2011年3月20日日曜日

面構え

東京消防庁ハイパーレスキュー隊の会見をみました。
福島原発の現場で文字通り命がけの任務を果たしてくれた方々です。


 一人の隊長が、部下を不本意ながら危険な任務につかせた事で彼らの家族の心中迄察して悔しい思いが溢れ、つい涙ぐんでしまったのにはワタシももらい泣きしてしまいました。
先に放水した自衛隊、機動隊や現場で作業してくれてる東電関係の作業員も含め、きっと日本中が彼らに感謝してるでしょうね。
お疲れ様、本当に有難う御座居ました。


 現場で実際に部隊を指揮したお二人は、いずれも鍛え上げられた引き締まった顔つきで、これまで数々の修羅場をくぐって来たのだろうなあと思います。
日頃の訓練ではと恐れられてるかもしれませんね。


 現場では詳細で綿密なリサーチ、計画立案とシミュレーションを繰り返し、絶対無理はしない。
現場の状況が計画と違えば、即座に計画を変更して対処。プロの仕事です。
その上でどうしても危険を犯さざるを得ない時だけ、勇気ある決断をしなくてはいけないのです。
その時の決断に部下が従ってくれるかどうかは、日頃の生き様にかかってる訳です。


 場合によっては毎日『同じ釜の飯を食ってる』部下を死なせるかもしれない・・・。
イヤ、部下だけでなく多くの市民の生命が失われるのですから。


 こういう人達は政治家の様に軽々しく
『決死の覚悟で・・・!』
とか
『命がけで・・・!
なんて言葉は軽々しく使わないですね。
生きて帰ってきて初めて任務達成ですから。
しかしまた、逆にこんな人達が使ってこそ説得力が在る、とも言えます。


 普段から一旦事在れば、燃え盛る火の中にも飛び込んで行こうという彼ら。
なんだか江戸時代の火消しの頭ってこんな顔してたんじゃないかな、と思ってしまいました。

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