2009年11月10日火曜日

コンボイ

 昔、『コンボイ』というハリウッド映画がありました。
細かいストーリーは忘れたけど、トラック運転手が無線で連絡をとりながら集団で爆走・・・というシチュエーションでした。
それに影響されたのか日本でも『トラック野郎』シリーズが製作されて、イルミネーション付きのデコトラなんかも流行りましたね。

 映画で見る分には、主人公達は理不尽な悪と戦ってくれて誠に結構なんだけど、現実の日本の道路、中でも夜の高速道路には本当に困ったコンボイが結成されていて、まさに『傍若無人』

 たまに出かける関西からの帰り、東名高速の名古屋を過ぎたあたりから道路は二車線になりますが、集団走行するトラックが、追い越し車線まで占拠しての迷惑走行。

当然後ろから走って来る普通車は、追い越せずに低速走行を強いられ渋滞状態。
その追い越し車線へ車間距離を無視して割り込んで来るトラック。

見ていると競輪選手が先頭交代を繰り返して走行しているのに似ています。
トラック同士は殆ど車間をとらず、事故が起きないのが不思議です。

プロのトラック・ドライバーの皆さんは生活の為身体を張って働いてらっしゃる訳で、言うなれば高速道路は彼らの職場という感覚になるのでしょうね。
だから、仲間内で自然発生したルールで走ってるのが一番楽なんでしょうね。
普通車等は職場に紛れ込んで来た邪魔者、と言う感覚になるのでしょう。

今の料金体系では深夜早朝に走らざるを得ないから、その時間帯に集中するのも解ります。
土日祝日は高速に馴れないサンデードライバーにイライラするのも解ります。

でも、普通車でも私達みたいに遊び半分仕事半分ではない事情で急いでることもあるはずです。

 高速道路を「高速」道路として機能させるためには大型小型の区別無く、二車線三車線の区別無く、すべからく低速車は高速車に道を譲るのが高速道路の最低限のマナーだと思うのですが、現実は登坂車線があるのに追い越し車線を制限速度で走るトラックがいるのです。
三車線ある区間でも追い越し車線を走行し続けるトラックをよく見ます。

もちろん普通車にもいますが。

 一歩間違えたら大事故を誘発し、複数の事故車が車線を塞げば高速道路は機能しなくなり、それによって起きる渋滞は更なる事故を招きます。

大型車ほどその影響は大きいはずです。

それにしても、交通警察はなぜこの現状を改善しようとしないのでしょうか。
通行区分違反、車間距離不保持、なんかでトラックが検挙された話を聞いた事在りません。

 現在第二東名が建設中ですが、速度差のある大型トラックと普通車の混合走行は危険だから第二は大型車禁止にすべきだ、と言う意見もあるそうです。
今のままトラック・ドライバーのマナーが向上しないなら、それも仕方ないかなと思いますね。

安全確実に荷物を届け、かつ他人に迷惑をかけないと言うのがプロの誇りだと思うのですが・・・


いかがなものでしょうか・・・。

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