2011年6月1日水曜日

映画『真夏の夜のJAZZ』

JAZZに興味を持ち始めたきっかけが何だったか、もう忘れてしまいましたが、この映画『真夏の夜のJAZZ』は印象的でした。
制作されたのは1958年公開は1960年なので、ワタシが見たのは何回目かのリバイバルだったと思います。
アメリカの避暑地ニューポートビーチで開催された野外のフェスティバルを新進気鋭のファッション写真家が撮影した映画。
 ジャズのライブ映像等なかなかTVでも見られなかったのに、この映画は過去の記録映画というにはお洒落でセンスのいい映像でした。
当時の白人上流階級が集まる避暑地のだからか、観客もお洒落してお行儀がいいですね。


美しい映像の中でも特に記憶に残ってるのは参加ミュージシャンの一人が薄暗い部屋でバッハの無伴奏チェロソナタを練習しているシーン。
ジャズミュージシャンとバッハという取り合わせが意外だったし、なによりチェロでジャズ?と思ったものです。


 でも何より強烈に記憶に残ったのがアニタ・オデイのスキャットシーン。
http://www.youtube.com/watch?v=4wHSOmUnMEM
恥ずかしながらジャズのスキャットをその時始めて聴いたので、
今改めて見るとそうでもないけれど、当時は本当に鳥肌がたちました。

 ジャズのスキャットと言えばエラ・フィッツジェラルドがすぐに思い浮かびますが、彼女の話はまた次回にでも。

 しかし、今見てもこのステージのアニタは自信にあふれていて魅力的ですねえ!
それ迄女性ジャズヴォーカルと言うと、エラのような恰幅の良い黒人女性のイメージを持って居ただけに、アニタの様な都会的な白人女性が歌うのが印象的だったのですね。
スローテンポの曲からアップテンポに変わって観客も徐々にリズムに乗せられて行くのが映像からも伝わって来ます。

白と黒のドレスが良く似合う、こんな大人の女性に当時は憧れたものです。

DVDが出ていますね。他にも当時の錚々たるミュージシャンが演奏してるので、お薦めします。

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