2009年11月10日火曜日

Titanium Brooch Pendant

今日は作品の解説をしようと思います。

プロフィール写真に使っているものです。



これは大阪のお客様の注文で作ったものです。
ブローチ兼ペンダントネックレスということで制作しました。

普段はブローチとして、ネックレスとしては専用のステンレスワイヤーのネックレスを取り付けて使用します。




素材としてネックレス用のワイヤー、ブローチ金具の針にステンレスを使用している以外は全てチタニウム。

表面は荒らし仕上げ、側面を鏡面仕上げにしてあります。
五角形の、ダイヤが入っている部分はK18WGで出来ています。
ダイヤはお客様の使わなくなったペンダントから外したものです。

裏側はこのようになっています。

少し見にくいけれど、ブローチ金具はチタニウムのダブルピン方式で、この部品もオリジナルで手作りしています。

 ワイヤーネックレスを装着する時は、上の写真の様に端に付いた金具を立てて本体のフックにかけ、下の写真の様に倒すとフックから外れなくなります。





 様々な方式を考えましたが、簡単に装着出来て壊れにくく、修理しやすいと言う事でこの方式を採用しました。
おかげでその後の別の作品にも応用させてもらっています。

ステンレスワイヤーネックレス用の金具もチタニウムで自作しています。

チタニウム同士の接合はチタニウムが酸化しやすい金属なので、通常貴金属を加工する時に用いるバーナーの炎で高温に加熱して行う”ロー付け”と言う技法が使えません。
酸素を遮断した中でチタニウム同士を溶かして接合する”溶接”で接合しています。

本当ならレーザー溶接機があれば楽で綺麗に作業出来るのでしょうが、あまりに高価で手が出せません。
プラズマアーク溶接機で溶接箇所にアルゴンガスを吹き付けながら高電圧で火花放電させ、その熱で溶接するという技法で制作しています。

基本的にスライドショーに登場する作品は、この様な作り方になっています。

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