2010年1月20日水曜日

プロフェッショナルな発言

 先日、小林繁氏が57歳で急逝されました。
プロ野球巨人、阪神で大活躍された投手だったそうです。


 実は私、子供の頃からプロ野球には殆ど興味がなく、彼が大活躍していたのも全く知りません。子供の頃父とキャッチボールくらいはしましたが。
プロ野球との接点はTVアニメ『巨人の星』くらい。


 写真アルバムに、住んでいた団地の少年野球チームのユニフォーム姿の写真もありますが、これは当時の流行りで仲間につきあって入団しただけで、練習なんか殆どしなかったし。


 そんな私ですから、彼の経歴や歩んだ人生について、亡くなってからの報道で初めて知りました。
江川選手の巨人入団時のドタバタは当時ニュースでも報道されていたので知ってましたが、引き換えに巨人から阪神に交換トレードされた彼については当時全く知りませんでした。


私が一番感動したのは、阪神にトレードが決まった彼の記者会見
チームの優勝に貢献したのに一方的に言い渡されたトレード。


『やってられない!』
とくさるか、ヤケに成るか、誰かを批判したりしがちだし、そうしてもみんな許してくれるでしょうし、取材陣もそんな彼を期待していたはずです。


『プロとして乞われて行くんです、これからを見てくれ、同情は買いたく無い!』
本当に立派な発言だったと思います。


それから二十数年、お酒のCMで江川氏と共演されましたが、その時の開口一番の発言も素晴らしかった。


『しんどかったやろなあ!』


自分に対して負い目を感じ続けているだろう江川氏の心情に配慮してのこの発言、張りつめた氷を融かすような温かさを感じてジーンと来ました。
おそらく、この境地に至るまでに長い時間が必要だったでしょうが、二人ともお互いのせいでは無い周囲の事情で、心の底に刺が刺さっていたんでしょうね。


世の中不景気で一生懸命仕事していても、一方的に職場を追われたり仕事を失うこともある時代。


誰かを責めたり、ヤケになったりせず、彼の様に前向きに頑張って生きたいものです。
そして、同時に人を許せる人間でありたいものです。


難しいなあ〜!小人には!


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