2010年4月15日木曜日

映画『グリーンフィンガーズ』

季節外れの寒さに驚く昨日今日ですが、今日はなかなか素敵な映画に出逢いました。
お昼に食事しながらテレビで何気なく始まった映画を見始めて眼が離せなくなってしまいました。
クライヴ・オーウェン、ヘレン・ミレン共演のイギリス映画『グリーンフィンガーズ』


刑務所で出逢った終身刑の老囚人から貰ったスミレの種、奇跡的に花が咲いた事から花を育てる事に喜びを見いだした主人公は、刑務所長のはからいで仲間達とガーデニングを始め、とうとうハンプトン・コートの王立ガーデニングコンテストに出場するまでになる・・・・という、実話を基にしたハートウォーミングなストーリー。


 イギリス映画ってハリウッド程役者も演出も派手さはないし、映像もイギリスの天気の様にちょっと湿り気を帯びてるんですけど、古い膝掛け毛布にくるまったみたいにどこか温かいんですよね。
それに、主役のクライヴと言い、老囚人、刑務所長、そのほか皆キレイすぎたり格好良すぎたりしないからリアルな存在感があります。
だから英国人俳優は、ハリウッド作品では作品に現実味を持たせる為に脇役に欠かせないのかもしれませんね。


 イギリス人にとってガーデニングや花を楽しむ事がどういう意味を持っているのか、というのも少し感じられて興味深いです。
ワタシも結婚して妻が小さな庭に花を植え、世話をするようになって初めてガーデニングの真似事を経験しました。
春になって地面から芽が出て来たり、冬に剪定したバラの枝から新芽が出て来たりするのを見るとなんとも嬉しい気持ちになるし、そうして咲いた花々を縁側に座ってただ眺めるという楽しさも味わったので、長い刑期を考え自暴自棄になった男が、春のスミレに刑務所の庭で出逢って行き方が変わる・・・と言うのは何となく判る気がします。
 世話をすれば花はそれに応えてくれるけれど、すぐには答えが出ない、春までかかる・・・。


 現代人の慌ただしい日常に流れる時間のスピードをリセットしてくれるのがガーデニング、土いじり、農業
なのかもしれません。


レンタルDVDがあるかどうか解りませんが、ホッコリしたい時にはお薦めです。
ハーブティーにミントチョコとか、ミルクティーにスコーンを用意してどうぞ!

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