車の話が出たついでに、思い出の車の話を。
そもそも免許をとったのが27歳と遅く、それまで車に興味は無かったのですが、運転を始めると自分が運転好きだった事に気づかされました。
はじめは親の車を運転していたのですが、初めて買った車はジェミニ・イルムシャーDOHC
レカロ社のシート、モモ社の革巻きステアリング、軽快なエンジン、すっきりしたデザインで、お気に入りでした。三年ほどで7万キロ近く走ったでしょうか・・・。
次に買ったのが、表参道で停まっていた車を見て一目惚れしたLANCIA
当時世界ラリー選手権WRCで常勝中。
清水の舞台から飛び降りたつもり!で新車を購入してしまいました。
今思えば、バブルの波は私も翻弄したのですね。
それ以来、本当にいろんな所に行きました。
週末は夜になると箱根や伊豆スカイラインへ。
伊豆半島日帰り一周、日光や上高地に日帰り。
楽しい思いでと共に、『イタリア車は壊れる』という伝説も体験。
イヤ〜、本当によく壊れる!
でも不思議と嫌いにならなかったですねえ。
2000ccインタークーラー・ターボエンジンから200馬力と30キロのトルクを絞り出し、フルタイム4WDが路面をガッシリ掴んでコーナーを加速しながら抜けて行く感覚は、今思い出しても『血湧き肉踊る』ものでした。
かといって、市街地を普通に走っている時も5速マニュアルを操って車を『操縦している』実感がエンジン音の高鳴りで感じられる・・・。
つまり何時乗ってもアドレナリンが普段より分泌される、スポーツカーでした。
だから、ちょっとした加減速でもダブルクラッチを踏んでアクセルあおって・・・楽しかったですねえ!
今の『ベンちゃん号』はオートマチックトランスミッションのFR車なのですが、リアサスペンションが優秀なせいかどんなコーナーでも安定しているのが流石です。
とは言え『運転を楽しむ車』ではなく、運転を意識させない車ですね。
だから長距離が楽なんですね。
デルタで京都大阪まで往復するなんて考えただけで疲れます。
夏はエアコンが殆ど効かないし、ロードノイズ、風切り音、エンジン音、は遠慮なく入って来るし、路面の凹凸は胃袋を揺さぶるし・・・・。渋滞にはまると水温が上昇してエンジンが不調になってアイドリングが乱れて止まってしまう事も。
だから、常に水温、油圧、エンジン音に気をつけていないといけない車でした。
逆に気温湿度気圧でエンジンのふけ上がりが違う事もよく判りましたね。
好調の日はアクセルより先にエンジンが気持ちよく回転を上げて、まるで羽が生えた様でした。
・・・・とまあ、こんな風に書いてると切りがないですねえ。
街で走ってるのを見かけるとつい見入ってしまいますが、最近は殆ど出逢う事が無くなったのが寂しい限りです。