地の面積というのも馬鹿にならないでしょう。
この方式なら一体当たりの場所も小さくて済むし、完全分解が早ければ、墓地の改葬もしやすくなりそうです。
しかし、日本人的な心情としては受け入れがたいんじゃないかなあ。
腐敗して行く肉体を火葬で白く清浄な遺骨にするのはまだしも、乾燥したミイラ状態の遺体を機械で細かく砕くなんて・・・・。
まあ、最初は火葬も抵抗あったかもしれないから、これも同様かもしれないけど。
こういう死生観は宗教観と一体で、その社会の倫理観の基礎になってると思うんですが、自然と人間と神の関係がどういう位置関係・上下関係にあるのかで、人間がやってはいけないこと手を出してはいけない領域が決まってくるのでしょうね。
かつては神の御業だった自然が徐々に解明されて、人がそのバランスを狂わせて来た訳ですが、今後人間生命の誕生という最後の砦迄私達人間が冒して良いのか・・・・。
関係者に賢明な議論を尽くして欲しい物です。
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