社会人になって最初に入社した会社に私と同期で入社した同年齢の彼は、幼少時瀬戸内海の小豆島で育ったそうで、これについては不思議な偶然があります。
小学生当時兵庫県西宮市に住んでいた私は、夏休みにYMCAの主催する子供キャンプに参加したのですが、そこが小豆島の入江に浮かぶ余島という小島。
本当に小さな島で(多分無人島だったと思いますが)干潮になると本当と砂州でつながり、歩いて渡れたそうです。
実はこの島は当時O君のテリトリーだったそうで、彼も良く島に渡って遊んだそうです。
後年この話を彼にした時、
『そのころ会ってたら、街から来た子供なんていじめてやったのに!』
なんて笑ってました。
その彼からは以前も美味しい出汁醤油を戴いていて、料理に重宝させてもらってます。
今回のオリーブは彼が子供の頃食べた味を思い出した、という一品だそうです。
もとより今の様に街の食料品店でオリーブの瓶詰めなんて手軽に買えない時代でしたが、
彼の話では昔はオリーブは買う物ではなく、島中至る所にオリーブの実が成っていて落ちた実を拾って帰り、それをアク抜き処理して貰って食べていたそうです。
どうやらアク抜きだけは自家処理出来ないそうです。
今回試しに取り寄せたところ、その時の味に近いと言う事でお裾分け戴きました。
昨夜は久しぶりにラム肉を焼いたので、封を開けて食べてみました。
瑞々しい翡翠色の実が薄味の塩ゆでになっているのか、アクも渋みも無く、種は在るけれど実は軟らかくてサッパリしています。
これならいくらでも食べられそう!
ただ、薄味なので保存期限も短くて二ヶ月位。
O君によると『小豆島の季節の味』だそうです。
枝豆みたいな感じですかね。
そう想って一粒食べると、なんだか波静かな瀬戸内海の穏やかな陽光が眼に浮かびます。
O君に感謝!
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