2009年10月31日土曜日

DVDで『ゼロの焦点』

先日レンタルDVDで『ゼロの焦点』(野村芳太郎監督)を見ました。
最近TVでリメイク版のCMが流れていて、そう言えば原作も読んでないし見た事無いなあと思って借りてみました。

昭和35年ごろの公開だから原作はさらにその前でしょう。
舞台は冬の金沢、能登半島。
新婚7日目で東京から金沢に出張した夫が忽然と姿を消してしまい、・・・という話。
その新妻役が久我美子。

 今見ると、彼女が新婚早々の若妻にしてはあんまり初々しく無いんだけど当時の反響はどうだったのでしょうか。もっとも可愛いだけじゃあの役はこなせないでしょうけど。

原作でもそんなに歳若く無い設定なんでしょうか。
それとも昔の女性は今よりシッカリして見えるからあれで普通なのか・・・。
それにしても、あの断崖の縁に立って強風の中演技するのは大変だったでしょうねえ。

 私も父の転勤で昭和38年には金沢に住んでいたので、映画に出て来る雪に埋もれた街の雰囲気にはなんだか記憶が在ります。
しかし、今と違ってカラートタンの屋根やアルミサッシなんて無いせいか、冬の日本海の景色だけでなく海に落ちそうな寒村の風景がモノクロームの映像でなんと美しく見える事か!

この作品を見ると、これから封切られる映画の主演が広末涼子なのが意外です。
でも久我美子もきっと「原作のイメージと違う」なんて言われてたんでしょうね。

松本清張氏の作品では『球形の荒野』を読みましたが、とっても面白かったし感動したので、映画化されてるなら見てみたいですね。





0 件のコメント: