2009年9月28日月曜日

キンモクセイ


日曜は両親を車に乗せて、祖母の墓参りに行って来ました。
都心から高速道路経由で一時間半。
標高が少し高く、秋が早く降りて来た様です。

ふと見ると墓地の脇に大きな金木犀の木が。



 薫りのある木や花が好きで、自宅の小さな庭にも小さな金木犀が植えてあり、毎年ミカン色の小さな花がこっそり咲いたその薫りで秋の深まりを感じるのですが、ここの金木犀は満艦飾の花盛り。

でも不思議と薫りは殆どしません。

花が薫るにはお天気や時間が関係するのでしょうか。

 さて、嗅覚は過去の記憶を呼び覚ますものですが、私にとって金木犀の薫りは高校時代を思い起こさせます。

 吹奏楽部に入部していて毎年全国吹奏楽コンクールに出場していたので、朝は朝練、放課後は六時頃まで練習で、秋になると県大会から始まって関東大会と大事なイベントが続きます。
 ある年の大会の朝、学校から会場に出かける前に学校の正門前に集合して全員で校歌を吹奏して出発した事がありました。

 普段学校行事等で吹奏するのと違い、文字通り全員の息が合ってアンサンブルもピッタリで『今日は行ける!』と思う程厳かで素晴らしい演奏だった、んじゃないかな・・・。

初めて校歌を『なかなか良い曲じゃないか!』と思ったものです。

いまでも友人とその時の話をする事がありますが、やはり記憶に残る演奏だった様です。

結果は全国大会までは進めなかったですが・・・。

その朝校舎の前には大きな金木犀が満開で、あたりは薫りに満ちていました。
今でも金木犀の薫りを嗅ぐと、高校生のその朝を思い出します。






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