2011年6月23日木曜日

映画『小さい逃亡者』

小学生の頃観た映画の中でも印象に残ってストーリーも憶えている映画を思い出しました。それがこの日ソ合作の映画
『小さい逃亡者』


 今は零落しているが、かつてヴァイオリニストだった伯父(名優・宇野重吉)に育てられている、絵とヴァイオリンの才能がある孤児の小学生が主人公。
ある日父がモスクワに居ると聴かされ、小さなヴァイオリンを抱えて船に密航し、ナホトカからモスクワまで旅をするのです。
 今でも記憶に残っているのはシベリアの大河を下る、製材された丸太を組んだ筏の上に建てられた家です。
http://www.youtube.com/watch?v=znPOXPOPnqI&feature=related

様々な人に助けられモスクワにたどり着くのですが、どうやら父は既に死亡。
出逢ったサーカス団の団長夫妻に養われてモスクワで音楽の勉強をし、ソロ・ヴァイオリニストとなって日本公演をするのです。孤児院で働く様になっていた伯父はTVから流れるその音色にじっと聴き入るのでした。
http://www.youtube.com/watch?v=U93D0lTyy1o&feature=related
 先のブログでも書きましたが、幼稚園から習い始めたヴァイオリン。
しかも、このチャイコフスキーのヴァイオリン・コンチェルトは、我が家が当時購入していたクラシック名曲全集の第一巻が偶然チャイコフスキーで、日曜になると父が朝からレコードをかけていたのですっかり憶えてしまった、耳に馴染みの曲でした。
 だからこのコンサートのシーンでは感動しましたねえ!

今観ると子役はちょっと太めだし、主役の俳優さんの演奏時の表情がなんとも不気味な無表情なんですが・・・。

 ところで、感動したのにどういったシチュエーションで観たのか憶えてない。
映画の性格からして学校の講堂で観たと思っていたのですが、いろいろ調べると日本公開時は大映の怪獣映画『ガメラVSギャオス』との同時上映だったそうです。
この映画は映画館で観た記憶があるので、そのとき同時に観たのかもしれませんねえ。

それにしても、なんと両極端な組み合わせ!
親を引っ張りだすのには真面目な映画と抱き合わせた方が良いと言う、
営業上の判断なのでしょうか?

残念ながら、ビデオもDVDも出てない様ですねえ。


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