ウッディ・アレンとの出会いでもあった、
『アニーホール』
http://www.youtube.com/watch?v=8lgTQswz4cs&feature=related
最初観た時はなんだか冴えないオジサン、と言うのが印象でしたが、その自虐的な笑いの世界にすっかりはまってしまいました。
映画の冒頭
『ワタシを入会させるようなクラブには入りたくない』
という話が出て来て、どうやらそれが彼の女性観であるそうなんですが、なんだか妙に納得してしまって、ワタシの結婚が遅くなったのはこのせいかもしれません。
この映画、なかなか笑えるシーンがいくつかあって、この映画館のシーンなんかその後混んだ電車や群衆の中で複雑な話はすまい、と心に決めた物でした。
並んで居る列の後ろで、知ったかぶりのオトコが彼女にマクルーハン氏のメディア論かなにかを得意げにはなしているのにイライラした主人公。オトコと論争を始めるのですが、当のマクルーハン氏を看板の陰から連れて来て、オトコを完膚なきまでに打ちのめすというシーン。
http://www.youtube.com/watch?v=bBtXfBdEXEs&feature=related
実際こんな事が出来たら痛快でしょうねえ!
同時に誰が何処で聴いてるか本当に解らないからなあ〜と、思ったもんです。
こちらは、彼女の実家に初めて言った際に彼女の弟に打ち明けられた話が
『夜、車を運転していると対向車のヘッドライトにつっこんで行きたく成るんだけど・・・』
その場は適当にあしらったところが、
その弟の運転する車で空港迄送ってもらう事に・・・・。
土砂降りの嵐の中、車はリアエンジンのポルシェ!
ロブスターに大騒ぎするシーンも好きだったなあ!
アニーと別れた後、別の女性ともロブスターを料理するんだけど、あの時の様に楽しくないのにガッカリする主人公。
つい比べてしまうこの気持ち解るなあ!
そのアニーを演じたダイアン・キートンもファンになりましたね。特別歌がうまい訳では無いのだろうけど、このクラブで歌うシーンなんか素敵でした。
http://www.youtube.com/watch?v=9FAV3zr1PMk&feature=related
いろいろなことがあって結局別れてしまった二人。
しかし、オトコの方が昔の恋愛を引きずると言うのは様の東西を問わないみたいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=W-M3Q2zhGd4&feature=related
そうは言っても街で再会して、焼け木杭に火がつくなんて映画みたいな事も無く、
どうやら二人ともかつての恋の面影を慈しみながら、新しい出会いを求めている様です。
これが大人の恋愛なんだ、と感心したもんです。
なんだかホロ苦い恋愛映画でしたが、それ迄見て来た映画の中の恋愛とは全く異なる等身大の恋愛模様が当時のワタシには新鮮だったなあ!
この後ウッディ・アレンのラブ・コメディを何作も続けてみる様になりました。
言わずと知れた名作なのでご覧になった方も多いと思いますが、まだの方には是非お薦めです。
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