2010年1月20日水曜日

成人式

 毎年成人式の頃には荒れる若者達、が定番の様にテレビで放送されるんですが、その時期にはこんな絵を撮ってこいと上司に指示されたテレビクルーが会場で待ち構えてるんでしょうか。
実は問題なく粛々と式が進行する会場が殆どで、にもかかわらず問題があった箇所だけが報道されているから、まるで全国で当たり前の様に荒れてる、と思ってしまうのでしょうか。
最近ではもう珍しく無いせいかニュースでもあまり取り上げなくなってるみたいですね。


 いつもこのニュースを見る度に思うのは、
『黙って人の話を聞けないならなぜ会場に来るのか?』・・です。


そもそも、自治体が主催する成人式なんて、ちょっと考えても退屈な人が退屈な話をするに決まってるじゃないですか。
大体が市長や議員の挨拶、良くて地元出身の有名人の祝辞。
新しく有権者になる新成人に顔を売るにはもってこいの場です。
先輩達から『つまらなかった〜!』と聞いてないのかな。


 『会場に行けば昔の友達に会えるから』と言うのを聞きますが、だったらそのまま会場を出て友達同士でどこか行けば良いんじゃないのかな。
そもそも現代のネット社会で、同窓生に集合をかけるのはさほど難しくないでしょうに。
最初から自分たちで集まるパーティーにすれば良いと思うんですけど。


私は成人式には行きませんでした。


 大人がやる官製の式典なんかに着飾って嬉しそうに出席して、しょうもない記念品を貰って帰るなんてバカバカしいし恥ずかしい事だ、と思ってました。


当時の私達の世代にはそんな考え方するのが多かったと思うんだけど。


 大人が敷いた矛盾だらけの既成のルールや社会体制に反発し、それに唯々諾々と組み込まれまいとするのが若者だ、という考え方です。
現実の不条理に眼を向け、現状に満足しない所からしか理想実現のエネルギーは湧いて来ないでしょう。


モチロン、法を犯したり他人に迷惑をかけるのは論外だけれど、だから参加しない事で自己主張していたわけです。
それなのに、最近の若者はお役人や政治家という体制側の主催する式典に、呼ばれたからって出かけて行くとは・・・。
そこで、
こんな事に市民の税金を支出するな!
と主張でもするならともかく、ただ酒に飲まれて騒ぐとは。


他人に迷惑をかけない、というのは大人の社会人としての第一歩ですよね。


 今、自分がすっかりオジサンになってみると、親は苦労して育てた娘の晴れ着姿を見たいんだろうな〜とは思いますが、もし息子が成人式にスーツや紋付袴で出たい、と言い出したら、かなりガッカリするでしょうね。

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