2010年4月8日木曜日

廃棄物!

お聞き及びの方も多々いらっしゃると思いますが、実に不愉快極まる事件です。
ペットの葬祭業者が預かった遺体を火葬もせずにビニール袋につめ、山中に廃棄していたと言う事件。その数なんと100体以上にのぼり、自宅や車からも数体見つかったそうです。


発見現場の惨状を想像するだに身の毛もよだつ鬼畜の所行だし、先日我が家でも永年可愛がった犬を火葬したばかりなので、被害にあった飼い主の気持ちを考えると怒りが止まらないんですけど、それ以上に納得いかないのが、彼の罪状。
廃棄物処理法違反・不法投棄・・・だそうです。


そもそも、きちんと火葬するといって料金をとったならまずは詐欺でしょう。
それ以上に納得いかないのが、飼っている人間にとって家族の一員であるペット の遺体が廃棄物扱いという法律。
道路で車にひかれた野良犬や猫、野生のカラスや狸と一緒にするなど、人間の感情をまったく排除した日本の法思想そのものが、この手の事件を生む素地を作ってるのではないでしょうか。


 先日もどこかの動物園で山羊が角を折られたり、奈良の鹿がボウガンで射られて矢が刺さった状態で発見されたり、果ては虐待する為にネットで猫を集めていたりと、物が言えない弱い動物への虐待がとどまる事をしりません。
そう言う行為を裁く法律が廃棄物処理法違反とか器物損壊しかないのがどうにも解せません。


 小動物への虐待は子供にはある程度見られる事で、私とて小学校低学年の頃は虫眼鏡でアリを焼いたり、カエルを道路に投げたりした事があります。
今思えば罪深い事ですが、少年はそんな小さな死やペットの死を経験して大人に成って行く様です。
自分が生殺与奪の権限をもったり、それが及ばない所では成す術無く死が訪れたり、と言った経験を繰り返して命の儚さ尊さを学んで行くのだと思います。


 しかし、中には長じて中学高校になってもそれが止まないどころかエスカレートして行くケースがあるのが問題で、虐待する対象が小動物から果てはホームレス襲撃にまで繋がって行く傾向が在るそうです。
そういう犯罪傾向の在る者を把握し予防的措置を講ずるためにも、まずはペットや家畜等、動物への不要な虐待はそれ自体を犯罪として刑事罰を与え、警察が権力を行使してやめさせる様に法律を整備すべきじゃないでしょうかね。
モチロン、飼い主自体がペットを虐待したり放棄するのも重罪にしないとね。
 アメリカなどでは飼い主と言えどもきちんとした世話をしないと、ペットを警察が保護したり飼い主が逮捕されることもあると聴いた事があります。


 声の出せないペットの彼らによって私達がどんなに慰められ幸せを感じているかを考えて、早急にかれらの権利を確立してほしいものです。



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